【空海の言葉】まとめ

ナムダイシヘンジョウコンゴウ(南無大師遍照金剛)

うちは真言宗です。子どもの頃、仏壇にご飯とお茶とお水を毎日あげていました。

親ほど信心深くなくて、うちの仏壇にはご飯をあげてません。毎日水だけ替えてます。不信心かなぁ。檀家の寺も遠く離れた田舎だし、盆に坊さんも呼んでません(両親とも他界。田舎の家は整理済み。僕は長男なので仏壇がある)。

しかし空海は子どもの頃から好きです。空海のキーホルダーをランドセルにつけてました。親の高野山旅行土産です。ある日空海の笠だけが残って、空海は旅立ってしまいました。笠をじっと見てみると、セメダインが取れたような跡が残ってました。僕の空海はどこに行ったのだろう。

司馬遼太郎の「空海の風景」は、そうした理由もあってわりと若いころに読みました。もう内容は忘れてますが、なんか凄い人だというのは記憶してます。司馬さんが横で見てたように書いてますが。

近年ショーペンハウアーやニーチェの超訳本を読んで、それなりに感銘を受けたので、空海の言葉も読んでみました。しかし超訳なら現代語でわかりやすく訳するということなのでしょうが心訳って何だろう?

著者曰く「空海の言葉を私の中で消化し、新たに紡いだ言葉なので、実際のものとはずいぶん違ったものとなっています。心で訳した心訳です。これこそが空海が本当に言いたかったことだと確信しています」

ひょっとして著者に空海が降りてきたのか。

心訳はともかく、出典に関するメモは参考になったので以下に。いつか原典の現代語訳版でも読んでみようかな。

<秘蔵宝鑰 >
「十住心論」と一緒に出された「十住心論」を要略した本で全3巻からなる。空海の晩年に著され「十住心論」と並んで空海の主著とされる。

<性霊集>
正式名称は遍照発輝性霊集。空海の詩や表啓・願文などを弟子の真済がまとめたもの。全10巻の構成。編纂当初の8巻から10巻は早くに失われ、その後半3巻は後年に空海の遺文を集めたもので補われている。空海の根本精神を見ることができる。

<十住心論>
正式名称は「秘密曼荼羅十住心論」。天皇の勅命に応えて献上された真言密教の体系を著した書。全10巻からなる。人間の心を第一住心(本能的段階)から第十住心(究極の悟り)までの10段階に分け、それぞれに儒教、老荘思想、小乗仏教、大乗仏教など、当時の代表的な思想を配置することによって、体系的に見せている。10段階目では、心は大日如来とひとつになって真理に到達するが、それこそが真言密教の境地であるとしている

<教王経開題>
「教王経」の解説書。真言宗の根本経典である「金剛頂経」のはじまりとして重要視されている。

<秘蔵記>
師である恵果和上の説を空海が書きとめたもの。

<三教指帰>
空海24歳のときの著作で、いわば出家宣言の書。儒教、仏教、道教について登場人物が比較論議するという戯曲的構成をとっていて、仏教が最も優れていると説く。

<即身成仏義>
空海の思想の中核である即身成仏思想を啓蒙的に説いたもの。原理・実践・心理面から即身成仏の可能性を明らかにしている。

<般若心経秘鍵>
般若心経の注釈書。般若心経を大般若経600巻の要約とする以前の見方を批判し、般若心経は密教思想を開顕したものであり、大般若菩薩の心中を説いた密教の教典であると断じている。

<一切経開題>
一切経の解説書。一切経とは仏教の総称。大蔵経ともいう。

<梵字悉曇義>
古代インドで使われていた言葉であるサンスクリット語の解説書。

<理趣経開題>
理趣経の解説書。理趣経は密教の根本経典「金剛頂経」系テキストの中でも読誦の功徳を説いた教典。本尊への読経、仏事、法会の際に唱えられる真言宗の常用経典となっている。

<御請来目録>
遣唐使として入唐した空海が帰国後に朝廷提出した目録。多数の経典類以外にも、曼荼羅や密教法具、恵果阿闍梨からの授かりものなど膨大なものが記されている。

<高野雑筆集>
空海の書簡などを集めたもの。空海の事績や思想についての研究では性霊集と共に資料として重要視される。全2巻で性霊集と重複するものもある。

<恵果和上之碑文>
密教を授けてくれた師である恵果和上への追悼文。留学先の唐で記した。密教を求めてやってきた求法の旅を、「虚しく往きて、実ちて帰る」と記し、師と出会った感謝の気持ちを表現している。

以下に本書から気に入った言葉を。超訳ニーチェの言葉の白取フィルターに比べると、あんまりピンとくるものが少なかった。フィルターの問題か、空海の問題か。。




・あなたの最も近くに、最も大切な人がいます。もしその人がこの世を去っていくとしたら、あなたに何ができますか? (御請来目録)

・人には護るべきものがあります。護るべきものがない人間は、生きる意味さえ失ってしまいます。大切な人を護りながら、人生を生きることが、生の価値をつくるのです。(般若心経秘鍵)

・自己紹介のコツ。それは自分の専門分野を一言で伝えることです。そこで興味を持って質問してくる人はこれからも関わっていける人。何も質問をしてこない人は自分に関心のない人。すなわち縁のない人。(十住心論)

・自分の才能を伸ばしてくれる人、その人こそが良き師です。間違った師のもとで働くのは、人生を台無しにする元です。(性霊集)

・子どもを幸せにしたければ、あなたが幸せな親になりなさい。夫を幸せにしたければ、自分が幸せな妻になりなさい。幸せな人ほど、与えるものを多く持っているものです。(御請来目録)

君が幸せだから♪
僕もとても幸せ♪
I’m so happy ‘cause you’re so happy♪

つい口ずさんでしまう、いい歌です。トラヴィスで、ハッピー♪

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