「グーグルが消える日」要約まとめ

いやあ、すいません。

正直なにを書いてるかよくわからん本でしたw

著者は未来学者。ニクソンやロックフェラーのスピーチライターを経て研究者になる。とくに1993年の「テレビの消える日」ではデジタル携帯電話の登場を予言して、スティーブジョブズに大きな影響を与えたと言われています。

2000年の「テレコムズ」では「通信網の帯域幅は6カ月で2倍に広がる」というギルダーの法則を提唱。

目次は以下。いろんなことを400p以上にわたって書いてます。

第1章 まもなく「グーグルの世界」が終わる
第2章 グーグルが築いた「世界システム」とは?
第3章 グーグルの“ルーツ”を探る
第4章 限界を迎えた「無料」戦略
第5章 「グーグル後の世界」10のルール
第6章 グーグルの心臓「データセンター」の実情
第7章 「機械学習」は本当に成功するのか?
第8章 人間を超越した金融取引の秘密
第9章 AIは、人間を超えられない
第10章 シリコンバレーに新風を巻き起こす若者たち
第11章 ビットコインは「救世主」なのか?
第12章 ビットコインの創設者? クレイグ・ライトの主張
第13章 「グーグル後の世界」を牽引する企業の誕生
第14章 「インターネット」をグーグルから奪還せよ!
第15章 「プログラミング言語の生みの親」の挑戦
第16章 縁
第17章 「スカイ・コンピューティング時代」の幕開け
第18章 アメリカの「進化」を阻む大学教育の弊害
第19章 通信業界の規制を乗り越えろ!
第20章 グーグル帝国の逆襲
第21章 ビットコインには「欠陥」がある?
第22章 大規模な「アンバンドリング」

まずはざっくり3行まとめで。

①グーグルのような巨大データセンターは、セキュリティやらコストやら限界にきてる。無料なので需要がどんどん増えるし。

②無料を支えてるアドセンス広告は、じつは誰も見てない。もっというとウザがられてる。

③ブロックチェーンは分散型サーバー。こちらにデータが移ると巨大データセンターは不要になって、グーグルのビジネスモデルは崩れる。



もう少し詳しく要点をまとめます。

・Googleは無料サービスへのこだわりと限界費用ゼロ社会という発想によって、完全に身動きがとれなくなった。

・Googleのサービスが「無料」であることによって、需要は無制限に増える。

・それに対して周波数帯域幅、光ファイバーの技術革新、財源には限度がある。時間の希少性による限界。

・そのためグーグルが無料で提供する数々の素晴らしいサービスに対する需要が急増すると、限界費用はゼロにならず無制限に上昇する。

・無料アプリに夢中になってる10代の若者が世界には10億人いる。彼らは手持ちのアンドロスマホで、1日平均80回ほど無料アプリを見る。

・Googleはコンピュータ処理をデータセンターへ集約することは成功した。データセンターの推定整備費用は300億ドル。

・Googleの売上の95%以上が検索エンジンの広告収入(アドセンス)。

・2015年の終わりにアップルがiPhoneへの広告ブロッカー導入。iPhoneはGoogleのモバイル広告収入の75%を占めていたので痛手になる。Googleは1年間何も反応せず。

・Googleもこれに追随。顧客第一主義のため。しかしこれは自殺行為。

・2015~2016では世界各国のスマホユーザーの16%が広告をブロック。

・アメリカはGoogleの売上の47%をしめているが、PCユーザーの25%が広告を自動消去。

・アドブロッカーに頼るアメリカ人は約8750万人。

・この動きを主導してるのは、広告主がターゲットとする若者世代。

・スマホ広告のうち、実際にクリックされるのは0.06%ほど。

・データによるとそのうち50%がミスクリック。意識的にクリックされるのはわずか0.03%。

・広告が排除できるユーチューブプレミアムは1か月9.95ドル。しかし52%のシェアを誇る世界最大の音楽ストリーミングであるユーチューブは、たった13%の印税しか払ってない。

・情報検索はGoogleの圧倒的優位だが、買い物検索はアマゾンへ移行している。2017年でamazonの買い物検索シェアは52%でGoogleは26%。

・価格が無料である限り、ユーザー側に時間があるかどうかで消費は決まる。スマホユーザーはすでに、週に数十時間もグーグルサービスを使用している。

⇒ここから話がむずかしくなります。雰囲気だけ要約w



・「ブロックチェーン導入による分散の動き」がある。

・ブロックチェーンと仮想通貨の進化が生み出したのは新しいベルの法則。

・新しいインターネットのコンピュータアーキテクチャーやクリプトコムズのセキュリティモデルは、大手のサイロ化されたアプリや顧客情報をデータセンターに集めてクラウドで処理するという、従来のベルの法則を塗り替える。

