「脳内麻薬 快楽物質ドーパミンの正体」まとめ 

中野信子がドーパミンについて書いた本。

新書ランキングの上位に入ってたので図書館予約したのですが、半年待たされました。なんでこんなに人気があるのか?テレビによく出てる人のようです。

地上波は野球以外ほとんど見ないので知らなかったのですが、「平成教育委員会2013ニッポンの頭脳決定戦SP」で優勝して、日本一優秀な頭脳の持ち主の称号を得たそうです。東大工学部卒&東大大学院で脳神経医学の博士課程修了。

本書自体は淡々としてます。論文のような感じです。

内容紹介より。
『セッ○ス、ギャンブル、アルコール、オンラインゲーム。人間はなぜ、これらをやめることができないのか。それは中脳から放出される“脳内麻薬”ドーパミンが「快感」を司る脳の各部位を巧みに刺激しているからである。

コカインや覚醒剤はこの脳内回路「報酬系」を誤動作させて過剰な快楽を与え、依存症を招くものだ。だがこのドーパミンは他人に褒められたり、難易度の高い目標を達成するなど、「真っ当な喜び」を感じる時にも大量に放出されている。なぜ人間の脳はこんなしくみになっているのか。話題の美人脳科学者が人体の深遠なる謎に迫る』

>なぜ人間の脳はこんなしくみになっているのか?がんばっている自分へのご褒美だそうです。将来のことを見据えて作物を育てたりするのは、目の前の餌を食べたいという欲求とぶつかりあう。その葛藤を克服するために、ヒトの脳は快楽物質というご褒美を用意し、遠い目標に向けて頑張っているときに、それが分泌される仕組みを築き上げたのではないかと。

以下に読書メモを。

なぜアルコール依存になるか

報酬系をじかに活動させる。報酬系が活性化されるとヒトは快感を覚える。報酬系には普段GABA神経というブレーキがかかっている。アルコールにはこのGABAを分泌するGABA神経を抑制する働きがある。ブレーキを弱らせて、ドーパミンをたっぷり分泌させるため依存してしまうのだ。

また煙草のニコチンにも報酬系を活性化させドーパミンを放出させる働きがある。



依存症には3種類ある

大きく分けて3種類の依存対象がある。
・物質への依存(ニコチン、アルコール、薬物、食べ物など)
・プロセスへの依存(ギャンブル、インターネット、セ○クス、買い物、仕事など)
・人間関係への依存(恋愛、カルト宗教、DV、虐待など)

麻薬は6系統ある

1.ケシ(植物)⇒アヘン⇒モルヒネ⇒ヘロ○ン
2.コカ(植物)⇒コカ○ン
3.大麻(植物)⇒マリフ○ナ
4.マオウ(植物)⇒覚せい剤
5.そのほかの植物
6.化学合成麻薬 LSD、MDMAなど

麻薬の種類と働きは以下。

麻薬の種類と働き



ベトナム戦争とヘロ○ン

ジャングルの中での見えない敵との戦いによるストレスを紛らすため、多くの米兵がヘ○インを必要としたと言われる。1965年のダナン上陸から1975年のサイゴン陥落の間に、およそ20%の米兵がヘ○インに蝕まれ、その後遺症は70年代のアメリカを苦しめる。

Iメッセージとは何か

承認や評価をするときに、効果が高いのが「Iメッセージ」。「あなたは素晴らしい」「あなたは頑張った」は主語がYouのメッセージで、Youメッセージと呼ばれる。冷静な言い方であるが、感情がこもらない。

「私はあなたのすごさに驚かされる」「私はあなたの作品に感動して涙が出そうになった」は主語がIであるIメッセージだ。Iメッセージのほうが「あなたの価値を認めてますよ」という気持ちが十分に伝わり、社会的報酬としての価値が高い。

カネで愛は買える

他人に褒められたときに反応する脳の部位と、金銭をもらったときに反応する脳の部位は、まったく同じ部分(線条体)である。社会的報酬と金銭的・生理的報酬が脳の同じ部分で評価されているという事実は、これらが交換可能であることを示している。非常に単純化すると、カネで友情や愛情が買えるということだ。逆に愛情をカネに換えることもできる。

嫌なことがあったら コカ○ンをきめろよ♪

クラプトンで、コ○イン♪

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