2013年にアメリカで話題になった本。日本でも「人は見た目が9割」とか10年ほど前に売れてましたが。人は見た目が9割を、実験データで補足したような一冊です。
データというのは冷酷なので、外見(顔、スタイル)に自信がなく、傷つきやすい人は今回の記事はスルーしてください。読んで腹が立つだけということになるかもしれません。ほかの楽しいサイトへ移動願います。
もちろん何事にも例外はあるし、海外でのデータなので、日本には当てはまらないかもしれません。
タイトルの「卒アル写真で将来はわかる」は、心理学者の著者が、650人以上の大学時代の卒アル写真を集め、笑顔の度合いを点数化し、彼らの結婚生活がどうなってるか調査した実験に由来してます。
結果は満面の笑みを浮かべてる人は、結婚生活がうまくいって、あまり笑ってない人は離婚してたという。
まぁ言われてみたらそのとおりかもしれませんが、日本では文化も違うしどうなんでしょう。みなさんは卒アルで笑ってましたか?ふつうは笑ってないでしょう。と思い、懐かしの大学の卒アル見てみました。
おお、ぼく笑ってました。個人写真では微笑、ゼミの集合写真は満面笑顔でした。能天気でしたから。最近は写真でスマイルしないなぁ。いろんなことで苦悩してるのかなぁ。。
ちなみに結婚生活は順調とは言えませんが^^;離婚はしてません。大学時代のクラスの友人なんかの写真も見てみましたが、やはり満面笑顔の友人は結婚生活は順調で、真面目な顔の友人は離婚してました。ま、相手がある話なので、もちろん例外はあると思います。ただ統計データにすると、傾向は出るのでしょうね。
以下に読書メモ(要約)を。
目次
新聞の見出しを声に出して読ませるだけで知性がわかる
ドイツの研究チームの実験。映像を第三者に見せて、被験者の知性を推測する実験。たった3分間、新聞の見出しと小見出しを声に出して読むという作業だけで、その様子を見た第三者は被験者の知性を正確に予測できた。
乱暴な人を一瞬で見きわめる
どちらの男性が、怒ったときにより攻撃的になるでしょうか?
ジャスティン・カーレの研究では、被験者にこの手の写真を37枚見せて(線は引かれてない)、写真の人物が怒った時にどのぐらい攻撃的になるかを、7段階で評価させた。その前に写真の人物の攻撃性は実験手続きで評価しておいた。
被験者は写真を見ただけで、そこに写ってる男性がどのくらい攻撃的か正確に予想できた。
⇒わかるもんですかね。ぼくはハズレました。人を見る目がないのかも^^;
攻撃性は、男性の顔の幅と長さの比率に関連する。その比率は体の大きさと無関係で、遺伝的なものと、男性ホルモンのテストステロンのレベルによるものと考えられ、幅の広い顔の男性のほうがより攻撃的と言われる。女性に関しては、この比率と攻撃性は無関係だ。
さらに他の実験では、顔の幅の広い男性は、ほっそりした顔の男性に比べて、ライバルを蹴落とすために、3倍のウソをつくという結果が得られた。
さいころを使ってお金が得られる実験では、幅の広い顔の男性は、ほっそりした顔の男性の9倍も結果を水増しした。またカネを分ける実験では、幅の広い顔の男性は、ほっそりした顔の男性に比べて、公平にカネを分けることが明らかに少なかった。
童顔の被告人は刑が軽くなる
300の裁判で被告が無実を訴えた場合、大人びた顔の被告人の92%に有罪判決が下り、童顔の被告人が有罪になったのは45%だった。証拠や顔が美形かどうか、年齢などを考慮に入れても結果は変わらなかった。研究チームは「童顔の力は、犯罪を裏付ける証拠にも匹敵する」と。賠償金も童顔は安価になる傾向がある。
女性が男性に求める左右対称の顔
進化の理論では、生殖活動では女性のほうが時間と労力を使い、多大な負担を背負い込む。出産後も長い間養育者という重責を担う。子供がいるせいで、女性は必要なカロリーや栄養を得るのが困難だった。
