55才前後の管理職定年で給料は約8掛け。60才退職でさらに7~8掛けになり、65才からはわずかな収入で1年延長。
みなさんとこの会社の、現時点での予想フローはどんな感じでしょうか?
1970年生まれの人が65才になるころには、労働人口不足から定年が伸びて、収入ももう少し増えそうな気もしますが。どうなることやら。
本書のゴール⇒「年金+300万円」です。
65才の以降の人生で、年金以外に300万円あったら余裕のある人生がおくれる。そうなるように努力しようという本です。
政府の年金モデルプランは以下。前に老後2000万円問題まとめた時のメモ。
『政府の発表しているモデルプランは夫婦で月額21万円ぐらい。男性が20歳のときに厚生年金に加入して40年間会社勤め。奥さんはちょっとOLで働いてその後結婚して専業主婦。夫の厚生年金が15万円ぐらい。奥さんが6万円弱。
上場企業とかに勤めている男性で、自分は上位25%の給料をもらってると思う人は平均して23万円ぐらい。奥さんが平均値の6万円ぐらいの年金をもらうと、夫婦で30万円/月の年金になる』
もちろんストックのある人(有産階級)は収入を得る必要はないので、趣味というか生きがいだけを追求してたらいい。奥さんや友人を大切にしたり、楽しめる趣味を若いころから見つけようという。
50代の後悔してる理由。ベスト10
12位:守備範囲が狭すぎた
大企業出身者は守備範囲が狭い。専門の両サイドの仕事も準専門まで引き上げておくべき。
11位:年金は夫婦で月24万円など、一般論を信じ込んでいた
市場価値のある人は何歳でも高い収入が得られる。技術者、設備系、施工系など。事務方なら貿易実務、財務、経理、総務、人事など専門性の有無で明暗が分かれる。微妙なのは営業系。
10位:自分の可能性を過小評価していた
仕事ができることと出世は関係ない。昇進は時の運。卑下せず成長市場の企業に転職すれば厚遇が得られる。
9位:やりたいことと、やりたくないことのバランスを考えていなかった
やりたいことの方がモチベーションも高くなる。あきらめずにやりたいことにチャレンジを。
8位:低い条件の再雇用に甘んじてしまった
情報収集、アクションをしなかった。メンドクサイと低待遇の再雇用に甘んじてしまった。
7位:退職金、年金があまりに少なくシュンとなった
退職金や年金の額にあまりに無頓着すぎた。
6位:「ちょっと充電してから」思考停止になっていた
長年組織で生きてきて思考停止という生活習慣病にかかっている。上司や会社から解き放たれた自由な発想ができなくなる。
5位:「働かないオジサン」になっていた
ITリテラシーが低く、新しい技術についていけないシニア社員。キャッチアップしてない。
4位:地域デビュー、妻との旅行、学び直しや趣味は、暇つぶしにしかならなかった
暇つぶしは人生の柱にはならない。奥さんは相手にしてくれない。新しい人づきあいもメンドくさい。
3位:組織の名前ではないアイデンティティを確立できてなかった
「〇〇銀行の山田です」「◎◎商事で部長している山田です」名刺のバックボーンがなくなると自分の価値がわからなくなる。財閥系や大手企業出身に多い。
2位:モチベーションがどうしても湧かなくなった
900~1200万円の年収の人が60才からの再雇用で300万円といった3分の1程度になる人が多い。年収が高い人ほど下げ幅が大きい。54才で年収1800万円だった本部長が、役職定年で1000万円前後、さらに60才で300万円になるイメージ。上司が年下になったりキャリアを生かせない部門に異動になったりする。
1位:定年後の人生設計をしておくべきだった
仕事に忙殺されて、何も考えずに無為に過ごしてた。人生に定年はない。せめて50才から定年後の人生設計をしておくべきだった。
再就職の人材需要
定年後の再就職。事務系と技術系を比較すれば、現状では技術者のほうが有利。
設備系、施工系、設計、施工管理、電気、制御、工場建設、工場のオペレーション系、IT系などの技術者は年齢を問わず、どこの企業でも不足している。
