全206pが1時間10分ぐらいで読めます。夜の7時から読み始めて8時10分で読み終わりました。難しい本は1時間で30p~50p。軽めの経済本や小説が1時間で80p~100p。だいたいこのパターンで精読してるのですが、1時間で200pというのは、よっぽど読みやすいという事なんでしょう。
中身がスカということではなく、読者に読みやすい構成や文章を提供しているという事です。そのあとじっくりプロ野球が見れてよかった。有意義な一日でした。
近所の本屋のビジネス本ランキングで今日は1位でした。息が長い。図書館でも人気でようやく回ってきました。著者は人気コピーライターで作詞家。上智大学大学院から97年博報堂に入社。米国でも2年ほど仕事をして、国際的な広告賞を何点かとってるようです。
この本は大きく分けると、
①人にモノを頼むときにノーをイエスにする伝え方
②人を感動させて動かす言葉の作り方
について書かれています。生きていくためには、どんな資格よりもまず伝え方を学ぶべきだと。
人にモノを頼むとき
1.自分の頭の中をそのままコトバにしない
デートしてほしい⇒デートしてください×
2.相手の頭の中を想像する(7つの切り口)
・相手の好きなこと
デートしてください⇒驚くほど美味いパスタはどう?
・嫌いなこと回避
芝生に入らないで⇒芝生に入ると農薬の臭いがつきます
・選択の自由
デートしてください⇒驚くほど美味いパスタの店と、石釜フォカッチャの店とどちらがいい?
・認められたい欲を満たす
残業お願いできない?⇒きみの企画書が刺さるんだよ。お願いできない?
・あなた限定
自治会のミーティングに来てください⇒ミーティング、他の人が来なくても、斉藤さんだけは来て欲しい。
・チームワーク化
勉強しなさい⇒いっしょに勉強しよう
・感謝
領収書おとしてください⇒いつもありがとう。領収書お願いできますか?
3.相手のメリットと一致するお願いをつくる⇒上記
人を感動させる強いコトバをつくる
1.サプライズ法:
①伝えたい言葉を決める
②適したサプライズワードを入れる
「語尾に !」:好き⇒好き!
「びっくり、~」:今日はいい天気⇒びっくり、今日はいい天気
「そうだ、~」:京都、行こう⇒そうだ 京都、行こう
「ほら、~」
「実は、~」
「凄い、~」
「信じられない、~」
「あ、~」:小林製薬⇒あ、小林製薬
2.ギャップ法:
①最も伝えたいコトバを決める
②伝えたいコトバの正反対のワードを考え前半にいれる
・考えるな、感じろ by燃えよドラゴン
・事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ by踊る大捜査線
・死ぬことに意味を持つな、生きるんだ by金八先生
・お前のためにチームがあるんじゃねえ、チームのためにお前がいるんだ byスラムダンク
・No1にならなくていい、もともと特別なオンリーワン by世界に一つだけの花
・高く固い壁と、それに当たって砕ける卵があれば、私は常に卵の側に立つ by村上春樹
・これは私の勝利ではない、あなたの勝利だ byオバマ
3.赤裸々法:
①最も伝えたいコトバを決める
②自分のカラダの反応を赤裸々にコトバにして前半に入れる
・くちびるが震えてる。あなたが好き
・何も考えられない。お腹がすいた。
・上を向いて歩こう 涙がこぼれないように by坂本九
・息を切らしてさ 駆け抜けた道を byミスチル
4.リピート法:
①最も伝えたいコトバを決める
②くり返す
・人民の、人民による、人民のための政治 byリンカーン
・遠く 遠く 離れゆく エボシライン~ by希望の轍
・まいにち まいにち ぼくらは鉄板の~ byおよげたいやきくん
5.クライマックス法:
①いきなり伝えたい話をしない
②クライマックスワードからはじめる
・ここだけの話ですが、~
・誰にも言わないでください、~
・これだけは忘れないでください、~
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「伝え方が9割 2」