紅茶の主成分はカテキン類。カテキン類は4種類から構成され、それらが調合してタンニンと総称される。4種のカテキン類は紅茶にかぎらず、日本のお茶類、中国茶など茶のほとんどすべてに含まれている。近年は研究が進められ効果が科学的に立証されている。
おもな茶成分の含有量は以下。右端が紅茶。これだけ見ると緑茶のほうが上。
以下に紅茶の健康効果を。
目次
インフルエンザの予防
インフルエンザウイルスに対し、どの変異によるウイルスの型であっても、紅茶のカテキンと紅茶ポリフェノールのテアフラビンとテアルビジンが、ウイルスの先端部(スパイク)に付着して不活性化し、死滅させる効果があるといわれてきた。
さらに近年の研究では紅茶は歯周菌に対する生育抑制効果があり、その歯周菌はインフルエンザを介助する働きがあるといわれており、その働きは口臭を生じる際のタンパク質分解作用と同一酵素によることが判明した。
紅茶によってタンパク質分解酵素が阻害されることから、インフルエンザウイルス感染の予防に役立つことがわかった。
紫外線による肌の老化防止
2015年6月30日第16回抗加齢医学界。紅茶ポリフェノールのテアフラビンで紫外線による肌荒れが改善できると発表。
紅茶成分で骨粗鬆症改善
2015年2月24日朝日新聞。大阪大学などの研究グループは、紅茶に含まれるTF3というポリフェノールが、骨が弱くなる骨粗しょう症の改善に役立つと発表した。
整腸作用
タンニンとカフェインが胃壁を緊張させ消化作用を活発にする。消化機能が向上すると食欲を生み出し、胃腸の働きを整えることができる。
動脈硬化、高血圧の防止
紅茶の主成分のエピガロカテキンガレートは血液中のコレステロール濃度を下げる働きがあり、しかも体内のコレステロールを肝臓に戻す効果もある。
紅茶に含まれるカテキン類には強い血圧降下作用があることが知られている。低血圧の人や正常の人が飲んでも正常値を超えて下げることはない。
食中毒の防止
紅茶成分のエピガロカテキンガレートやポリフェノールのテアフラビン、テアルビジンは、特に大腸菌に対して強い殺菌力を持ち、繁殖を防いで死滅させることで食中毒の予防に役立つ。
カテキンは菌の細胞膜を破壊して死滅させる。
肥満防止
運動をする前に紅茶を飲んでおくと、カテキンが脂肪のエネルギー代謝を活発にする。これによって中性脂肪が分解され吸収を抑えれば肥満の防止に役立つ。紅茶を飲んで運動するという習慣が健康管理に役立つ。
血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防
紅茶に含まれるカテキン類には血糖値の上昇を抑える働きがある。また糖尿病を発症しても、日常生活の中で紅茶を飲むことにより血糖値の上昇を抑えることができる。
がんの予防
紅茶の成分エピガロカテキンガレートが、人体のリンパ球を活性化し、がん細胞の分裂を抑える働きがある。カテキンの濃度と抑制効果は比例関係にあり、日米などで研究が進められている。
虫歯の予防
紅茶のカテキンは虫歯菌を殺す働きをもっている。さらに成分の中にフッ素があり、歯の表面を強くして、虫歯菌の出す酸から歯を守る。
以下に茶の歴史を。
茶の歴史
マルコポーロの「東方見聞録」には茶に触れた個所は見当たらない。欧州に茶が伝えられたのはポルトガルの宣教師ガスペル・ダクルスによって。1543年に日本の茶のことが伝えられる。次の記録はベネチア人のラムージオ。1559年の「航海記集成」。中国の茶の話がでてくる。
茶貿易の先人はオランダ。マカオと日本の平戸から緑茶を買い本国へ持ち帰る。茶は貴族社会や富裕層で人気が高まり、特に日本から持ち帰った抹茶の飲み方や茶道、茶器がめずらしいものとして紹介された。茶は貴重品として扱われ、銀や高価な磁器の入れ物に保管され、茶を持っていることは権力や富の象徴とされた。
紅茶の元祖は中国の福建省。1630年ごろから福建省武夷山で作られた発酵茶が紅茶の元祖。茶には3種類ある。紅茶も緑茶も全部同じ茶の葉。不発酵茶の緑茶、半発酵茶のウーロン茶、発酵茶の紅茶。後工程で種類が変わる。
欧州の茶の文化はオランダから始まる。17世紀に入り中国や日本の茶の飲み方を真似るのが流行。東洋趣味とともにやがてその風習がイギリスに持ち込まれた。