進化のサバンナでは、怠惰で思いやりにかける男性や、未熟な男性を選んだ女性は、生殖活動が不首尾に終わる可能性が高くなる。そういう男性は、女性とその子供が必要とするものを提供できないからだ。勤勉で有能な男性を選べば、女性と子供が健康に生きられる可能性が大いに高まる。
太古の昔から繰り返された必然と言えるこの選択によって、女性の脳は子供を無事に育て上げる支援を提供できる男性を求めるようプログラムされた。
男女ともに不均衡な顔や体より左右対称の顔や体を好むのには、二つの理由がある。それは良質な遺伝子と、良好な健康状態だ。本来は人間の右と左の細胞は左右対称になるよう同比率で成長する。だが病気やケガから生じる遺伝子の異常や環境的なストレスなどの要因で体は非対象になる。それゆえトムクルーズのような左右対称の男性に出会った人は、彼が他の男性に比べてさまざまなストレス要因に打ち勝つ、生理的能力を持っているとみなす。
そういうわけで、左右対称の顔は女性を惹きつける。実際に左右対称な顔の男性は、感情面でも心理面でも身体面でも健康であることは証明されている。たとえば左右対称の男性は優良な免疫システムの遺伝子を持っており、呼吸器系の疾患にかかりにくいのは周知の事実だ。
他の研究では精子も良質だ。良質とはどういう意味か。簡単に言えば形がよく、泳ぎが達者な精子の事だ。また別の実験では、被験者の男性の着たTシャツ(香水をつけず寝間着として)の匂いを女性に嗅がせると、左右対称な男性が着たTシャツの匂いのほうが好ましいという結果だった。とりわけそのTシャツを好んだのは、排卵日にあたる女性が多かった。
ウエストとヒップの黄金比
進化のサバンナでは、男女ともに自分の遺伝子を次世代に渡すことを望んでいるが、男性の好みはどうなのか。男性は可能な限り多くの子孫を残そうと、子を産んで育てる能力がありそうな女性を求めた。
その結果男性は、WHR(ウエスト・ヒップ・レシオ)が0.7以下の女性を好むようになった。思春期後の男性のWHRは0.85~0.95に、女性は0.67~0.8になる。簡単にいうと、腹と尻への脂肪の配分率の問題だ。腹へ脂肪がつくと、健康リスクが高まり、尻につくと健康であると。尻に脂肪がつくには、エストロゲンという女性ホルモンの働きが必要になる。女性の場合WHRが0.8を超えると、赤信号だと世界保健機関は警告している。
WHRが低い女性は、生理も排卵日も規則正しく、ある研究によれば0.7代の女性は、0.8代以上の女性に比べて妊娠する確率が2倍になる(体外受精での調査)。
ウィリアム・ラッセルとスティーブン・ゴーリンの研究では、WHRの低い女性のほうが、認知能力にすぐれた子供を産むという検証結果を発表した。尻と太ももには、妊娠期間と授乳期間を通して赤ん坊の脳の発達に必要な長期脂肪酸が蓄えられる。WHRが低い女性のほうが、その脂肪酸を赤ん坊により多く与えられるとしたら、その子供はより賢くなるという。
教授の評価に必要な時間はたった6秒
アメリカの大学では、教授の評価は生徒のアンケートによる。学生の教授に対する評価は、どれぐらいの期間で形作られるか。さまざまな実験をして出た結論はたった6秒だった。教授の授業のビデオを使い、第三者に評価させる。教授を2秒間写したビデオを3回計6秒間の映像と、1年間を通した講義の後の生徒の評価は変わらなかった。人の印象はほぼ第一印象で決まっている。
成功するCEOは顔の幅が広い
顔の長さと幅の比率で、顔の幅の広いCEOの会社のほうが業績が良かった。上記メモで見たように男性の攻撃性にもつながる。アメリカでは男性CEOの顔から会社の利益が予想できるが、日本ではそうとも言いきれない。アメリカ人と違って日本人は独占的な支配や力を、リーダーの資質と結びつけることはない。人種によっても異なる。黒人CEOの場合は、力強い顔より、温かみのある童顔のほうが、優良企業を率いて高給を受けとっているという結果が出ている。
卒業写真♪