ビジネスホテルの机の引き出しを開けると、たいてい聖書が入ってます。とても暇なときに読もうと思いましたが、読みにくい。こんなものをちゃんと読んだ人はいるのだろうか・・
あの分厚い聖書は読んだことがありませんが、その解説書の類はたまに読んでます。なかでも本書は優れものです。わずか120pほど、見開単位で右側にあらすじ、左側に名画という構成です。
新約のほうも同じ作者のものを読みましたが、まったく同じ構成です。両方ともざっと聖書の流れがわかる。いろんなもののモチーフにされてる。やっぱり。
新約のほうは映画にもなってたりして、広く知られた内容です。旧約も知ってる人は知ってるのでしょうけど、ぼくは今まで読んだことがなく、あまりよく知りませんでした。
一読。。。なんじゃこりゃ。土着の民族史です。たんにユダヤの人々の民話みたいなものです。ヤマトタケルみたいなものか。
こんなものを世界中に広めてありがたがらせる、ユダヤ民族はたいしたもんです。イスラム教、ユダヤ教、キリスト教はこれをありがたがってるんですよねぇ。。。
ニーチェがファンタジーと喝破し、小乗仏教思想へ流れていったのも頷けます。ファンタジーじゃないとすれば、ほんとに神的なもの、たとえば先進文明の宇宙人みたいなものがいて、それがバイオテクノロジーを駆使して人類を導いた。それが神としか言いようがない。ここまでGOD思想が世界に根付いたということは、ほんとにいたのかもしれません。そんな気にもなります。
序章 旧約聖書とは何か
第1章 世界のはじまり
天地創造:無の空間に一筋の光が差し、この世が生まれる。
エデンの園:もうひとつの創生に語られる人類の誕生譚。
楽園追放:禁忌を破った人間たちに与えられた苦しみ。
カインとアベル:嫉妬心による激しい憎悪が引き起こした人類初の兄弟殺し。
ノアの箱舟:神の手によって、堕落した世界が一掃された大洪水。
ノアと葡萄酒:農夫となったノアが息子にかけた呪いとは。
バベルの塔:神の怒りが再び人類に襲いかかる。
第2章 氏族の形成
アブラハムの旅:神に命じられるまま長い旅に出る「信仰の父」
ソドムとゴモラ:欲にかられ退廃しきった町に降る神の怒りの鉄槌。
ハガルの追放:女の確執に悩むアブラハム、妻を選び側女を追い出す。
アブラハムの試練:信仰心を示すため息子を犠牲にする。
イサクの嫁取り:若い主の伴侶を求めて旅立つ老僕。
二人の兄弟:母の愛が双子の運命を分ける。
ヤコブの夢:家を飛び出したヤコブ、神の祝福を受ける。
神との格闘:神との戦いに勝利しイスラエルを名乗るヤコブ。
ヤコブの子ヨセフ:故郷を追われた青年の出世物語。
第3章 カナンへの旅
モーセの誕生:迫害を受けるイスラエル人のもとに遣わされた指導者。
出エジプト:イスラエル人の脱出のため神が起こした災厄。
葦の海の奇跡:背水の陣となったイスラエルの人々を前に起きた奇跡。
荒れ野の奇跡:不平不満を噴出させる一行に、神が再び奇跡を起こす。
十戒:神との契約を軽んじ、掟に反したイスラエルの人々。
カナン侵攻:「出エジプト」から40年、ついに約束の地に至る。
士師の時代:神との契約を繰り返し破るイスラエルの人々。
ナオミとルツ:名作「落穂拾い」のモチーフとなった嫁と姑の物語。
第4章 イスラエル王国の誕生
予言者サムエル:指導者として神に選ばれ、生を受けたサムエル。
サウル王の誕生:戦いに勝利するため、待望された王が立つ。
ダビデとゴリアト:次代を担う少年が見せた活躍。
サウル王の死:神に見放された王が迎えた非業の最期。
バト・シェバ事件:人妻に横恋慕した王のふるまいが身の破滅を招く。
ダビデ家の確執:神の預言どおりダビデ家にお家騒動が勃発。
ソロモン王の治世:平和的な統治体制を整え繁栄をもたらした王。
シェバの女王:ソロモンの噂を聞きつけた他国の女王が王を試す。
雅歌:ソロモン王の作品と伝わる情熱的なラプソディ。
第5章 王国の分裂
イスラエル王国の分裂:南北に分かれたイスラエルの国。
エリヤとアハブ王:北イスラエル王国にあらわれた預言者。
北イスラエル王国の滅亡:内乱を繰り返した国家の崩壊。
預言者イザヤ:神への信仰を失わなかった南ユダヤ王国の危機。
南ユダヤ王国の滅亡:政治的選択に迫られたユダの王が国を滅ぼす。
バビロン捕囚:宗教的統合がユダヤ人のアイデンティティを守る。
「ダニエル書」:捕囚期に苦しむユダヤの民を激励するために作られた文学。
美妃エステル:悪臣の企みを阻止した勇気ある美女の行い。
「ヨブ記」:理不尽な理由でサタンと神の賭けの対象となったヨブ。
彼の美しい歌は 私を盲目にした♪
だけど彼はいなくなった♪
彼は私の心を奪った泥棒♪
でもイエスキリストだって、ただの十字架職人だった♪
ジュディ・シルで、ジーザス・ワズ・ア・クロスメーカー♪