なぜヤクルト石川投手は凄いのか?

石川雅規43歳。身長167㎝、体重73㎏。小さな大投手。

現役NPB投手の最多勝は、ヤクルト石川雅規の184勝です。23年5月現在。

名球会は日米通算も認めているので、それを加えれば田中将大が192勝(NPB 114勝/MLB 78勝)、ダルビッシュ有が190勝(NPB 93勝/MLB 97勝)、松坂大輔が170勝(NPB 114勝/MLB 56勝)、すごい選手たちと肩を並べている。

一読して思った石川投手の良いところ

・制球力がいい
・研究熱心(頭がいい)
・変化していってる(打たれ始めると新球種を覚えたり工夫する)
・代名詞のシンカーがいい

石川選手本人が語る、プロで長く続けるための進化術

・アンテナを張る(つねに先輩後輩問わず質問して教えをこう)
・闘争心を持つ(声を出すことではなく、内に向かっていく気持ち)
・映像やデータを活用し、頭を使う(つねに考え、紙の資料に赤ペンで書き入れる)
・切り替える(打たれても翌日までには切り替える)
・毎朝走る(シーズン中もオフも毎朝走る。5~12キロ。積み重ねが大事)



石川投手はなぜ制球力が良いのか?

・アマチュア時代から、バッティング投手を進んでやっていた。
・父親の教育

鳥谷選手もそうでしたが、やはり父親の教育が素晴らしかった。

・僕が野球を始めたきっかけは父でした。アニメのキャプテン翼が好きで、サッカーをやりたかったのですが、野球好きの父に、「小学校の間は野球をやったらどうだ?サッカーは中学校に入ってからすれば」といわれ、小学校3年からスポーツ少年団で野球を始めた。

・僕はすべてにおいて、一番大事なのはキャッチボールだと思っています。

・父が仕事から帰ってくると相手をしてもらっていたのですが、いざ始まると野球好きの父は幼い僕にも容赦はしませんでした。「しっかり胸に投げろ」何度そう言われたことでしょう。

・グラブを構えた位置からほんの少しでもボールがそれただけでも、父は捕ってくれません。父の背後に転がっていったボールを拾うのは、もちろん僕の役目でした。星一徹のような、本当に厳しい父親でした。

・それがのちのちコントロール力につながっていったと思う。

中学校以降の石川選手の野球の取り組みについては、本書にて。

シンカーの投げ方

僕の運命を変えてくれたボール。青山学院大2年の時、コーチから教えてもらった。西武で活躍した潮崎投手の投げ方を手本とした。見よう見まねで投げてみると、面白いように落ちた。

ストレートの球速は、高校2年120キロ後半⇒高校3年は走り込みで135キロ⇒大学2年はさらに走り込みで140キロになった。ケタ外れのランニングをこなした成果で球速がアップし、キレも良くなったタイミングでシンカーを覚えた。

石川投手の中6日登板の調整メニュー

・アイシングは肩が重くなるのでやらない(山本昌もやってなかった)。
・登板翌日に一番きつい練習をする。
・登板の翌々日は「積極的休養」とする。
・登板前は体のキレを出す運動中心。ブルペン入りは当番3日前。



石川投手オフシーズンの過ごし方

シーズンが終わって10日ほど休んだら、すぐに動き出す。5~10キロのジョギングなどの有酸素運動から始めるが、ボールには常に触るようにしてる。しばらくボールを投げずにいると、肩の状態がおかしくなる。

石川投手、食事はどうしてるか

30代になり代謝が落ち体重を維持しにくくなってきたので、食事には気を使ってる。炭水化物はあまりとらないようにしている。お酒も控えるようになった。週に2~3日、ビール2~3杯ぐらい。

好きなのは鶏肉や豚肉、投げた日はステーキにしてもらう。今は年齢もあり、鍋が好き。いろんな食材をとることができる。

美しすぎる七色の変化球 ヤクルト石川雅規ブルペン③

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