葉巻の吸い方、初心者向け入門。「ザ・シガー・ライフ」より

ザ・シガーライフ

葉巻、吸ったことあります？
ぼくはお土産でもらった１本だけ、吸ったことがあります。人生で１回だけ。どうやって吸ったらいいかよくわからなかったけど。

本書によると、ハンドメイド・シガーは１本５００～１０，０００円ぐらい。マシンメイド・シガーやシガリロ（タバコサイズ）のものは、１０本４２０円～３，０００円ぐらい。

本書の目次は以下。

１．シガーのあるちょっと贅沢な暮らし
２．シガーを愛した男たち
３．シガーの知識
４．シガーの愉しみ方
５．シガー図鑑
６．シガーショップ＆バーガイド

とくにシガー図鑑の部分が多いです。半分ぐらいはシガー図鑑。

シガーの愉しみ方を以下に。

葉巻カットのやり方
葉巻の火のつけ方
葉巻のリングは外すべきか？
葉巻の灰の扱い方
葉巻の持ち方
葉巻はゆっくり時間をかけて吸う
葉巻の煙は吸い込まない
葉巻は全長のどこまで吸えるのか？
葉巻に合う酒は？
葉巻はもみ消さない

葉巻カットのやり方

まずシガーの「頭」の部分をカットして、吸い口を作らなければならない。カット次第で、気持ちよく吸えるか、イライラしてしまうか決まる。吸い口のカットにはギロチンカッター、シガー専用ハサミを使い、水平に切るフラットカットが一般的。

ちなみにこの本に出てたシガーショップに行きました。カッターのことを聞くと、べつにふつうのハサミで切ってもかまわない、とのことでした。アルカポネは歯で噛みちぎっていたらしい。

葉巻の火のつけ方

カットがすんだらシガー用の長いマッチ、もしくは無臭のガスライターを使って点火する。硫黄をふくむマッチやオイルライター、ろうそくなどは匂いがシガーに移るので避ける。

シガーに点火するときは常に、炎をシガーの「足」から１ｃｍのところに保つようにする。まずシガーを回転させながら、足をじっくり遠火の炎であぶる。その後シガーを口にくわえて、回転させながらスパスパと数回パフさせる。シガーの点火は時間をかけることが肝心だ。急いで火をつけようといきなりスパスパやると、シガーの中心だけが燃焼して着火面が陥没しすぐに消えてしまう。点火はゆっくりと小刻みにテンポよくやるのがコツ。

シガーが途中で消えてしまったときは、再点火する。燃えた端を回転しながら炎にかざすだけで、スパスパ吸い込まなくても、シガーは容易に火を取り戻す。

葉巻のリングは外すべきか？

シガーにはブランド名を示すリング（バンドともいう）が巻かれている。このリングを外すべきか否か。英国の保守的な愛煙家はリングをつけたまま吸うことは、ブランドを誇示する恥ずべき行為とし、外すのが紳士のマナーとした。しかし他のヨーロッパ諸国やアメリカなどは外す必要はないという意見が、圧倒的多数を占める。今日では、あえて外す必要はないが邪魔なら外せば良いというのが、一致した意見である。

葉巻の灰の扱い方

シガーは丁寧に吸うことが基本である。灰はむやみに叩き落すものではない。自然に成長させ、２～３ｃｍになれば自ずと灰皿に落ちてゆく。

葉巻の持ち方

基本的にはビリヤードのキューを支えるように、親指と人差し指ではさみ、中指で支えながら持つとよい。シガーは吸うときだけ口にもっていく。

葉巻はゆっくり時間をかけて吸う

シガーはゆっくりと時間をかけてエンジョイするものだ。シガーを吸う目的はゆったりした時間を愉しむことだ。最大の魅力はこの優雅な時間の使い方にある。ゆっくり吸う時間がないときは、シガーに手を出さないほうが賢明である。１日に吸う本数は、多くても２～３本ぐらいが適当であろう。

葉巻の煙は吸い込まない

シガーは紙巻タバコのように肺まで吸い込まず、ある程度口の中にとどめておくものである。口の中に広がる煙は、シガーの大きな喜びの１つである。煙を吸い込まないということは、ニコチンやタールの体への影響は、紙巻タバコより少ないことを示している（口中でニコチンやタールは吸収される）。シガーは口の中に含んだ煙の微妙なニュアンスの違いを愉しむ。