この本いいです。手元においておきたい。
まあ今の時代はスマホに「Googleアシスタント」いれておけば、写真撮ったら花の名前とかわかるので知識は不要かもしれませんが。
でもでもSNSもあって1億総発信時代。みんな表現者です。となると季語の1つも知っておけば表現も深まる。
以下に3つだけ本書から読書メモを。
「大和なでしこ」とは何なのか?
属名の「ダイアンサスdianthus」はギリシャ語で「神の花」の意味。古来から欧州でいかに愛されてたかわかる。原産地は日本(フジナデシコ)、中国、朝鮮半島。山野に自生し古くから観賞用に栽培されてきた。
花弁の縁が糸状に裂けていて可憐で美しい。清少納言は「草の花はなでしこ」とまで言い切っている。
平安時代になって中国からナデシコに似た石竹(セキチク、葉が竹に似ているのでこの名)が入ってきた。
この中国撫子に対して大和撫子と呼ばれるようになった。
撫子の名前の由来。あまりに花が美しく、草姿が可憐なので、小さな子どもの頭を撫でるような、慈しみの心になってしまうのでこの名がつけられた。
松尾芭蕉の名前の由来は?
俳人の松尾芭蕉は、江戸の深川に庵をかまえ、庭先のバショウが見事に茂って有名になったことから、号を芭蕉としたといわれている。南西諸島から古くから栽培され、採取される繊維で芭蕉布が織られる。
芭蕉は英名で「ジャパニーズ・バナナ」と呼ばれる。長崎にいたシーボルトが命名。バショウは中国産で古くに日本に渡来。観賞用として栽培、庭植えされてきた。高さは5メートル、葉は2メートルにもなる。
花後まれにバナナに似た果実をつけ秋に熟すが、食用には適さない。
エノコログサは関東ではネコジャラシ
「エノコ(狗)」は子犬のこと。「ロ」は「尾」のなまったもの。花穂を子犬の尾っぽと見立てて名付けられた。「狗尾草」は漢名。関東地方ではネコジャラシと呼ばれる。これは花穂でネコをじゃらすから。
コスモスはメキシコ原産。マドリッドの植物園でコスモスと名付けられた。日本へは明治時代に渡来。日本の風土によくなじみ、花の形が桜に似てることから「秋桜」とも呼ばれる。春まきにすれば初夏に、夏まきにすれば秋に、つまり3か月で開花する。強健な花で、一度コスモス畑をつくると、毎年こぼれ種で芽を出し、群生、開花する。属名のcosmosはギリシャ語で「飾り、美麗、調和、宇宙」などを意味する。
日本の名曲。2006年に文化庁と全国PTAが選んだ日本の歌100選に入ってます。ほとんどが童謡とか蛍の光とかなんですが、さだまさしの「コスモス」とか中島みゆきの「時代」とか、数曲は歌謡曲から選出されてます。個人的には「時代おくれ」も入れて欲しかったけど。
https://youtu.be/AJjwTZx-Pto?si=fRFHROs0YZKqZzg1
山口百恵さんのキルト本です。