「金はこれから2倍になる」読書メモ

金(ゴールド)の総量について。

現在までに掘り出された金の総量は17.7万トン(2013年末)。

オリンピック競技で使用される50mプール3.6杯分しかない。

時価で換算すると6.6兆ドル(796兆円)。

金はこれから2倍になる

これはドルベースの世界金融資産150兆ドルの5%未満しかない。投資の流れがほんの少し金に向くだけで、金は大幅高になる可能性を秘めている。



信用取引はバクチなのか?

信用取引というとバクチの匂いがするが、そもそも資本主義自体が信用取引。財務省の法人企業統計によれば、日本の企業(金融保険を除く全産業)は2013年度現在、証拠金率38%で営業しているという見方ができる。

次に恐慌が来ると金利は上がるのか?

これまではお金が余ってたので金利は下がっていた。今後は逆の事が起きる。次に景気が悪化した場合、銀行救済の規模がとてつもなく大きくなる。米国は2008年の株価急落時に、金融機関救済にGDPの5%にあたる資金をあて、その後の回復期には24%の資金を用いた。合計GDPの29%の投入だ。

次回株価が暴落すれば、その際救済の対称となりそうな候補は、シティバンク、バンカメ。両銀行の負債合計額はリーマンブラザースの6倍。さらに景気回復に債権の大量発行が必要。さらに米国政府はリーマンショック時に発行した債券を返済し終えてない。借り手側の資金需要のほうが大きくなってしまい、金利は上がっていく。

金の生産コストはいくらなのか?

掘りやすいところは掘りつくした。

現在の金の生産コストは、1620ドル+金利・税金で1895ドルになる。現在の金価格1200ドルの約1.6倍になる。金価格が現状維持に留まれば、採算の合わない鉱山は開発が中止され、産出量は減少する。産出量の減少は価格上昇要因となり、1895ドルに近づく。

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