幸せってなんでしょう。
ある年齢になれば、なんとなくわかってくるものかもしれません。国連が行っている世界の幸福度ランキングで、日本は46位(2015年版)でした。日本の幸福度は先進国で最下位です。
なぜ豊かなはずの日本人が幸福を感じられないか?
この本によると、「日本人は幸福になるための習慣をもってないから」だそうです。
なぜ幸福になるための習慣を持たないか?
それは幸福を定義できない漠然としたものととらえている。こうすれば幸福になれるという仕組みをしらないからと。
本書では72の「仕組み」や習慣などを紹介しています。脳科学や心理学に基づいたものだそうです。以下に気に入った9つの項目を。
①社会的成功と幸せはイコールでないと知る。
仕事以外の多くを犠牲にしたジョブズ。あなたはジョブズになりたいか?
②人は自分の期待したもの以上が手に入ると幸福を感じ、期待以下だと不幸だと感じる。
今当たり前だと思っているものに感謝する。
③幸福の三原則を満たす。
・創造的なことをしているとき
・経験、体験をしているとき
・意味を見いだしているとき
重要なのは3番目。ユダヤ人ヴィクトール・フランクルはナチスの強制集所に入れられた。絶望的な状況であったが「この経験は必ず研究の糧になる」と考えて希望をつないだ。
④人は他人がいなければ幸せになれない。
あらゆる行為は独りで行うより、他者と共有したほうが意味を見いだしやすい。
⑤マズローの欲求5段階の最後からものを考える。
1.安心安全(生きるための衣食住)⇒2.バラエティ(たまにはお寿司)⇒3.自己重要感(認めて欲しい)⇒4.愛⇒5.成長、貢献。 欲求5段階は通常1.から順に埋まっていく。でも実は5.成長、貢献から満たすほうが効率がいい。
⑥日本人の幸福度が低いのには理由がある。それは物質的に恵まれているから。
選択肢やチャンスがあまりにも多すぎて、いつも何かが欠けているような気分になってしまう。本当にやりたいこと、大切なことだけに集中すべき。
⑦脳のRAS機能を利用する。
脳は意識しなくても、自分が好きなものや興味があることの情報を勝手に拾ってくる。(RAS機能)シンプルにやりたいこと(ゴール・目的)を絞っていれば、それをイメージする瞬間が長くなる。
⑧やりたいことがない人は「得たい感情」から逆算する。
ただし感情は不安定で移ろいやすい。だから感情より価値観をベースとして行動を選択したほうが、確実に幸福度が高まる。そもそも人の行動は、価値観、信条・信念、感情のどれかで決まる。価値観とは、その人が本当に大切に思っていること、多少の事ではゆるがない。信条・信念とは、何をしんじているか、つまり「思い込み」。価値観の次にぶれない。感情は、もっとも移り変わりが激しい。どんな感情でも長時間キープするのは難しい。
⑨一瞬で幸福になれる感情のトライアッド。
気分が沈んでいるとき、一瞬で気分を切り替える方法。フォーカス、言葉、身体のどれかを変えてみる。
・フォーカス:頭の中で楽しく、ポジティブな質問をする。
・言葉:最高だぜベイベー、と言ってみる。
・身体:身体で心をつくる。背筋をのばし、胸を張り、目線を高くし、その場で高速で足踏みする。腕もブンブン振る。武道をたしなむと心がきれいになるのも同じ理屈。
⇒踊ればいいのかなw
・おれはイケてるぜ!と思いながら
・最高だぜ ベイベー!と話しかけ
・踊りまくる♪
それが幸福への近道ということか。ディスコ?