【未来の年表】内容まとめてみました。決定事項である未来と処方箋は?

世界の人口は増えてますが、日本の人口は減り始めました。

出生率は2016年に1.44人。2人が1.4人なので7掛けです。団塊ジュニアは1学年200万人前後。いま新卒は7掛けの140万人です。大学も企業も入りやすくなった。というより人手不足です。

2016年出生数はさらに7掛けの、100万人を切りました。このまま出生率が改善しないと、100年後は5060万人だそうです。

人口減少問題のこわいところは人手不足です。生産年齢人口の減少。最低20年間増えない。これは決定事項。いま仮に出生率が1947年並みの4.5人に急増したとする。しかしかれらが大人になるまで、最低でも20年間は生産年齢人口は増えない。

政府の対策は4つ。人手不足を「AI」「移民」「高齢者活用」「女性活用」で乗り切る。4つとも「切り札」にはならない。

いま論壇で流行ってるのは、「AI」で労働力不足を解決する。素晴らしいことだけど、まだ夢物語と著者はバッサリ。というのも今後10年強で日本の労働人口は1000万人減る。20年強で1750万人も減る。とてもじゃないけど「AI」で追いつかない。

移民?これはダメだ。伝統や文化が破壊される。日本が日本じゃなくなる。「高齢者活用」今後増えるのは若い高齢者じゃなくて、75歳以上の高齢化した高齢者。「女性活用」妊娠~子育てが大切で、効果は限定的。




なんでこんな悲惨なことになったのか?

未婚者が増えた。若者が恋愛しなくなった。本書に書かれてたのは、以下。

・社会学者いわく、「インターネットの普及で情報過多になり、恋愛というプロセスそのものに関心をなくした」 ん?意味がわかりにくいですが、ひらたくいえば「アダルトビデオ」の責任でしょう。

30年前、女体は神秘だった。だから多少ルックスが好みじゃなくても、男は女を”がつがつ”ナンパした。つきあうと情も移って、そのまま結婚する場合もある。

今はS級美女が丸見せですよ。情報過多。これで男の欲求は満たされて、女の子にアプローチしなくなった。女の子は待つ身。男が行かんかったら、恋愛は始まらないでしょう。。

これいうと怒られそうだけど、イスラムなんかよく出来たシステムです。女性を黒い布で覆って隠す。素晴らしい。昔から「夜目、遠目、笠の内」っていいますよね。それと女性に教育を受けさせない。若い貴重な時間を「再生産」というか、交配に向けさせる。そりゃ~世界中で、うじゃうじゃイスラム教徒が増えるはずです。

すいません。持論を展開しすぎました。

以下に本書の読書メモを。




人口減少カレンダー

未来の年表

人口減少カレンダーは、上記フォトご参照。概要を以下にメモします。

・2017年
日本人女性の3人に1人がすでに65歳以上。

・2018年
18歳人口が急減。40%以上の私立大学が定員割れ。国立大学が倒産の危機。

・2019年
IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ。
社会インフラの老朽化が進むが、それを支える後継技術者がいない。

・2020年
女性の2人に1人が50歳以上に。

・2021年
団塊ジュニアが50代に突入し、介護離職が大量発生する。

・2022年
ひとり暮らし社会の本格化。独居世帯は3分の1になる。

・2023年
企業の人件費がピークとなり経営を苦しめる。労働力人口が5年で300万人減り、団塊ジュニアが高賃金をもらう50代に突入。

・2024年
3人に1人が65歳以上の超高齢化社会へ。国民の6人に1人が75歳以上、毎年の死亡者は出生数の2倍。

・2025年
ついに東京都も人口減少に。東京でも4人に1人が高齢者に。

・2026年
認知症患者が700万人規模に。

・2027年
輸血用血液が不足する。

・2030年
百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える。生産年齢人口が極端に減り、全国都道府県の80%が生産力不足に陥る。

・2033年
全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる。「老いる家」のせいで街の景観は崩れ、治安も悪化する。

・2035年
未婚大国が誕生。男性に3人に1人、女性5人に1人が生涯未婚。

・2042年
高齢者人口が約4000万人とピーク。就職氷河期世代が老い、独居高齢者が大量に生まれる2042年こそ日本最大のピンチ。

著者の考える人口減少から日本を救う10の処方箋

(戦略的に縮む)
①高齢者を削減する
姥捨て山ではない。高齢者の定義を75歳以上に引き上げる。わずか50年で勤労世代が40%も減る国家の非常事態。死ぬまで働いてもらう。

②24時間社会からの脱却
店員がいなくなるのだから、みんなで我慢。

③非居住エリアを明確化
コンパクトシティをつくり、そこに「にぎわい」をつくる。

④都道府県を飛び地合併
行政サービスが若手不足になる。東京と島根を合併するぐらいの発想。田舎の隣接市町村では若手はいなくなる。

⑤国際分業の徹底
得意分野だけに資源を集中させる。

(豊かさを維持する)
⑥匠の技を活用する
目指すはイタリアモデル。少量生産少量販売。No1ブランドで海外と直接つながる。

⑦国費学生制度で人材育成
まず必要数を把握する。問題は医師不足だけではない。

(脱・東京一極集中)
⑧中高年の地方移住推進
大学連携型CCRC。CCRCの手本は米国にある。リタイア後の元気なうち都会から移住し大学キャンパスで学生生活。医療や介護が必要になれば、大学病院系列で最後まで暮らす。石破地方創生担当相時代に、政府政策として法制化した。

⑨セカンド市民制度を創設
第2の故郷をつくる。人口減少する市町村は定住人口ではなく交流人口にターゲットを絞る。

(少子化対策)
⑩第3子以降に1000万円給付。財源は簡単にいうと富裕層の相続税増。

今そこにある危機。みなさんは日本を救う処方箋、なにか思い浮かびますか?

廃れたシャッターに 壊れた窓♪
思い出は色あせ ここに燃える恋はない♪
ゴーストタウンに 長い影が伸び♪
夜の風がうめき 無限飛行が続く♪

POCOで、ゴーストタウン♪

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