・ブロックチェーンを導入すれば、データはすべて可視化され、ユーザー間の相互利用も可能になる。そのため、インフラを提供する側だけがデータを利用できる状況もなくなる。

・そうした流れが進めば、データセンターに設置された水冷式のクラウドコンピュータの役割はなくなる。

・かわりに活躍するのは、ピアツーピア方式による、分散型のアーキテクチャ。だれでも利用できる透明性の高いグローバルなデータセット。

・将来的には、一般的なノートPCや、ポータブルデバイスがあれば、どこからでも利用できるようになる。クラウドコンピューティングの分散に限界はない。

ブロックスタック、カウンターパーティ、ルートストックといった企業は、ビットコインのブロックチェーンに個人情報やデータを仕込んだ、安全なネットワーキング向けプラットフォームを提供している

・ビットコインが送金用の計算機であれば、イーサリアムは様々なプログラムを実行するグローバルなコンピュータ。

・ビットコインはコインの出入りを記録する公開の元帳、イーサリウムはスマートコントラクトや条件付き取引の締結や指示を出すソフトウェアのための仮想マシン。またイーサリウムはそれらすべての支払いに仮想通貨「イーサ」が使える。

・イーサリウムのブテリンいわく、イーサリウムで実現可能なことは、ファイルの分散保存、分権型のコンピューティング、市場予想のプロトコル、経済的な階層を追加することによって、ピアツーピア方式による他の通信プロトコルの普及を強く後押しすること。

・暗号技術を使うベンチャーの多くは、数々の資源を提供できるイーサリウムのブロックチェーンやプログラミング言語solidityを使って独自のインフラを整備してる。

・応用範囲と精巧さではゴーレムが抜きんでてる。コンピューターのためのエアビーアンドビー。

長い目で見れば、ゴーレム自体がWeb3.0のカギを握る要素をもっている。

Web3.0では、中間業者を介さずに、あらゆるコンテンツの制作や交換を実現できる。

・グーグルなど少数の企業が占有してきたトップダウン型のデータサイロは、非中央集権型のインターネットに移行する。

・おそらくネットにつながっている機器のストレージ領域には、ジュアンベネットが開発したインタープラネタリーファイルシステムや、ファイルコインが使われているだろう。

・現在ベネットはゴーレムに類似したモデルで、未使用のディスクスペースを借用して提供するストレージサービスを進めている。

ネットは荒れた海のように ぼくたちを囲み♪

ぼくたちの尊厳と 自由を奪う♪

ネットは煙のように ぼくたちを窒息させ♪

ぼくたちのことを 笑っている♪

リトル・リヴァー・バンドで、the net♪ 1983年のアルバム。もちろんインターネットはない時代なんですが、まるでインターネットのことを歌ってるみたい。LPレコードを買ってよく聞いてました。

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『「グーグルが消える日」要約まとめ』へのコメント

  1. 名前:song4u 投稿日:2019/08/06(火) 23:45:50 ID:0723d186c

    こんばんは、ご無沙汰です!
    GAFAの中では、Googleが一番ヤバイんじゃないでしょうか。
    ぼくもGAFAの中では一番に消えて欲しいのがGoogleです。
    とは言っても、きっとしぶといと思いますけどね(笑)

    Googleも当初は良かったと思います。
    しかし巨大化するにつれ、次第に「オレがルールブックだ」と言い出した。
    それでも最初のうちは部分的には正当性もあり、さすが自由主義社会で
    できた会社らしいなあ・・・というところも少なくなかった。
    だけど近頃は、諸事、雲行きが怪しいにも程があります。

    形を変えるんじゃないでしょうか。
    いやしくもGoogleですからね、その辺のチンケな集団じゃありませんから。
    どんな風に自らを変え、どういう分野に触手を伸ばすつもりなのか?
    ちょっと興味ありますね。

  2. 名前:don 投稿日:2019/08/07(水) 12:33:04 ID:2cbec4119

    song4uさん、ご無沙汰してます~
    グーグルが一番ヤバいですか。なるほど。虚業ですからね。
    フェイスブックもそうですけど。

    今は絶大な支持があるので、消えるかどうかはわかりませんが。
    なんていうか、資本主義と社会主義の激突みたいな感じでしょうか。

    グーグルは資本主義、分散型は社会主義。
    思想的な部分もあるので、どうなることでしょう。
    資本主義は、しぶといですからね。