歩くほど健康になる。
頑張らないナンバ歩きなら、身体と心はどんどん元気になる!との一冊。
『大股で腕を振り、元気よく歩く「現代ウォーキング」。この歩き方のために、身体は捻れて悲鳴を上げている。一方、「ナンバ歩き」は、昔の日本人が身につけていた身体に優しく、合理的な動き。歩くことそのものが「快」になるからどんどん動きたくなるし、心も元気を取り戻すことが明らかになっている。歩き方が変われば、生き方そのものが好転していく』
時おり聞く「ナンバ歩き」。省エネな動きで、古武術にも取り入れられてる。相撲のすり足鉄砲の動きも、ナンバですよね。
かんたんにいうと、
現代ウォーク | 手と足が逆にでる。 |
ナンバウォーク | 手と足が同時にでる。 |
とはいえ、ナンバはそんなに不自然でも歩きにくくもない。
百聞は一見に如かず。youtubeにあったので、まずはナンバ歩きの動きを。そんなに不自然ではないです。45秒ぐらいからナンバ歩きしてます。
以下に読書メモを。
日本人はなぜナンバ歩きをしなくなったのか?
着物と草履で現代ウォーキングをすれば、着物は着崩れて大変なことになるし、鼻緒は足指の股に食い込むか切れてしまう。ウエストのところでひねりを入れると着崩れるし、足のつま先側で地面をけると鼻緒は切れる。ナンバ歩きなら着物が着崩れず、草履の鼻緒が切れない。
なぜ日本人はナンバ歩きを忘れたのか?ナンバは走りにくい。ナンバ走りは飛脚などの特殊技能で、一般人は走らなかった。
幕末維新の戦いで、西洋の軍事訓練を取り入れた方が勝った。走れたから。明治以降西洋的なものが流入し、ナンバの動きは廃れた。
学校教育も、ナンバ歩きは元気よく見えないので、行進の強制で現代ウォーキングにされてしまった。
ナンバ歩きの膝への負担率
首都大学東京の理工学研究科の実験。現代ウォーキングとナンバウォーキンの膝への衝撃の違いを実験した。ナンバ歩きのほうが、現代ウォーキングより膝への負担が25%も少ない。
山登りなどをして疲れてくると、右ひざ当りに右手を添えて歩く人が見受けられる。じつはこれはナンバ歩きの原型。上げる足側の手を添えることで、上半身を下半身に連動させ、引き上げて動かしている。ナンバの動きを知らなくても、私たちは無意識に、腰やひざにかかる負担を軽減しようとしている。
ナンバ歩きと現代ウォーキングの比較
外反母趾の治し方
外反母趾の原因は、靴ではなく歩き方にある。悩んでる多くの人は、脚がまっすぐ前に出ていない。ひざと足先がまっすぐ前を向くように心がけて歩くよう指導すると、1週間ほどで、レントゲンで撮っても違いがあきらかにわかるほど修正される。
がにまたの人が多いが、内またで外反母趾の人は、母趾球で地面を蹴りすぎている。内またをやめさせて、足先と膝をまっすぐに出させ、後ろ足を前に運んで置くだけ、地面を蹴らないように指導すると、すぐに痛みから解放された。
いわゆるナンバ歩きの、捻らない、踏ん張らない、動きの応用。
X脚、O脚の治し方
足の外側に重心がかかるクセのある人はO脚になりやすく、足の内側に重心がかかるクセのある人はX脚になりやすい。足の真ん中に重心がかかっていれば、まっすぐ綺麗な足になる。
以下のフォトの「ナンバ式骨体操」を行えば矯正が行える。
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