国内の営業職は限定的。IT技術の進歩で営業実務が進化して、かつてのやり方は通用しない。反対に海外営業の需要は爆発している。英語やその他言語を操りタフな交渉ができる人は、引く手あまた。
再就職の王道戦略
「リファラル採用」がメイン戦略になる。「社員の紹介による採用」「縁故採用」「コネ採用」に近いニュアンス。入社が決まれば紹介した社員に10万円とかのインセンティブを払う企業も少なくない。
スキルだけでなく人間性まで紹介者によって担保されるのでミスマッチが少なく、採用コストが大幅に削減できる。
50代の再就職や転職においては、このリファラル採用を含め、縁故や「ツテ」による転職が、年収を激減させない最適な方法。
これといった売りもない転職弱者にとっては、「ツテ」や「リファラル採用」が主要なキャリア戦略となる。
①かつての取引先
②かつての上司、先輩、同僚、後輩など
③友人、知人、親戚など
本書読んでまず思ったこと。じゃあどうしたらいいんや。
履歴書の書き方とか、後輩にも好かれるようにサーヴァントリーダーしとけとか、いろいろな処方箋や事例が紹介されていますが、一番の解決法は「コネ採用」でした。ヘッドハントされるような人は別ですよ。
一般人は自分で人脈使って条件のいい就職先を探してね。ていう「知ってた!」という話でした。
ぼくは転職経験がないのでわからないのですが、たしかに学生時代から美味しいバイトはアルバイトニュースには出てこない。クラブの先輩から相伝されるとか、口こみオンリーでした。
アラフィフでしんどい人は、ぼちぼちと再雇用先を探し始めた方がいいのかも。
無駄な時間♪
テレビを見たり ビールを飲んだり♪
祖母が病気で亡くなるときも 見舞いに行かなかった♪
後悔 後悔 後悔♪
ベンフォールズファイブで、Regrets♪
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donさん、毎度♪
毎週顔出すヤツ(ぼく)、いったいどんだけヒマやねん(笑)
リタイヤ後の諸々の計画なんて、
普通はその直前あたりに来るまでほぼ考えないと思いますね。
なぜなら…
①具体的にいつリタイヤすることになるかイマイチ不明確(言い訳)
②その時の周囲の環境がどんなことになっているか全く不明(言い訳part2)
③目前の仕事も大変なのに、そんな先のことなんて!(思考拒否^^;)
当然ですが(笑)、ぼくもまったく考えていませんでした。
ところが7、8年間のことです。
役員支社長までやった人が、60歳定年で会社に残らないどころか
畑違いの職種を目指して職業訓練校に通うと聞いてハッとしました。
ありもしない社用を捏造して彼と会い、サシの送別会をしました。
曰く…
「70歳まで現役でいたい、好きなことをしながら生計にも寄与したい」
こう解釈しました。
・「現役」とは、その存在を強く望まれる位置にいること。
※過去の遺産で会社に残ることは「現役」とは呼べない。
・70歳まで規則正しい生活に身を置くことが、その後の健康寿命を延ばす
有力な手段になる。60歳からの10年間はとても大切な時間。
・70歳までの10年間なら、体力的にもそんなに無理な要求ではない。
しかし、10年間続けられるだけの対象でなくては継続は難しい。
キーワードは「70歳」でした。
ぼくは縁あって66まで会社に残ったので、つい中途半端になってしまい、
これから4年間のために一念発起するというのもなあ…
なんて逃げ腰になってしまいましたが(笑)
やや外れた道になりつつありますが、まあそれも良しかな?と思っています。
以上、本記事の主旨とはやや相違するところあるなあと思いながら、
ちょっとご紹介してみました。
donさんがリタイヤされる頃には、特にこんな話をせずとも70歳迄雇用が
義務化している可能性も大ですね。
そうなると、キーワードは75歳?!(冗談キツイ^^;)
ではまた!