「ベトナム戦記・開高健」書評

ずっと読もうとおもっていたオーパ(アマゾン釣りの写文集)で、はじめて開高健にふれました。書斎(自宅)にいる自分は腑抜けのようだと自分を評してるので、作家はふつう書斎にいるもんだろと、不思議に思ってました。

最高の戦記(従軍記)として誉れ高い、ベトナム戦記を図書館の全集で読むと、開高健の本質はすぐれたルポライターであると認識させられます。

この全集には、毛沢東との会談や、サルトルとの会談が収められてます。なんかこのおじさん、スケールが違う。

27歳のときに、「裸の王様」で芥川賞を受賞後、34歳(1964年)で朝日新聞の特派員でベトナムへ行き、志願して最前線へ。

ジャングルのベトコン掃討作戦に同行し、200人の部隊で帰還したのは17名という壮絶な体験をします(臨場感あふれるルポです)。

ベトナムは中国に1000年隷属し、フランスに80年植民地にされ、国土の80%は農地&農民の状況のなか、当時共産主義化していました。

世界の共産化をくいとめるべく、米国は現地での陸戦を仕掛けますが、通常ゲリラ戦は20対1でないと勝てないと言われるなか、米軍は10対1+制空権で対応。ベトコンは地下トンネルで対抗し、結果としてベトナムは共産化します。

最前線の米軍兵士は、農民なのかゲリラなのかわからないベトナム人を、敵として始末していきます。生き残った農民はゲリラ化(北ベトナム、共産陣営)します。

開高健の生死を共にする、中に入り込んだ取材で、米軍仕官クラスでもその心情を吐露します。結局俺達は、ゲリラ(共産)を倒そうとして、逆に増やしている。経済が発展してない、自給自足の貧しい農民に、自由を訴えても届かないと。

第二次大戦の米兵死者の平均年齢は26歳。ベトナム戦争では19歳。
ポールハードキャッスルの「19」です。日本語バージョン♪ 小林完吾が 日本語のナレーションを担当し、ポール本人がリミックス。

19 Extended Japanese Mix
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