2022ワールドカップ、死の組を日本が1位で突破しました。
もちろん選手のがんばりや監督の采配が、戦術的に個別の勝敗を左右しますが、マクロでは2つのルール変更が日本を強くしました。
①2022年7月「3人⇒5人交代制への変更」
②2018年3月「VAR導入」
これらのルール変更は日本に有利に働きました。2012年に出版された本と、2020年に出版された本に、これらの変更は日本に有利に働く、と予言的に書かれていました。
サッカーの交代人数が増えれば遺伝子論で日本のサッカーは強くなる。VAR導入決定はデータ論でサッカー弱小国に有利に働く。
日本人はタフネス遺伝ではない
・日本人の9割は疲れやすい遺伝子。疲れない「タフネス遺伝子」を持つ人は10人に1人しかいない。
・逆に南米やアフリカの人は、ほとんど「タフネス遺伝子」だ。
・この差が如実にあらわれるスポーツがサッカー。遺伝子がもともと違うのに3人しか交代できないルールは日本には厳しい。10人交代できるならパフォーマンスが落ちないのでいい勝負ができる。
・疲れやすい日本人は、6~8時間は質のよい睡眠が必要。
・タフネス遺伝子の人は睡眠時間を必要としないショートスリーパー。動きながらでも疲労回復できる。だからブラジル人はリオのカーニバルで1週間踊りっぱなし。
・疲れにくい体は筋肉も重要。体を動かすためのエネルギーの生産工場は、筋肉細胞の中にあるミトコンドリア。つまり筋肉量が少なくなれば、それだけエネルギーを供給する能力が落ちる。
審判の判定に一番影響されるスポーツはサッカー
「スポーツの裏側を読み解く/モスコウィッツ、ワーサイム/2012年」より。地元チームが勝つ割合は以下。
MLB(野球)⇒53.9%
NHL(ホッケー)⇒55.7% NFL(アメフト)⇒57.3% NBA(バスケ)⇒60.5% MLS(サッカー)⇒69.1% |
アメリカの人気スポーツでデータを集め、地元チームが勝った割合を計算した。データ期間はスポーツによって違う。
野球は1903年以降全部、NFLは1966年から、MLSは2002年から。どれも結論を出すのに十分なビッグデータ。
なぜ地元チームが有利なのか?
・自分の家のベッドで寝れる。自分の家でご飯が食べれる。
・本拠地のフィールドの特徴に慣れてる。
・観客の後押しがある。
よく言われる説だが、検証すると証明できなかった。たどり着いた結論⇒審判の判定
調べると審判の判定はちょっとだけ地元有利に偏っている。野球なら見逃し三振、サッカーならファウルでペナルティキック。
サッカーの判定は、勝敗に大きく影響するので、大きな数字になる。審判は自分でも気づかずに偏った判定をしている可能性が高いと。
審判だって社会的動物だから、大勢のファンを喜ばせる判定をしてしまう。
こういうのは強国有利。
審判は強豪チームに有利な判定をしてしまう(もしくはホームチーム)。
今後はVARできっちり判定されるので、弱小国や人種にかかわらない公平な判定になる。
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