50代で株式投資を考えてる人が読む本

堅めの投資をしたい人に向く良本。老後資金とか。

●「年間100万円の配当金が入ってくる」の意味は、別にうまい話があるわけではなく、配当利回りが仮に3%とすると、3000万円分の株を持ってれば、配当金は年間100万円ぐらいになるという話です。

●こういう本を読むといつも思うのですが、じゃあ何を買えばいいんや。答えを3分ぐらいで教えてくれという。その答えをまず貼っときます。

年間10万円の配当金を得る株

投資総額が1000万円を超える人

投資総額が1000万円を超えた段階では、あまり多くの企業の株を所有するのではなく、5つくらいの銘柄に絞って持っておくのがいい。1銘柄あたりの投資額が少なければ、株価が下がっても意識が向かない。500万円相当の企業の株を持っていれば、10%の下落があった場合、50万円の「含み損」になるので「何かあったかな?」とすぐに気づく。

株の管理のやり方

ウェブサイトの「株探」などで3か月に1回のペースで発表される「決算短針」に目を通して「投資先が今どうなってるか?」を知るようにする。

・企業の予想通りの売上高になっているか

・営業利益は伸びているか

・純利益は出ているか

・「1株当たり利益(EPS)」は出ているか



すでに1000万円を持つ人は、どのように投資すべきか

住宅ローンや子育ても終わり1000万円の貯金のある人。著者の答えは以下。

全額を配当投資株に回して、5つくらいの大型株を買う。

配当投資の対象に相応しい企業の基準。

・参入障壁が高い企業⇒既存企業に優位性がある。法律的な規制がある。著しく商品の差別化が図られている。など。

・参入障壁が高い業界の代表格は4業種。「銀行金融」「商社」「保険」「通信キャリア」。

●銀行金融 1位:三菱UFJ FG(8306)、2位:三井住友 FG(8316)

●商社 1位:三菱商事(8058)、2位:伊藤忠商事(8001)

●保険 1位:東京海上ホールディングス(8766)

●通信キャリア 1位:NTT日本電信電話(9432)、2位KDDI(9433)、3位ソフトバンク(9434)

企業の長期的な業績がわかるサイト

株式情報サイト「IR BANK」をチェックすれば企業の長期的な業績がわかる。過去5年ぐらいなら「株探」でもわかるが。過去5年を振り返ってもあまり意味はない。

企業の成熟期と成長期

平均利回り

現在の上場企業の平均的な配当利回りは約2%。一般的に4%を超えると高配当株とされる。

高配当株の落とし穴



配当性向と配当利回りの違い

①「1株当たり利益」(円)=「当期純利益」÷「発行済株式総数」

② 「配当性向」(%)=「1株当たり年間配当金」÷「1株当たり当期純利益」×100

③「配当利回り」 (%) =「1株当たり年間配当金」÷「1株の購入価額」(株価)×100

「配当性向」は、その期の純利益の中から、「企業がいくらの配当金を出しているか?」を示しています。

ここで注目してほしいのは、「株価」は一切考慮されていないということです。 もうひとつの「配当利回り」は、「1年間に1株で得る予定の配当金」に対して、「現在の株価はいくらなのか?」という割合を示しています。

今度は「株価」が反映された代わりに、「1株当たり利益」が抜け落ちています。配当株投資で利益を得ていくためには、「1株当たり利益」と「配当性向」、「株価」という3つの観点から「株のチカラ」を判断することが重要です。そのためには、「配当性向」と「配当利回り」の両方の観点で見る必要があるのです。

日経平均の長期推移

日経平均株価の長期推移

上記はネットで拾った日経平均の長期推移。

現在は様々な要因でバブル期に近い株価になっています。今買うと株価が大きく下落しそうで怖いです。ざっと見れば15,000円が平均値っぽいので、そのあたりまで株価が下がったときに、老後資金のために配当株投資を始めようと思います。

仮に夫婦共働きで、330万円/年ほど65歳から年金がもらえるとします。約10~15%は税&社会保障で差っ引かれるので300万円弱の手取りになる。夫婦2人でこれでは贅沢できません。500万円ほどの手取りが欲しい。

65歳までに4000万円貯金して、これを85歳まで約20年間で消費すれば年間500万円の手取りになる。ただしこれからの日本はインフレになる可能性が高い。となると今持ってる貨幣は減価します。どうすべきか?

最初はゴールドで保有してればいいかと思ったのですが、配当金を200万円/年得られるように株式投資をすべきかなと。

とはいえ配当利回り3%で200万円を得ようとすると8000万円の貯蓄が必要です。

8000万円x3%=240万円 20%税引きすると192万円手取りとなります。

いま日本の遺残相続の平均額は2000万円。仮にそれを得たとしても6000万円貯めないと8000万円には届きません。目標貯蓄額は4000万円なので2000万円ショートします。

配当金を得るため、6000万円の貯蓄のために早く投資を始めたいですが、今の日経平均は高止まりしているので元本割れリスクが高い。なかなか思ったようにいかないです。

お金を増やすのは難しいですね。

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