シャーロックホームズ、お好きでしょうか？
コナンドイルが1884年から1927年にかけて発表した作品群。
世界中で読み継がれていて「聖書に次ぐベストセラー」と言われています。
シャーロッキアンではないのですが、小学生のとき図書館にあるホームズ本はすべて読みました。内容はぜんぜん覚えてないですが。
ホームズ作品。タイトルが秀逸ですよね。「バスカビル家の魔の犬」とか「ライヘンバッハの滝」とか「まだらの紐」とか。
「踊る人形（The Dancing Men）」とか必死に暗号を解読した記憶が残ってます。解かれへんかったけど。
今回久しぶりにホームズ本を読んでみたら、いろんな発見があったのでメモ残しておきます。
目次
ホームズの好きな酒は？
ハイボール（ウイスキーソーダ）を好んで飲んでいた。「赤毛組合」では事件解決後に部屋へ戻ってからワトスンに説明をしながら飲んでいる。「独身の貴族」でも依頼人が帰った後で「ウイスキーソーダと葉巻でもやるとするか」と言っている。
ウイスキーソーダを作るための炭酸水発生装置「ガソジーン」を部屋に備えていたことからも、普段から愛飲していたのだとわかる。
ガソジーンとは？
炭酸水製造機。ヴィクトリア朝後期の英国家庭に置かれており、ホームズの部屋にもあった（ボヘミアの醜聞、マザリンの宝石）。２つのガラス球を編んだ籐やワイヤーで覆ってつなげた。ひょうたんのような形状をしている。サイフォンの原理で炭酸水をつくる。
シャーロッキアンの会合などでは、シャーロッキアンのシンボルとして使われる。
シャーロックホームズの部屋221Bを再現
中央部の一番下のところにガソジーンが置かれている。
ホームズはコーヒー好き
英国＝紅茶のイメージがあるが、原作でのホームズはコーヒーを飲んでるシーンのほうが多い。「緋色の研究」でホームズとワトスンが同居を始めてすぐ、最初の食事のシーンでも2人ともコーヒーを飲んでいる。
「赤毛組合」でホームズは、「サンドイッチにコーヒーを一杯。それからヴァイオリンの国へ行くんだ」と語っている。
「海軍条約文書」ラストの朝食シーン。紅茶とコーヒー両方が用意されているが、ホームズはコーヒーを飲む。
「バスカヴィル家の犬」で、背後にいるワトスンの行動を確認するため鏡代わりに使ったのも、ピカピカのコーヒーポットだった。
ホームズが解決した事件を発生順番に
出版順ではなく、小説の中で事件発生した順番に並んでます。
ホームズの象徴である帽子。実は原作に書かれていない
ホームズの帽子はディアストーカー。鹿撃帽とも訳される。本来は鹿狩りの際にかぶられていた。左右の耳たれは防寒となる。
じつは原作ではホームズがディアストーカーをかぶっていたとは一度も書かれていない。
「名馬シルヴァーブレイズ」「ボスコム谷の謎」では、ホームズが耳覆い付きの旅行帽をかぶっていたと記述されている。
イラストレーターがここでディアストーカーを描いたことにより、ホームズの帽子＝ディアストーカーが定着した。
なぜホームズのパイプはキャラバッシュにされたのか？
ホームズは瞑想用にはクレイのパイプ。議論をしたいときは桜のパイプ、と使い分けていた。これらはいずれも柄が真っ直ぐなものである。
だがホームズ役者が舞台で演技をしやすいように、柄の曲がったキャラバッシュのパイプを使ったことから、ホームズのパイプのイメージも曲がったものに変わってきた。
しかし正確にはホームズの活躍していた時代には、キャラバッシュのパイプは一般的なものではなかった。
ホームズが歩いた時代のロンドン地図
ロンドンのウェストエンドを南北に走る通り。ホームズとワトスン博士は、ベイカー街221B のハドスン夫人の下宿に住んでいた。かつてはベイカー街はもっと短くて、221Bは架空の地名だった。
その後ヨークプレイスやアッパーベイカー街も統一されたので、ベイカー街も延びることになった。221番を含む場所にアベイナショナルビルが建っていたので、世界中からホームズ宛ての手紙がここに送られ、同ビルの「ホームズ専用秘書」が返信を書いていた。
しかしこのビルが無くなり別の建物が建った際に、ベイカー街のもう少し北側にあるシャーロックホームズ博物館が「うちこそ221B」と主張し、現在では手紙もそこに届けられる。
⇒ライブで有名なアルバートホール。「隠居した画材屋」でホームズとワトスンも一緒にライブに行ってます。グーグルマップで見ると221Bから2.5kmぐらい。歩いて約40分。
ジェリー・ラファティで、霧のベイカー街♪
