何もすることがないとき、ぼんやりと空想にふけるのは楽しいことです。
自分のことは自分でわかりますが、他人はいったい何を考えているのでしょうか?
オハイオ州立大学のテリー・フィッシャーは、283名の大学生に数を数えるときに使うカウンターを渡して、生理的欲求にかかわる空想が浮かぶたびに、その回数をカウントしてもらいました。生理的欲求というのは、具体的には「食べ物」「睡眠」「セックス」の3つです。
大学生は1日中何かを空想するたびに、「カチカチ」とカウンターを押さなければならなかったので、とても大変な思いをしました。しかもこの計測は1週間も続いたのです。その結果は以下のようになりました。
男も女も空想はエッチなことが一番多い
男女の1日の空想回数平均。セックスに関して男性は1日あたり34.2回、女性は18.6回空想している。オハイオ州立大学生283名の1週間の平均値。男は女の1.84倍エッチなことを考えていた。起きている時間が18時間として女性はほぼ1時間に1回、男性は1時間に2回弱という計算になる。
実験に参加したのが若い大学生なので、男女ともエッチなことばかり考えてしまったのかもしれない。もう少し幅広い年代の空想を調べたら、違う結果になった可能性はある。
もう1つ面白いのは、女性に比べて男性の方が空想にふける回数が多いこと。3つの空想を合計した数値でいえば、男性は1日のうちで女性の約2倍もたくさん空想している。
あるいは男性の方が基本的な生理的欲求が、女性よりも強いといえるかもしれない。
性欲曲線と合致しているのか?
有名な性欲曲線。オーストラリアのピース国際研究所のデータ。数値は無いのでイメージ図程度に考えた方がいいと思う。
両方のデータ(オハイオ州立大は数値、ピース国際研究所はイメージ図)を見比べて思ったこと。20歳前後の男は、女の約2倍の性欲があるということ。米国オハイオ州立大とオーストラリアのピース国際研究所のデータは、上記を見ると合致している。
このデータは年代別に比例するのか?
グーグルのラズロ・ボックによると、行動心理学のデータは「大学2年生の思考パターン」だという。ああいう実験は大学教授が大学2年生を使ってやるので、自社にマッチするかどうかわからないと。だからこそグーグルは自社で実験を繰り返し、トライ&エラーで会社の制度を改善している。
ちなみにラズロ・ボック。グーグルの人事担当副社長だった人。1972年共産主義政権下のルーマニア生まれ。マッキンゼー、GEの勤務(報酬福利厚生担当副社長)を経て2006年にグーグルに入社。従業員が6000人から6万人に増えていく過程で、グーグルの人事システムを設計し進化させてきた責任者。
グーグル的な考え方だとデータが予想通り比例するか、自分でデータをとってみないとわからないということ。
みなさんはどう思われますか?自分のまわりでデータをとってみるのも面白いかも。
S●Xは 自然で楽しいこと♪
誰もが すべきこと♪
僕としよう 君がほしい♪
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