キーエンスってなんでこんなに儲かってるの?
と、みんな思っています。
まあ、値引きしないですよね。
キーエンスと付きあいのある人なら知っていると思いますが、ほとんど値引きしません。まるで外資系みたいです。
ちょろっとつきあいで数%っていうのは…。あんま書くと迷惑かかるので書きませんが。
大学の同じクラブのやつがここに新卒で就職しました。大人数の飲み会ぐらいでしか付きあいがなかったので、その後どうなったかは知りませんけど。
キーエンスという社名は86年から。「Key of Science」に由来。
最初に結論書いときますが、キーエンスは本業で儲けています。任天堂みたいなもの。
すごく儲かっているので、ソフトバンクみたいに海外投資で儲けてるとか、マスコミみたいに実は不動産屋だった、とかいう結論を想像していたのですが、全然違いました。なので読んでも新発見というか驚きはありません。
会社の営業とかの仕組みを改善しようとしている人には、とても参考になる本です。自分がこれをできるかと言えば、しんどいですが。
おっさんになってメリハリというか要領というか、決済仕事がメインで、たまに瞬発力出して仕事して、ヤフー見る時間もあるよ、的な人はなんぼ2000万円くれるといってもこの会社でやっていくのはしんどいんじゃないかな。
新卒で入ってハードワーク文化が当たり前な人。若くてずっと仕事していても苦じゃない人。そういう人しかキーエンスでは働けないと思いました。
目次
売上高、営業利益ともに拡大
ご覧の通り売上高は8000億円弱しかありませんが、営業利益が4000億円もあります。
キーエンスの時価総額、自己資本比率、営業利益率、平均年収
時価総額、ユニクロや任天堂より上なんですね。最近の儲かってるソニーに肉薄。自己資本比率がファナックより上。笑
直近10年間で売上高が4倍弱に増えた
22年3月期の海外売上高比率は58.9%。
直近10年間で従業員数は2.6倍。業績連動型報酬で給与も増
キーエンスの9つの事業部と主な製品
工場で活躍する製品群なので、一般の人には地味に映ると思います。
キーエンスはなぜ儲かるのか?ポンチ絵で
・「異動のことまで把握していて。まるで産業スパイみたい」
・「キーエンスは営業担当者の商品知識がずぬけていて、現場で競合商品の使い方すら懇切丁寧に教えてくれるので、ついつい相談してしまう」
・村田製作所の中島社長曰く「あの会社の付加価値は、もう人。彼らのすごい提案力です。うちの設備を開発している者たちもコロッとやられるんです」
キーエンス営業の「過密」な1日
・アポは1日5件から。1分単位で書き込む「外報」
・ロープレは入社して最初の1年半、朝昼夕ほぼ毎日やった。とにかく鍛えてもらう。
・数をこなさなければ質は生まれない。キーエンスで学んだ。
・外出日は1日5~10件のアポを詰め込む。そもそも5件以上ないと外出は許されない。合理化のため。
・外報は商談から5分以内に書くルール。これがキーエンス社内で共有されKPIとなる。
キーエンスには工場がある
実は、キーエンスには「工場」がある。100%子会社のキーエンスエンジニアリング (大阪府高槻市)だ。主にキーエンスの商品の修理や解析、製造装置の設計などを手掛ける企業だが、開発した商品の試作や初期量産も担っている。 キーエンスの商品の全体の1割程度をキーエンスエンジニアリングが製造し、量産方法が確立した残りの9割の製造を協力会社に依頼しているとみられる。
22年3月期の有価証券報告書を見ると、「当期総製造費用」は1335億円。そのうち材料費が約4分の3を占める992億円。外注加工費は製造費用の15%弱となる194億円だった。
キーエンスエンジニアリングでは、「組み立て方はこれで問題ないか」「この作業にはこれだけの工数がかかる」といった詳細を検証しながら量産方法を確立していく。単に製造を委託するのではなく、製造プロセスとそのコストを知るこの会社を持つことが、協力会社の「監視」の役目を果たしている。 あるOBは「そんなん(キーエンスエンジニアリング)つくらんといて、と協力会社から言われたことがある」と苦笑いする。
キーエンスが製造を委託する協力会社は数十社規模とみられる。関西圏を中心に、トラックで数時間以内の距離にある企業が多く、その大半は一般的な電機メーカーからも注文を受けている企業。
会議の席は入った順 後輩も「さん」付け
「肩書ですか? 全く使いませんね。会議の席次も、部屋に入った順番で決まります。入社年次も気にしない。全員が全員に丁寧語で話しかけるので、年上か下かで言葉遣いを変える必要もありません」
こう話すのは中田有社長。 キーエンスは自社を表現するときに「オープンでフラットな社風」という言葉をよく使う。 中田社長は、その理由をこう説明する。「そこまで徹底すれば階層意識がなくなり、思い通りに意見を言えるようになります」
営業部門の仕組みについて解説した第2章で触れたように、顧客との商談のシミュレーションをする「ロールプレイング」 でも、先輩が後輩を指導する一方通行ではなく、後輩から改善案が出てくることもよくあるという。 社員が見ているのは「どれだけの付加価値をもたらすか」という結果と、それに近づくための行動。そこに年次や役職などに基づく「メンツ」が入り込む隙間はない。
本書の一部を抜粋しただけなので、自社に活かそうとする人はご一読を。