マスクが売り切れてるので、過去の医者本のまとめを再掲。
うがいは風邪の予防には、ほぼ効果がないそうです。
風邪のほとんどはウイルスが病原体。ウイルスはノドなどの粘膜に付着すると、すぐさま体内へ入ろうとする。だから家へ帰ってうがいをする頃にはすでに手遅れ。
マスクでウイルスの吸引を完全に防ごうとしたら、それが可能なのは「N95」という規格しかない。この規格は米国労働安全衛生研究所が定めた規格。もとは粉塵を防ぐ機能を数値化したもの。ちなみに完全にウイルスの吸入を防げるようにした場合、マスク越しに「線香の匂いも感じない」そうだ。
そこらのコンビニやドラッグストアで買える様なスカスカ、ペラペラなマスクにそんな密閉性はないから、感染予防という意味ではまったく用をなさない。
マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がマスクをつけた場合。
風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出すると言われている。患者がマスクをつけることで、これらを含んだしぶきによる周囲の汚染を減少させることができる。
自分の防御というより、他人に感染させないという観点でマスクは効果がある。
ちなみに結核は空気感染。コロナウイルスは飛沫感染。飛沫感染とは、せきやくしゃみでウイルスが飛び散り、それがドアノブやつり革などに付着して、そのウイルスを触った手で口や目を触ると感染する。
つり革さわって会社に行く。手を殺菌消毒せず、そのままの手でお菓子とか食べると感染する。
以下にその他の読書メモを。
目次
なぜ医師はインフルエンザにかからないか
院内感染防止のため、習慣的に手を洗っているから。風邪やインフルエンザから自分を守る基本は、うがいでもマスクでもなく手洗いだ。
なぜ寒いと風邪をひくか
身体が冷えると粘膜の防御機構の働きが弱まるから。
風邪に抗生物質を出す医者を疑え
「風邪ですね。抗生物質を処方しておきましょう」もしこのように風邪と診断されて抗生物質が出されたら、必ず医師に「なぜ?」と聞いてもらいたい。たいていは「二次感染予防です」と説明する。しかし風邪で二次感染する確率は低い。
そもそも抗生物質は細菌に効く薬であって、風邪の90%以上の原因となるウイルスには100%効かない。風邪で抗生物質を出す医者はヤブとしかいいようがない。
抗生物質には副作用がある。17歳のある女の子は、風邪で他の医療機関から抗生物質を処方され結果的に大腸炎になった。抗生物質の投与がきっかけで引き起こされる大腸炎を「抗生物質起因大腸炎」という。その子は敗血症に近い状態になり、命を守るために大腸全摘手術。くやしかった。17歳の女の子がただの風邪が原因で、人工肛門だなんて。。
ノロウイルス
ノロウイルスが潜んでいるのは、カキを代表とする二枚貝。カキは1日に2トンの海水を体内へ取り入れる。カキの体内にはフィルターがあり、プランクトンを引っかけて餌としている。そのフィルターには病原体も引っかかる。カキのオンシーズンである冬の食中毒は、ノロウイルスが最も多い。
コレステロールの食事療法(高脂血症)
血中コレステロールのうち食事由来のものは5分の1。5分の4は自分の肝臓がつくっている。食事療法はほぼ無効。実際に食事療法でコレステロールが下がった人は50人に2~3人程度。またコレステリッチとされて食事制限される卵。厚生労働省研究班は「卵の摂取とコレステロール値には因果関係はない」というレポートを出している。
エネルギー源の黄金バランス
栄養学にはエネルギー源の黄金バランスというのがある。
「炭水化物5:脂質3:タンパク質2」
通常の生活では摂取カロリーの半分を炭水化物として摂取すべきとされている。なぜなら消化吸収された炭水化物は、ブドウ糖という形で脳や筋肉を動かすだけでなく、それこそ生命維持にとって最も効率のよいエネルギー源だからだ。
ウコン、オルニチンは効かない
ウコンの効果を検証した論文はない。効いたと思うのはプラセボ効果。シジミのオルニチンも同様。そもそもオルニチンは肝臓の役目のひとつであるアンモニアの解毒=代謝にかかわる物資で、アルコール代謝とは無関係。すり替え詐欺。アンモニア解毒に有効→肝機能に有効→アルコールも解毒するかも?と巧妙に話をすりかえている。
⇒けっこう効いてる気がするのですが。
凄腕の医者
例外なく、「診断は問診7割、聴打診などの理学的所見が2割、検査は1割でなされる」つまり問診の技術が最も大事。
健康診断前夜22時からの飲食禁止はウソ
そんなお触れを出すところで健康診断してはダメ。健診に限らず通常の内視鏡検査でも「飲水はダメ」と指示されたら、それは検査や健診を真剣に考えてない施設・医者であると考えて差し支えない。前日のアルコールは検査結果には反映されない。ただし二日酔いでの胃カメラは生き地獄になる。
確かに検査当日の食事は血糖値と中性脂肪値に影響を与えるためとりあえず×。空腹時の数値を判定基準としているので。しかし飲水はまったく問題ない。それより前日22時から水分を摂取していなければ、検査当日の採血時には脱水症状となる。律儀であるがために尿酸値が上がり、再検査を受信するような人が実際にいる。
飲水はバリウム検査、腹部超音波検査、内視鏡検査にも影響を与えない。むしろ水を飲んで欲しい。というのは内視鏡検査時は血圧や血中酸素濃度などが不安定になることがあって、脱水状態での検査はむしろ危険な状況に陥りやすくなる。
良い医者と悪い医者との見分け方
(最低な医者とは)
1.医者=偉い、というメンツにこだわる医者
「わかりません」が言えない。だからアナタが理解できないような病名で適当にごまかす。
2.敬語を使わない医者
「今日はどうしたの?」とても上から目線。患者がつらい思いをしているという認識なし。
3.相手によって態度の変わる医者
金持ち、お偉いさんと一般人を区別する人。
4.外見に気を使いすぎる医者
格好と実力は別問題。医療以外に神経がまわっている。患者さんに不快感を与えない格好であればよい。
5.入院が必要なとき、家庭や仕事の状況に気を回してくれない医者
家庭や仕事の状況は変化する。外出が必要になるときもある。「ダメです」でおしまいの医者は患者をみずに病気だけみている。
(良い医者の見きわめ方)
1.冷たい聴診器を使わない医者
2.患者さんの目線まで下げることが出来る医者
3.外来で患者さんが穏やかな表情で診察室から出てくるような医者
「良い医者と悪い医者との見分け方….」
サンフランシスコ人は、美人の女性医師とブスな女性医師の見分け方しか知りませんでした…..