日経「ビジネスを揺るがす100のリスク」要約まとめ

リスクなんで、驚きの新情報とかはないです。

そんなに面白いもんではないですが、そうやな~それはリスクやな~と納得する本。

日経BP総研の研究員とコンサル総勢80人が洗い出したリスク。全部で100個です。

期初予算なんかで作文が必要な方は、ざっと目を通すといいかも。ご参考までにどうぞ。

さっそくですが、100項目のリスクについて1行で箇条書きします。

1項目について3pほどで解説されてます。興味ある方は本書をご一読ください。



オープン化のリスク。世界はつながり何が起きるかわからない

1.ルール急変、どこから敵が現れるかわからない。アマゾンエフェクトとか。

2.日本素通り、お金も技術者も日本に来ない。

3.製造業のデジタル化遅れ。日本の強みを維持できるのか。

4.海外進出暗転。進出先が勝手にルールを急変。

5.重要インフラへのサイバー攻撃。どこから攻撃されるかわからない。ビットコインの時代。

6.ビジネスメール詐欺。上司のふりをして電子メールでお金をかすめ取られる。

7.真似される、真似する。パクったと、どこから訴えられるかわからない。

8.GAFA落日。栄枯盛衰、ITの覇者は弱る。

9.GDPR。データ保護がもたらす分断。EU域内の個人データの流出を防ぐ。

10.ネット経済への無理解。わかってる人は誰か。

11.開社力の欠如。守りの意識が強すぎる。

ゲームチェンジング、テクノロジーのリスク。競争条件を一変させる新技術

12.開発独裁優位。遺伝子組み換えやデータ共産主義に突き進む中国。

13.宇宙ディスラプター出現。宇宙空間を利用、既存事業を破壊。

14.GPS代替技術。電波がとどかなくても位置がわかる。

15.電磁パルス攻撃。バックアップ体制を再検討する。

16.地上の太陽エネルギー、核融合発電が原油依存の枠組みを一掃。

17.送電コスト上昇。電力多消費型産業は立地見直しも。

18.超人化。従業員が超人になる。それを社会は許すのか。Halo Sportとか。

19.スマートドラッグとバーチャル中毒。テクノロジーは人間に有害か。

20.フードテック。代替肉は人類の食料危機を救えるか。

21.R&D地盤沈下。日本の競争力が低下。

22.技術予測の誤謬。機会を失えば事業も失う。

23.軍事絶対拒否。軍事と民用の境目はどこにあるか。

24.始めたら止められない。リニアや水素社会は夢か悪夢か。

ESGのリスク。環境、社会、ガバナンスの新ルール

25.認証品争奪。持続可能性に配慮した調達を。児童労働の工場は取引停止。

26.水不足と水災害。世界は水不足や豪雨災害。サプライチェーン全体で考える。

27.荷主企業の選別。運転手不足でモノが運べなくなる。物流協働。

28.海洋汚染によるプラスチック禁止。再生材の使用拡大が必須。

29.アスベストの2028年問題。既存建物の解体ピークにより飛散事故が急増。

30.石油依存経済の終焉。今後は石油がぶ飲みはできない。油価は不安定。

31.電気料金高止まり。再エネと原発。どちらが安いか政府は決められない。

32.低炭素経済への移行。CO2排出を抑える。事業拡大のチャンス。

33.過剰品質。日産、神鋼、川重、日立化成、三菱マテ・・品質の定義の見直し要。

34.ホワイトハラスメント。うわべの働き方改革で組織崩壊。業務量を減らす必要あり。

35.中堅・中小企業のM&A。デューデリで見えない違いに気づけるか。

36.ESG(環境、社会、ガバナンス)遅れで投資引き上げ。海外投資家が日本から逃げる。

人財不足のリスク。質、量ともに足りない働き手

37.社員大流出。構造的不足に追い打ちをかける五輪。

38.採用バブル崩壊。ミスマッチ退社急増。お荷物社員化も。

39.時代の変化に伴うスキル低下。外部とのオープン連携が必須。

40.技術・技能の継承。日本の匠の技が失われる。

41.高齢化企業。50代は会社の力になれるか。

42.外国人の労働災害。減らない発生率。

43.機械による業種消滅。特定の作業や業務がAIなどにとって代わられる。

44.ワークライフコンフリクト。専業主婦のいない時代。長時間労働にうんざり。

45.心不全パンデミック。冬に急増、救急医療が限界に。

46.殺人病の感染拡大。致死率が高いウイルスが出現。

自動運転のリスク。デジタル化・サービス化が産業を再定義。

47.新車販売不振。配車アプリと自動運転が共用を加速。

48.保険商品不要。データに基づく新商品の開発も。

49.使用材料の変化。強度は不変だが軽量化が進む。

50.駐車場の余剰。無人タクシーがカラオケボックスに。

51.自動運転車の送迎渋滞。都市部で送迎スペースが重要に。

52.メガサプライヤー台頭。サービス会社を狙い完成車メーカーと競う。

53.周辺産業の崩壊。アフターサービスの概念が変わる。

54.自動車へのサイバー攻撃。乗っ取られたらなすすべなし。

55.法制度整備至上主義。法律を待ち続けても何も始まらない。

56.自動運転への排斥運動が起こると自動運転は進まなくなる。

57.産業の再定義。既存のビジネスは産業構造が変わっていく。

格差社会のリスク。中間層はもういない

58.中間層消滅。平均的消費者像に意味はない。

59.消費欲減退。個人消費低迷が長引く構造的理由。

60.単独世帯の増加。小口化、時間的分散化、オタク化。

61.ネット世代消費。情報収集に長けた消費者の登場。

62.富裕層二分化。寿命が延びお金を使わない。真の富裕層とプチ富裕層に二分化。

63.移動手段の低速化と消失。街中のクルマの平均速度が低下してる。高齢化。

64.女性ホルモンリテラシー格差。知識不足で進まない女性活躍。

