世界のお墓事情|お墓、どうしますか?

こんなんいうと不謹慎ですが、お墓ってメンドクサイですよね。
奥さんとも家の墓をめぐって、なんどか言い合いになってます。は~。。

ぼくは長男で、遠く離れた田舎に先祖代々の墓があります。両親が順番に亡くなって、いまはぼくの家に仏壇があります。いちおう朝に水を変えてはいますが、お盆に坊さん呼んだりはしてません。

口論の原因は、子供に負担をかけないために、ぼくの代でこちらに墓を引っ越せと。費用は一般的に数百万円かかるそうです。生前実家の両親は、墓の移転に反対でした。初期のころはそこの墓地に土葬してるご先祖がいるかもしれんからと。

過去帳見るとぼくで8代目です。初代は明和の時代でした。明和って1761年~1772年みたいです。江戸時代の家業は紺屋だったそう。「紺屋の白袴」っていうアレです。

墓石も墓地内に七基ほどあったような。初代より前のことはよくわかりません。何が初代のきっかけになるんでしょうね?分家ですかね。謎です。

田舎の墓はほったらかしです。長くお寺に顔を出してません。かなり遠いんです。田舎には親しい親戚もいないし帰っても意味ないから。

お寺さんには檀家として親が最後に数十万円寄付してるのを覚えています。そのお返しの水晶の仏像が手元にありますが。永代供養費どうしてるのかな。寺に確認もしていない。

てなことで世間のお墓事情を定期的にウォッチしてます。今回は本書で世界のお墓事情を調べてみました。お墓参りに行かないと「罰」はあたるのか?それがすごく心配で(笑)。細木数子が言うじゃないですか。地獄に落ちるって。

以下、世界のお墓事情を見ると、地獄に落ちなくてよさそうです。



イギリスのお墓事情

キリスト教の場合、墓という存在には必ずしもとらわれていない。日本と同じく火葬の割合が高い(近年は8割)イギリス。納骨するのではなく散骨が主流。場所は海か、墓地内にある「散骨エリア」が選ばれることが多い。土葬する場合は棺桶を墓穴に埋め会葬者が土をかけ、墓標として樹木を植える。

フランスのお墓事情

以前は土葬中心だったが、都市部では火葬の割合が増えた。2008年の火葬と墓地に関する法改正の影響。遺骨を自宅で保管できなくなり散骨場所が増えた。火葬すると散骨する。2030年には半数が火葬になるといわれている。

ドイツのお墓事情

ドイツでは葬儀のとき、火葬が始まると遺族は帰ってしまう。係員が遺骨を骨壺に納めて公営墓地の納骨堂へというのがお決まりのパターン。土葬の場合は期限付きの公営墓地を利用する人が多い。

アメリカのお墓事情

最後の審判のとき「肉体がないと復活できない」という信仰を持つ人が少なくないアメリカ。歴史的にも土葬がほとんどだった。ただ土壌汚染や土地不足などの理由から、最近は徐々に火葬が増えている。

インドのお墓事情

ヒンドゥー教徒の多いインド。屋外で遺体を焼き、その灰を川に流す水葬が中心。そもそもヒンドゥー教徒には墓を作って守るという発想がなく、火葬場での火葬が増えている現在でも、ほとんどの場合、遺骨は散骨される。

イスラム圏のお墓事情

以前は遺骨の右側を下、顔はメッカの方向を向くようにして土葬して、目印として自然の石を置くだけだった。最近は墓碑がつくられるようになったが、そもそもイスラム教は偶像崇拝が禁止されているので、立派な墓をつくり供養や崇拝の対象にする文化はなじまない。

中国のお墓事情

東アジアの国は墓に対し強い執着を示す。儒教文化の影響。中国は1950年代に状況が変わる。毛沢東が火葬を推奨する。理由は人口増加にともなう森林資源や農地の確保。

その後1985年に中国全体を沿岸部と内陸部に分け、沿岸部には火葬を義務付ける。火葬の後は墓地や納骨堂に納めるが、その結果都市部の墓地は高騰し、都市部の人が近隣に墓をもてなくなった。中国は一人っ子政策の影響で、今後は若者が墓の面倒をみれなくなる。祖父母4、親2、子供1の「421社会」なので。

韓国も似たような状況。



日本のお墓事情、歴史的に

縄文から奈良時代までは土葬中心だった。平安から鎌倉時代は上の階層の火葬が広まる。あくまで上層階層の一部の人まで。

江戸時代になり寺檀関係ができ、庶民がお墓を持つようになる。幕府は寺檀関係を利用して日本各地で庶民を管理する。全国民をどこかの寺に所属させ、キリシタンでないことを寺院に証明させる「寺請け制度」をつくった。国民はすべて仏教徒になった。

江戸時代も初期のころは経済的なゆとりがなく、埋葬するにしても一部の有力者を除いて墓石を建てることはできなかった。しかしながら中期になると貨幣経済が発達して、町民だけでなく農民にも経済力がつき、少しずつ墓石を建てるようになっていく。

⇒なるほど。江戸中期(1700年代中頃)に庶民は墓を建てだしたのか。ということはうちの1760年代の墓は、その地域の墓文化で初期のものなのかも。場所も本堂のすぐ横だったし。となると初代とは墓を建てた初代という解釈ができる。この墓はいつまで引き継ぐべきなのか。8代目の長男は確率論でいうとレアなので(浜屋で仏壇の性根入れするとき言われた)、使命感はあるのですが・・

日本のお墓は今後どうなるのでしょう。葬式はすでに家族葬ばかりになりました。

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『世界のお墓事情|お墓、どうしますか?』へのコメント

  1. 名前:青山実花 投稿日:2018/07/11(水) 07:26:48 ID:04ae9b636

    散骨する国が意外と多くて
    驚きました。
    インドくらいかと思っていました(笑)。

    私も死んだら散骨してくれと
    周囲の者に言ってあります。
    東京湾か相模湾かで迷う所ですが、
    やっぱり相模湾かな。
    湘南は私の第二の故郷ですので^^

  2. 名前:don 投稿日:2018/07/11(水) 12:36:17 ID:3f138f00c

    青山さん、こんにちは~
    ぼくも驚きました。インドぐらいとおもってました。

    いいですね。湘南に散骨ですか。
    湘南の風にのるんですね。

  3. 名前:扶侶夢 投稿日:2018/07/11(水) 20:29:33 ID:9b810c599

    お墓をどうするか…?そろそろ現実的に本気で考えなければならない状況になって来ました。私も色々と複合的で複雑な問題が絡んでいて、一般的通俗的な答えでは収まらない様なので頭の痛い問題です(困)

  4. 名前:don 投稿日:2018/07/11(水) 22:31:25 ID:bfea53e60

    扶侶夢さん、こんばんは~
    この問題は先送りしたいんですよね。。
    でもいつか向き合わないといけない。

    お寺さんの経営問題を横におくと、いっせいにみんなで散骨にしたらいいと思うけど。
    どうなることやら。