「高校生が感動した論語」要約まとめ

聖書とならぶ超ロングセラーの論語。東アジアで2000年以上も影響力をもつ儒教の始祖。

孔子は紀元前551年生まれの思想家です(約2600年前)。晩成の人で若いうちは大成しなかったようです。晩年も思想が成就せず、不遇な人生とも言えます。

時代的には戦国時代(臥薪嘗胆、呉越同舟)の80年ほど前です。西洋史でいうとこれもちょうどソクラテスの80年ほど前です。ソクラテスの弟子がプラトンでその弟子がアリストテレスで、アリストテレスはアレキサンダー大王(マケドニア王国)の家庭教師をしていました。

南アジアでは、釈迦がソクラテスとほぼ同時代です。日本は、弥生時代です。

ソクラテスの「無知の知」は、論語にまったく同じものがあります。知っていることは、知ってると言い、知らないことを知らないと言う。それが知るということだ。

ぼくが一番びっくりしたのは、平和主義の理想主義者だと思っていた孔子は、好戦的だったことです。

隣国の斉でクーデターがおきたとき(孔子72歳)、国王にすぐにでも、軍隊をおくって鎮圧すべきと進言して、却下されています。

戦前の日本は、植民地解放をかかげて大東亜戦争を戦いましたが、仁、義、礼が揃えば、戦うべき時は戦うべきなんでしょうね。



論語の場合、日本人には刷り込まれている部分が多くて、目新しいのは見つかりませんでした。以下に少しだけ論語のメモを。

人間の心は、詩によって揺り起こされ、礼によって形造られ、音楽によって円やかに完成する。⇒2600年前に、音楽の効能を説いてます。

人民を治めるには、知、仁、荘、礼の4点が必要だ。⇒仁はこの本によると、自己犠牲です。自分の損得利害を追及せず、公共に尽くすこと。礼は何かでよみましたが、ともに喜び、ともに悲しむ精神です。

上司に仕えて犯しやすい過ちは3点ある。
・言うべき時でないのに言うのが悪乗り
・言うべき時なのに言わない乗り遅れ
・上司の反応を無視して発言する暴走

言葉や文章表現は、平易簡潔が一番である。

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