【1日30秒足を振るだけで腰痛が消える本】要約まとめ

腰の調子はいかがですか?

自分は大丈夫でも、身の回りに具合悪い人がいる、という方も多いと思います。だいたい日本人の2800万人が、腰痛だそうです。

この本けっこう良さそう。腰痛予防にもなる。

試してみる価値はあります。とてもカンタンなので。

『腰痛を治そうとするとき、いちばん陥りがちな間違いは、腰痛を腰だけで治そうとすること。腰痛を引き起こしている原因は、腰の筋肉ではない。

腰痛を引き起こしてる場所は、腰そのものではなく、「体の前側」にある。それは「大腰筋」。腰痛の黒幕で、腰痛改善のカギを握る正体が「大腰筋」。

1日30秒足を振るだけでしぶとい腰痛が消える

大腰筋は、お腹の奥、腸の後ろにある腰椎からスタートして、股関節の下、太ももの骨にある小転子という部位へとつながる筋肉。

大腰筋はおもに足を上げるときに使われる筋肉。上半身と下半身をつないでいる唯一の筋肉で、大腰筋の筋力が低下すると、骨盤と腰椎の支えが弱くなる。腰痛はそんなふうに上半身が不安定な状態になることで起こる』



『大腰筋を鍛える体操は、1日たった30秒でできてしまう。わずか両足合わせて30秒。

1日30秒足を振るだけでしぶとい腰痛が消える

太ももを45度上げた状態から、ひざを伸ばすように足を振り出す。1~2秒かけて行う。回数の目安は片足15回。両足で計30回を1日1回』

注意点は以下。

・速いスピードでは行わない。片足の動作に必ず1秒以上かける。

・足を伸ばすときは、強く蹴りださないようにする。

・ぎっくり腰、または腰の痛みが強いときは行わない。

・股関節、ひざ、足首などに強い痛みが発生した場合は、必ず中止する。

・予防や筋トレとして行ってよいが、1日につき両足で計30回を厳守する。

・平らな場所、周囲に障害物がない場所で行う。

・靴を履いて行う場合は、底が平らなものを履く。

・人工関節のある人は行わない。

・やったその日に腰痛が消えるという体操ではない。最低でも2週間は続ける。

・やり過ぎは禁物。効きめが強過ぎる。

以下にその他の読書メモを。



腰痛の種類

2016年の学会の発表では、原因がはっきりわかっている腰痛は腰痛全体の15%。残りの85%は原因がわからない腰痛、いわゆる心因性の腰痛とされている。以下の13種類の腰痛は、原因がはっきりわかっている腰痛であり、全体の腰痛の15%の中に含まれるもの。

(しびれをともなう神経がらみの腰痛)
・腰椎椎間板ヘルニア
・坐骨神経痛
・腰椎椎間板症
・腰部脊柱管狭窄症
・腰椎のゆがみによるもの
・変形性腰椎症

(鈍痛をともなう腰痛)
・肉離れ
・腰椎すべり症・分離症
・骨粗しょう症による腰椎圧迫骨折など
・筋肉労性腰痛

(激痛をともなう腰痛)
・ぎっくり腰
・仙腸関節症
・腰椎椎間関節症

上記のぎっくり腰、仙腸関節症、肉離れの痛みのときは足振り体操は控える。それ以外の10種類の腰痛には、足振り体操で症状が改善できる。また原因不明の腰痛に対しても、足振り体操は効果がある。

湿布は効かない

残念ながら湿布には、炎症物質を沈静化したり、腰痛部分を修復するといった効果はほとんどない。冷湿布にはメントール(ハッカ)が入っていて、温湿布にはカプサイシン(赤唐辛子)が入ってる。それだけのこと。湿布は痛みの原因を治す効果はなく、気を紛らわせているだけ。

ぎっくり腰を防ぐ方法

ぎっくり腰とは、急な動きなどによって「筋膜」に傷がついて起きる痛み。「筋膜」とは筋肉を覆っている膜のことで、鳥のササミ肉の上に張り付いている透明の膜と同じもの。急激な動作や外力によってその膜が裂けたり剥がれたりすることで、強烈な痛みを発生させる。ぎっくり腰は、慢性的な腰痛とはまったく別物である。

強烈な痛みは一時的なもので、可能であればぎっくり腰なった直後にアイシングをし、あとはごまかしごまかしして、痛みがでないように生活していれば、早い人で3~4日、遅くとも2週間以内には通常の生活を取り戻せる。病院には無理していく必要はない。

ぎっくり腰を予防するには「こしあ手」。

1日30秒足を振るだけでしぶとい腰痛が消える

つい中腰で取ってしまいそうなときに、腰に手の甲をあてる。手の甲の軽い圧迫がコルセット代わりになり、筋膜損傷を防いでくれる。

ヘルニアは腰痛の原因ではない

「実際に出ているヘルニアと、その人が感じる症状には一貫性がない」これは近年の大きな発見。

健康な人の腰部MRIを撮影すると、自覚がないのに「椎間板ヘルニア」がはっきり映ってる場合がある。ヘルニアがあっても、まったく痛みを感じない人がいる。

腰痛を訴える人のMRIでヘルニアが映ってる場合でも、痛みを感じている部位が一致しないこともある。本人は左の腰痛と左足のしびれを訴えてるのに、右にヘルニアがあったり。

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