なぜワイングラスの形でワインの味が変わるのか?

ワイングラスでワインの味が変わる

みなさんが好きなワインは何ですか?

家ではどんなグラスで飲んでますか?

今はコノスルやアルパカが、いろんな品種のワインを出していて、500~700円前後でさまざまな品種のワインが飲める時代になりました。とくにアルパカの功績は大きいです。500円以下でチャレンジできる。

この本読んで、なぜピノノワールがマズいか理由がわかりました。100均のカベルネ&メルロー用のグラスで飲んでたからでしたw。

ワイングラスの形とワインの種類の関係

ワイングラスでワインの味が変わる

左から順に以下のワイン種用のグラスだそうです。回答者は老舗ワイングラスメーカー「リーデル」のテイスティングマネージャーの人。

①装飾重視

②リースリング用(白ワイン用)

③シャルドネ用(白ワイン用)

④ピノノワール用(赤ワイン用)

⑤カベルネ/メルロ用(赤ワイン用)

ワインの味の印象に大きくかかわるのは、舌の上をワインがどう流れていくかということ。最初に舌のどの位置でお酒をキャッチし、その後どう流れていくかによって味の印象は大きく変わる。舌の上のお酒の流れを決定づけるのがグラス形状で、特に重要なのが「ボウル形状」。

ボウル形状によってお酒を飲むときの顔、および舌の角度や状態が変わる。それに応じて舌の上でお酒を感じる場所が変わり、味の印象が変わる。

ワイングラスでワインの味が変わる

①すぼまりの強いグラス

・顔は自然と上向きになり、お酒は舌先から中心を通って直線的に奥へ流れる。

・この形状は豊かな酸味のある辛口の白ワインや、軽めの赤ワインに向く。

②すぼまりの緩いグラス

・グラスと顔がほぼ水平になる。舌の中央に注がれ舌の横方向にも広がる。

・酸味が柔らかでボリューム感のある白や、フルボディの赤ワインと相性がいい。

なぜピノノワールは酸っぱいと言われるのか?

ワイングラスでワインの味が変わる

ピノノワール用の④のグラスでテイスティングしてみる。酸味が豊かな赤ワイン。ブルゴーニュで生産される赤ワインに使われている品種で、かのロマネコンティもピノノワールを使ったワイン。

④のグラスでテイスティングすると、顔の向きはやや上向きになる。ワインは舌先に導かれた後、舌先でいったん止まり、その後滑るように舌の中心を喉に向かって直線的に流れてゆく。ピノロワールは酸っぱくて苦手と思っていたが全く印象がちがう。程よい酸味の中にぶどうの果実味も感じられておいしい。

⑤のグラスでテイスティングすると、梅のような酸味が目立ってしまう。

③でテイスティングすると、もっと酸っぱく、その上、渋みまで感じてしまう。③のグラスだと舌の上でお酒が幅広く流れる上に、奥へ向かってさらに広がる。こういう広がり方をすると、本来の魅力である豊かな酸味が悪目立ちしてしまう。

なぜピノノワールは不味いと言われるのか?

⑤のグラス(ボルドータイプ)でピノノワールを飲んでる人が圧倒的に多いから。このせいでピノノワールは酸っぱいと万人に思われている。

⇒100均で売ってるワイングラスは⑤のボルドータイプが多いです。

リーデルのピノノワールグラス、欲しいなぁ。

今回と次回の記事は以下の本からの読書メモです。

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「ワイン1年生」4つの王道、6つの品種とは?
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