あまりにもひどい。現代のホロコーストやん。これ許したらあかんやつやろ。
すべての日本人は読んだ方がいいです。ウイグルで起こったことは香港や台湾で起こって、やがて日本でも起こる可能性がある。
著者は運よく亡命できたけど、亡命先のスウェーデンでも脅迫されてます。現地語の場合もあれば中国語の場合もある。世界中に中国人がいますからね。それと家族は人質に取られます。
著者について。不要な場合は読み飛ばしてください。
サイラグル・サウトバイ
新疆ウイグル自治区出身のカザフ人。1976年、イリ・カザフ自治州に生まれる。元医師・幼稚園園長。2017年11月から翌年3月まで新疆の少数民族を対象とした強制収容所に連行され中国語教師として働かされる。収容所から解放された直後、今度は自身が収容者として収監されることを知って故国の隣国カザフスタンに逃れるが、不法入国の罪に問われ同国で裁判を受ける。
この裁判で中国政府が「職業技能教育訓練センター」と称する再教育施設の実態と機密情報について証言、裁判は一躍世界的な関心を呼び、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングなどの主要メディアで報じられる。
カザフスタン政府は亡命申請を却下、滞在許可が切れる直前の2019年6月に国連のとりなしでスウェーデンに政治亡命。現在、安住の地となったスウェーデンで夫、娘、息子の四人で暮らしている。
中国の強制収容所の実態については現在も積極的に発言を行い、その活動に対して2020年にアメリカ国務省から国際勇気ある女性賞(IWOC)、2021年にはニュルンベルク国際人権賞が授けられた。
Amazonから概要を。
いま、中国の新疆ウイグル自治区では何が行われているのか?命がけで強制収容所から逃れた女性が証言する衝撃的な実態。
著者は新疆ウイグル自治区で生まれ育ったカザフ人女性。医師であり教師であり、二人の子供をもつ母親。日に日に住民に対する監視態勢が激化するなか、ある日突然、拘束されて再教育施設と呼ばれる強制収容所に連行される。そこで行われていたのはウイグルに生きる少数民族への想像を絶する弾圧だった。自分たちの言葉を禁じられ、伝統も文化も宗教も奪われて中国共産党への忠誠を誓わされる。
繰り返される拷問、洗脳、レイプ。そしてその先に待ち受ける死。命がけで隣国カザフスタンに脱出した著者は、2018年、法廷に立ってウイグルで現在進行中の地獄のような実態を証言した。その衝撃的な事実は各国の主要メディアによって次々と報道され世界中に激震が走った。
ウイグルの場所です。ウイグル自治区には1000万人いて、北部にはカザフスタン人も140万人住んでいます。
中国政府の三段階計画
東トルキスタン再教育収容所への北京からの機密書類の内容を公開。これは現実のもの。
第一段階
「ウイグルにおいて同化する意思を持つものは同化させ、そうでないものは排除せよ」
南部のウイグル人が党の最初の犠牲者として選ばれたのは、自治区では最大の先住民だから。北部にはカザフ人やキルギス人などの先住民が住んでいる。
第二段階
「中国国内での同化完了後、近隣諸国が併合される」
キルギス、カザフスタン、ウズベキスタンなど、さまざまな国が「一帯一路」構想や手厚い融資制度によって掌握されていく。計画では経済が低迷している国が北京に依存するように仕向けていく。
多くの中国人がこれらの国に移住し工場を建設し、メディアや出版社、テレビ局に投資。政治的にも介入する。さらにスパイを送り込み、情報提供者を育成してその国の国家機密を収集する。
第三段階
「中国の夢の実現後はヨーロッパの占領」
目的は全世界を屈服させること。ほかの国が気づくのが間に合わなければ、ウイグルの悪夢は世界で繰り返される。
中国にとって世界で最も危険な国、26か国のリスト
再教育機関の授業の内容。中国にもっとも敵対的な国を分類し、党はそれに基づいて26か国のリストを作成していた。
1位はアメリカ。2位が日本。以下の順番は詳しく著者は記憶していないが、3位と4位はドイツ、カザフスタンが続いていた。
これらの国と接点を持つものは国家の敵とみなされていた。
収容所での授業は「中国が直面するあらゆる苦難は、中国人民に対して、アメリカが行っている分裂を扇動する政策の結果である」
中国がムスリムを拷問しても、その責任はアメリカにあると。
カザフ人への家族になろうプログラム
2017年10月からのプログラム。カザフ人は毎月8日間、中国人一家と生活をともにしなければならない。中国政府は中国人の各家庭に地域で暮らすムスリムを1人ずつ割り当てた
この計画がひどいのは若い女性たち。中国人の男には、妻と同じようにカザフ人女性の身体を自由にする権利が認められていた。
ひとつの民族そのものが、とてつもない規模で凌辱されている。
女性や少女が抵抗したら、相手は当局に苦情を訴える規則になっている。「彼女は自分の義務に応じようとしない」。すると警察がやってきて、少女を収容所へと連行し、従順の意味を徹底的に叩きこむ。
ネットには中国人男性に抱かれるカザフ人たちの画像がアップされており、家族にそんな写真を見られて命を絶った女性もいる。
収容所での日常の惨劇
収容所での再教育、同化は筆舌に尽くしがたい。カザフ人として収容所で教師としての著者が見たもの。以下に箇条書きで。
・ムスリムに豚肉を食わせる。
・収容所で死亡したものは、なんの痕跡も残さず処分する。あらゆる証拠はただちに破棄。撮影は厳禁で、遺族には死に際の様子をごまかし、死んだ事実を告げない。
・シャワー室はカメラで監視。2人の中国人職員が、裸の女性をいやらしい目で見て、下品な冗談を言い合ってる。
・拷問部屋がある。壁からの鎖。座面に釘が刺さった椅子に縛り付け。拷問されると多くの人間はその部屋から戻ってこない。
・著者も電気椅子での拷問を受けた。
・20メートル四方の部屋。部屋の中央に4メートルのテーブル。あらゆる拷問道具が並んでいる。テーザー銃、様々な形の警棒。壁には爪をはぎ取る道具、槍に似た長い棒。部屋の片隅には数種類の椅子。電気椅子、鉄製の椅子。拷問担当者は狂犬病の犬のようだった。感情を持ってない。人を拷問することで快感を得てるようだった。
・1日24時間、多くの人間を糞尿まみれの空間に詰め込む。
・毎月行われる謎の予防接種。不妊症にする薬を飲まされる。
・警備員は夜になると18歳ぐらいのキレイな娘を官房から連れ出す。叫んだり泣いたりすれば拷問部屋に送られる。上層部の人間は若い娘の身体を好きなように扱える。
・北京政府は彼らに無限の力を与えていたので、暴行だけでなく収容者の命を奪うことも許されている。
・収容者100人を集め、20歳の少女に自己批判させ、罰として衆人環視のもとでレイプ。批判の声を上げたカザフ人男性は拷問部屋送り。少女は助けを叫び続ける。3人目の男は血まみれの太ももを割って入る。逆らえば殺される。カザフ人は中国人に何もできない。
NHKもこういう番組を放送したら、みんな受信料払うと思う。
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donさん、こんばんは。
ウイグルの問題、細かいところを恥ずかしながら初めて知りました。
確かに酷いですね。
多様性を認める方向と、同化を強引に進める方向が合うわけなく、埋まりようがない溝がありますね。
マズイなぁ。。。