65.インバウンドのリバウンド。土産も温泉も設備も似通ってる。

66.外国人増による相互不理解。ゴミ出しルールを守らない。



都市スラム化のリスク。インフラ老朽化がもたらすもの

67.火葬渋滞。火葬まで10日待ちも。多死社会と火葬場不足。遺体ホテル。

68.東京のオフィス過剰在庫。シェアオフィス、テレワーク、ワークスタイルの変化。

69.オフィスの高稼働化。24時間365日稼働させて使う。ビル自体を変える必要あり。

70.高騰ビルと座礁ビル。省エネ対応しないビルは資産座礁する。

71.分譲マンション負の遺産。スラム化が地域の価値を貶める。

72.無縁墓の増加。墓に頼らない供養の選択を。

73.自治体のスポンジ化。人口減少、朽ちるインフラ、行政区は再編される。

74.管理不足インフラ。道路、橋梁、トンネル。犠牲者が発生し混乱。

75.動かないIOT住宅。動かない原因がわからない。専門家不足。

76.存在感ゼロ。ネット検索しても企業名が出てこない。

77.岩盤パブリックイメージ。企業ブランドイメージは変えにくい。未来の岩盤になる。

78.残念な周年行事。原因は準備不足とビジョン欠如。誰も読まない置物社史とか。

79.響かない中計。形だけの中期計画はムダ。作りっぱなし。共有と経営陣のコミット要。

80.企業メディア炎上。削除してもウェブ魚拓される。

81.内部情報暴露。国は司法取引を導入。内部通報を後押し。

82.不意打ち口撃。従業員による制御不能な口コミサイト。無視できないレベル。

83.火消し失敗。謝り方を間違うと再炎上。

84.危機管理広報の危機。「たいしことない」は禁句。

AI(人工知能)利用のリスク。ITに伴う懸念

85.学習データ汚染。賢くするには良いデータを学ばせる。作業の8割はクレンジング。

86.AIの技術者不足。米国は年棒数千万円が当たり前。トップクラスは最低で1億円超。

87.API非公開。エコシステムから外れ誰にも使われない。

88.基幹システム非連携。本業の真ん中で使えない。

89.制度対応。続々と続くシステム改修。作業に人を取られAIどころではない。

90.想定外の不適切判断。テレビの「アレクサ、○○を注文して」に家庭のエコーが反応。

91.プライバシー侵害。個人データをどこまで使ってよいか。

92.悪用。テロや犯罪者の利用を防げるか。

93.新・打ち壊し。従業員の反発や企業ブランドの毀損。

94.AI傍観。ビジョンなくして戦力化できず。使いこなせるかどうか組織次第。

リスクをチャンスにするために。アサンプションマネジメントの勧め

95.リスクマネジメント形骸化。識別して一安心。ISOみたいに書式や手順を整えるだけ。

96.リスク回避の回避。回避策をとれるリーダーはいないのか。回避、軽減、受容。

97.思い込み。大丈夫なはずは大丈夫でない。

98.地球寒冷化は食糧不足とインフラ機能不全を引き起こす。寒冷化と温暖化は両方リスク。

99.東京五輪。危ないと言われるが本当はどうなのか。

100.鈍感経営。しなやかな思考でチャンスをつかむ。

昨日1月11日にデビュー作を発売したgnash。アコースティックだけどラップ。声質はケンドリックラマーとかチャンスザラッパーみたいな軽め。サウンドはジャックジョンソンとか初期エドシーランみたいなネオアコっぽいのにヒップホップ。なんか新鮮さを感じます。

アメリカの音楽サイト見てたらwhat’s hotに新作が出てたので聴いてみました。米wikiによると本名はギャレット・チャールズ・ナッシュ。25歳。シンガーソングライター、DJ、ラッパー、レコードプロデューサー。父親はミュージシャン。母親はプロデューサー。2017年3月にi hate u, i love u ft. olivia o’brienがUSビルボード10位、豪では1位。ユーチューブ再生は4億回。新作は1月26日付のUSビルボードチャートでベスト10に入ってくるかも。エドシーランの1stほどのエモさと才能の衝撃はないが、新しいスター誕生か。

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『日経「ビジネスを揺るがす100のリスク」要約まとめ』へのコメント

  1. 名前:しろくま 投稿日:2019/01/15(火) 10:47:55 ID:263129ec0

    donさん、おはようございます^^

    新成人に聞いた今後の日本、未来は暗いと答えた人が
    多かったようですね~^_^;

    日本の製造業、レベルは高いのに基準が厳しすぎて
    自分で自分の首を絞めているようなところがあるのかもしれませんね。
    夫の会社も、いっときは海外展開を積極的に行っていたのですが、
    現在は赤字の部署は引き上げてきたりと、メインで稼いでいる部門以外は
    縮小しているみたいです。

    gnash、初めて聞きました(^^♪
    このラップのような曲調、Jason Mrazに少し似ています☆
    Jason Mrazは、現在はベジタリアンになり、
    見た目も音も、癒し系になっていますが、
    初期の頃はグルーヴィでかっこよく、よく聴いていました♬

  2. 名前:don 投稿日:2019/01/15(火) 12:25:54 ID:8697fecb7

    しろくまさん、こんにちは~
    日本の未来は暗いですか。
    やっぱ人口が減って高齢化社会になると、そうなりますよね。
    どんどん晩婚化になってるし。

    これから五輪、万博とイベントが続くので、
    明るい雰囲気になって欲しいですねえ。

    Jason Mrazはぜんぜん聞いたことがないので、
    家に帰って聴いてみます♪