オランダでは貴族や富裕層が東洋の茶道具や茶わんに関心を寄せ、茶はうやうやしくふるまわれた。高価な砂糖やサフランを入れてさらに価値を高め、飲むときは背すじを伸ばして気どって飲んだ。
イギリスで最初に紅茶が売られたのは1657年。茶葉の価格は1ポンド(454g)で10ポンド。現在の8~10万円。非常に高価だった。イギリスでは生産できないので執着した。茶の木の生育条件は年間降水量が1300ml以上必要で温暖な気候が必要。
18世紀の初頭でも茶はとても高価で、茶ひと握りと銀ひと握りは同等の価値だった。当時茶と同じように高価だったのは砂糖とスパイス。この時代の王侯貴族は茶を特別な飲み物として扱い、その茶を購入できるのは男の経済力の証であった。
19世紀に入るとイギリスの茶の需要は大幅に伸びる。一般庶民も飲み始めた。イギリスの中国に対する貿易はとてつもない赤字になる。茶の取引はすべて銀で行われ、そのためイギリスの銀の貯えは著しく減少し、何か交換物が必要になる。そこでイギリスはアヘンを提供しだしたのだ。中国でアヘンの需要は急増し交易の条件は逆転する。
1838年清朝政府はアヘン禁止令を出し、イギリスとのアヘン戦争が始まる。中国は破れ1842年8月に南京条約が結ばれ、イギリスは香港を獲得する。
ちなみにアメリカがイギリスから独立するきっかけは1773年のボストン茶会事件。アメリカでも紅茶が人気。イギリス東インド会社の紅茶は重税が課せられ、その税はアメリカに寄与せずイギリスのものだった。高い税に嫌気がさしたアメリカはオランダの安い密輸紅茶に手を出した。これによりイギリス東インド会社の紅茶は消費が少なくなりイギリスの税収入も減少。イギリスはアメリカに重税を課し、これがイギリス製品不買運動につながる。
イギリスは「茶条例」を出し無理やりアメリカに茶を引き取らせようとする。1773年サミュエルアダムス率いる50人のアメリカ人はインディアンに変装。ボストン港に停泊している船の茶の積み荷342箱を海に投げ捨てた。これがボストン茶会事件。このあとアメリカはイギリスから独立する。
なぜミルクティなのか?
中国や日本は茶をストレートで飲む。しかし牧畜民族であるイギリスでは牛乳はごく身近な材料であり、水質の影響で黒く抽出された紅茶にミルクを加えることはごく自然。飲みやすくイギリスの食事とも相性がいい。
イギリスはその後世界に進出し、その勢力とともにミルク入り紅茶が広まっていく。インドでも毎日欠かさずミルクと紅茶で抽出したチャイを飲んでいる。スリランカも濃い目の紅茶にミルクを入れ、砂糖をたっぷり加え泡立ててから飲む。
BMTHで、シュガー・ハニー・アイスティ♪
BMTHといえば6月30日(日)のグラストンベリー。いわずと知れた世界最重要フェス。同じステージでBABYMETALの次に演奏します。ベビメタが14時35分、BMTHが15時45分から。今をときめくビリーアイリッシュは同じステージ同日の18時45分から。グラベリは大小80ぐらいのステージがあって2800組ほどのミュージシャンが3日間で演奏する。一番大きいのは12万人のピラミッドステージ。2番目が4万人のアザーステージ。BABYMETALはアザーステージです。
イギリスBBCニュースによると、「日本のポップメタルバンドBABYMETALはグラストンベリーのメインステージでプレイする最初のJ-POPバンドとなる」とのことです。
思い出すのは名作マンガのBECK。偶然が重なってグラストンベリーのピラミッドステージで演奏する。フレディマーキュリーの幻覚を見る。そのあと世界的に売れる。コーチェラに呼ばれるけどフジロックと重なってコーチェラ断る。フジロックのヘッドライナー。完。
日本のミュージシャンがグラストンベリーのメインステージはありえない。だからマンガの世界だったんだけど、BABYMETALが今月それをやろうとしている。
うちで飲んでるのはセブンブランドか日東紅茶。1バッグ5円ぐらいと安いので。トワイニングはちょっと高いけど飲んでみたい。
警戒要因…..
http://sanfrancisco.cbslocal.com/2017/03/20/woman-dies-after-drinking-deadly-chinatown-tea/
Woman Dies After Drinking Deadly Chinatown Tea
March 20, 2017 at 1:07 pm