レジの行列が早いのはどっち?

一生のうちレジに並んでいる時間はどれくらいか?

答は約23日間です。寿命を80年、1日1回レジに並び、平均3分待つとしての計算です。人生で548時間(23日間)もただ並んで待ってるだけの時間があります。なるべく短縮したい。

待ち行列理論

人は「混んでいるスーパーで、どのレジに並ぶか?」をどうやって決めているのか。

・待っている人数が少ない

・待っている人のかごの中身が少ない

・レジ係の手際の良さ

などが考えられる。

じつは待ち人数より「そのレジがどれだけスムーズに流れているか」のほうが、レジ戦争では大事。このことを「回転率」という。



レジがスムーズか、見極めるポイント

2人体制のレジに並ぶ

会計には「スキャニング」と「会計」の2つのプロセスがある。

POSシステムを製造販売している寺岡精工の調査では、購入点数が10点の場合、スキャニングの平均時間は27秒、会計は21秒。スキャニングと会計はおおよそ同じくらいの速度なので、2人体制にすると処理量は2倍近くに上がる(実際にはバラツキあり)。

1人体制のレジは1時間で30人、2人体制のレジは1時間で60人の会計ができる。

処理量が2倍になると待ち時間は5倍以上短縮される

レジの行列はどっちが早い

レジが2人体制になると、待ち時間は80秒から15秒へ5倍以上も短縮される。処理量が2倍になることで待ち時間が半分になるのではなく、もっと短くなる。

「処理量が2倍になると待ち時間は半分どころかかなり減る」ということを覚えておくと、2人体制のレジがある場合は、待ち人数が1~2人多くてもその列に並んだ方が会計が早く終わるということ。

空いてるレジに並ぶ

レジが混むと、使ってないレジが開放されて「お次にお待ちのお客様。こちらのレジへどうぞ」と声をかけられる。レジの数が倍になる。

この場合も稼働率が半分になったと考えるので、前述の計算と同じように待ち時間は80秒から15秒へ短縮される。ただし運よくレジ開放イベントに遭遇する必要がある。

大手スーパーでは、「3人並んだら空レジを開放する」という基準を設けているところがあるので、3人ぐらい並び始めたら、空レジの隣レジに並ぶとイベント遭遇するかも。

手際が良いレジ係に並ぶ

レジの仕事は単純作業だけではない。パネルの操作を覚えたり、イレギュラーな対応があったりする。ベテランのレジ係は正確かつスピーディに作業できる。

かごの中身が少ない人がいるレジに並ぶ

スキャニングは1点の商品につき約3秒の時間がかかる。ちなみにセルフレジは有人レジと比べると、圧倒的に「1時間のうちに何人のお客さんの会計ができるか」が劣る。レジ係の手際の良さを無視してはいけない。



セミセルフ。スキャニングはレジ係、会計はセルフは合理的

セミセルフはとてもいい。2つのプロセス。会計とスキャニングを分離している。

会計にかかる時間はだいたい10秒~30秒(仮に平均20秒とする)。かかる時間はそこまで個人差はない。

スキャニングはどうか?スキャニングは個人差のバラツキ(標準偏差)が大きい。

レジ係は訓練を受けているので一定のスピードでスキャニングできるが、客はスキャニングに手こずることが多い。

スキャニングというバラツキ(標準偏差)が多い部分を有人対応し、会計というバラツキの少ない部分はセルフで対応という合理的な仕組み。

キャッシュレスと現金の決済速度差

キャッシュレスと現金の決済速度差

JCBによるとキャッシュレスの方が会計が早い。上表ではクレジットの方が現金より約15秒/人も早い。4人並べば1分の差が出る。キャッシュレス専用レジの方が会計は早い。

ふだんの買い物で決済方法を完全にキャッシュレスへ移行すると、自由に使える時間が年間約3時間増加する、という試算も出ている。

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