「ライザップはなぜ結果にコミットできるのか」要約まとめ

このまえ「モリタクの低糖質ダイエット」を読みました。

ライザップでモリタクは20kgも痩せた。本自体は自分語りが多かったのでボツ。ただライザップにはすごく興味をもった。どういうビジネスなのか?

一読して思ったのは、よくできたビジネスモデルということ。手さぐりだったとおもうけど、一瞬で成功した。日本中知らない人がいない会社になった。とくにモリタクにできるなら、「わたしにもできるかも」となる。

ライザップで痩せるポイントは3つ

・筋力トレーニング
・低糖質食事法
・トレーナーによるマンツーマンのメンタルフォロー

食事と筋トレのプログラムがあって、それを個人ごとにトレーナーがカスタマイズする。けっきょくトレーナーがすべてなんですよね。トレーナーの質が悪ければ客は離れる。

以下に、ライザップの現状、筋トレ、食事について、読書メモを要約します。

ライザップの現状

2012年2月の事業スタートから、累計国内会員数は5万人を超えた。店舗数は初年度10店舗ではじまったが、現在は全国主要都市78店舗(16年7月)。入会1~2か月待ちの店舗もあり、出店ラッシュは続いている。ゲストの男女比は4対6、年齢層は30~40代が中心だが幅広い。

ライザップの料金について

「ボディメイクスタンダード50分」で2カ月のプランだと、トレーニング16回で29万8000円。3カ月だと43万2000円。別途5万円の入会金がかかる。

ライザップのトレーナーの採用率はわずか3.2%。トレーニングの専門家よりも、コミュニケーション能力を求める。「トレーニングとは異なる力(他喜力)を持った人に、トレーニングのスキルを学んでもらう」

著者は成功裏に2カ月で終了したが、プラン終了後もライザップを継続する人は7割。ライフサポートコース(月2回で1万9600円)もある。著者曰く、ライザップを継続したくなる気持ちはよく理解できる。理想がどんどん高まっていく。著者は7.2kg減量したが、もっと減らしてボディメイクしたい。

2カ月世話になる担当トレーナーの存在が大きい。週2回のセッション、毎日3食メールするので180回も2カ月でメールする。毎日叱咤激励、指導してもらう。濃い時間を共有し、目標達成を一緒に喜んでくれる。退会すると食事の写真をメールすることもなくなり、コミュニケーションもなくなる。それは想像以上に寂しいことだそうだ。現在ライザップのトレーナーは600人いる。

⇒だいたい10~20人がトレーナー1人が抱えれる上限だそうで。会員1人15万円/月なので、15万円x10人x12カ月=1800万円/年がトレーナー1人の売上。設備や家賃や広告費、管理費用を考えると、ライザップの会費はそれぐらい必要でしょうね。そんなに高いものではない。



ライザップの筋トレ

入会すると週に2回を目安にした筋トレの時間が設けられる。1回が50分。個室で専属のトレーナーとマンツーマンでトレーニングを行う。

最初のトレーニングメニューはスクワット。ダイエットにはとても有効。スクワットは毎回メニューに加えられる。

筋トレはいわば筋肉を破壊しているようなもの。このとき成長ホルモンが出る。これが筋肉の合成を促すだけでなく脂肪燃焼もうながす。

大きな筋肉を鍛えるほどたくさんの成長ホルモンが出る。下半身には全身の7割の筋肉が集中している。スクワットで下半身を鍛えることは極めて効率的。

50分のトレーニングは、毎回5~6のメニューをこなす。スクワット、背筋、腹筋、バーベルを使ったデッドリフト、レッグプレス、スクワットの変形など。1つのメニューは長時間行われない。スクワットなら10回の3セットが基本。ただ10を過ぎたあたりで、「もう3回いきましょう」と「追い込み」がかかる。これが筋肉を鍛えるうえで有効。

ライザップでは筋トレは週に2回が目安になっている。2~3日空けるほうがいいと教えられた。「筋トレで筋肉が向上するメカニズムは、10の強度で壊れてしまうと、次は強度10にも耐えられる筋肉をつくろうとするところにある。このとき修復作業が必要になる。ところが修復が終わってないうちに、また筋トレをしてしまうと、10でも耐えられる筋肉をつくる時間がない。

スクワットなどとくに大きな筋肉を使うメニューは、しっかり間を空けたほうがいい。逆に腹筋のように小さな筋肉は毎日鍛えてもかまわない」

ライザップの食事指導

そもそもなぜ人は太るのか?

身体に入ってくるものと、出ていくものの間に差があるから。単に食べ過ぎてしまったら、あるいは運動をしなかったら、脂肪がたまってしまう。

ではいったい「何」を摂りすぎているから、われわれは太ってしまうのか?

ライザップの管理栄養士はいう。「結論からいえば、糖質を摂りすぎているから太る。人体は糖質(血糖)と脂肪(体脂肪)をエネルギー源にするが、これには優先順位がある。まず血糖。それを使い切ったのち、体脂肪をエネルギーとして使う。使い切れないあまった血糖は、体脂肪となって蓄えられる。太るポイントは糖質にある。

低糖質の食事法とは、糖質の多い食材をすべてオフにすること。糖質の多い食材の典型が、いわゆる主食。ご飯、パン、麺類。これらは糖質の塊。

・ご飯一膳(150g)には、角砂糖11個の糖質が含まれる。
・食パン1枚(60g)には、角砂糖6個分の糖質が含まれる。

ダイエット期間中は、これらを一斉にゼロにする。糖質を一時的にカットすることが、体脂肪(体のぜい肉)の燃焼に大きな効果をもたらすから。

ライザップが推奨する食材の例

ライザップ食材



ライザップのリバウンドについて

2015年の会員へのアンケートによると、減量kgの平均は10.6kg。その1年後はプラス1.7kg。

入会前より体重が増えてしまった人もいる。それは7%。ライザップのリバウンド率は7%ともいえる。逆に93%は成功している。

日本人の主食はお米だったが、なぜ昔の日本人は太らなかったのか?

むかしはササニシキ、今はコシヒカリが主流。

ササニシキはアミロースというでんぷんが多い。血糖の上がるスピードが遅い。コシヒカリはアミロペクチンといでんぷん。血糖の上がるスピードが早い。

またご飯は冷めるとレジスタントスターチという消化されにくいでんぷんに変わる。むかしは冷めた状態で食べることが多かった。

ライザップは朝食をしっかり摂ることを強くすすめる。「夜7時に食事をしたとして、朝食を抜いて昼食を食べるとなると、17時間も食事をしないことになる。つまり1日の半分以上、身体に栄養が入ってない。これでは維持しておきたい筋肉が分解される」

トレーナーに口を酸っぱくしていわれたのは、「食事量の割合の目安は、朝3:昼5:夜2」夜はエネルギー代謝が落ちてしまうから控える。毎食、主食(ごはん)抜きの定食を食べるような食事で、さらに夜は寂しい。多くの場合、夕食は大きなサラダとメイン1品だけだった。空腹時はライザップオリジナルのプロテインを飲んだ。

ライザップのCMって見てたらなんか気持ちいい。総集編です。

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