愛人が80人いたとか言われてる岡田さん。
人間性はともかくとして、オタキングのサブカル話は面白い。
本書は岡田斗司夫の未来予測本です。
タイトルが刺激的だったので、読んでみました。
2017年の日本FP協会とかソニー生命の意識調査。小学生の将来なりたい職業の6位、中高生のなりたい職業の3位がユーチューバーだそうです。今年はもっと上がってるかも。ユーチューブはどんどん見やすくなってますしね。
どういう基準でユーチューブにおすすめされるのかわかりませんが、おすすめに並んでるとちょいちょい見てしまいます。
一番上の「あなたへのおすすめ」に出てくるのはファッション系が多いです。さいきんよく服買ってブログにアップしたりしてるからか。
アニ気絶、げんじ、干場編集長とか。
まあ彼らは素人じゃなくて、元お笑い芸人だったりファッション誌の編集長さんだったり。
もともと実力や知見のある人が、ニーズがあってユーチューブという媒体を使ってるだけという。そういう意味では、ちゃんと仕事で実力をつけて、ユーチューブに出れるぐらいのニーズのある人材になりたい、という子どもたちの感覚は正しいともいえる。
ところで本書のタイトル「ユーチューバーが消滅」はなぜなのか?著者によると以下3点。
・これから数年で日本人ユーチューバーの主流はアイドルや芸人になる。⇒テレビの没落で有名人が流れてくる。アベマTVのスマップみたいに。
・10年以内には言語の壁が崩れる。グローバルユーチューバーに日本人ユーチューバーは淘汰される。⇒機械翻訳の進展で言葉の壁は溶けていく。グローバルとローカルの二極化。
・10年後は人間ユーチューバーは、AIユーチューバーに淘汰される。⇒バーチャルユーチューバーは先駆け。AIお笑いの大喜利βが疲れしらずでバンバン更新する。
以下にその他の読書メモを。
偽装キラキラ女子
NHK教育で「偽装キラキラ女子」という回があった。いろんなリア充な写真をアップする女の子がいる。これがぜんぶウソだった。ほんとは田舎の工場の事務員。ぜんぜんキラキラしてない。それでは満足できないから日常を「盛って」ツイートし、いろんな人に「すごいね、すごいね」と言ってもらいたいそう。
この子は後の回で再登場して、彼氏といっしょに住むようになったらそういう欲求がなくなったというオチがあった。オチはどうでもいいとして、この子が日常的にやってた「盛る」というのは、デジタルネイティブの文化だ。デジタルネイティブ世代はSNS社会で生まれ育っており、自分を盛ることが本能になっている。
レストランで美味いものを食うのじゃなくて、彼らにとってのクライマックスは、写真を撮ってSNSにアップして「イイネ」をもらうときです。
なぜ彼らはそんなことをするのか?
社会も自分の人生も変わらないなら、世界を変える唯一の方法は「盛る」ことだけ。
ハロウィンでコスプレするのはパリピやリア充だけかと思ってた。でもじつはそうじゃない。個別にみると大部分はパリピになりたい人。本当のリア充は一握りいるかどうか。
すでにこの世界は現実よりも「盛った」ものを優先するようになっている。「盛った」現場に自分が立ち会えたことをSNSでシェアする「盛り文化」になっている。
ぼくらはアマゾンに抵抗できるのか?
ぼくらは「安い」とか「便利」に抵抗できない。自分の生活が厳しいから、アマゾンとかの便利な仕組みを使って、少しでも安いものを買ってしまう。ぼくらは少しずつ貧しくなり、貧乏人同士が足を引っ張りあって、お互い生きづらくなっていく。
その結果、巨大資本の企業だけがまずます発展していくという構造になっている
アマゾンが将来行うビジネス予測
不動産取引。アマゾンの得意な多品種少量取引。同じ商品は1つとしてなくそれを1対1で取引する。
日本の不動産業界は非常に不透明。仲介業者が必要で情報もオープンなってない。広告にいい案件があって不動産屋に問い合わせると、「その物件は先月借りられてしまいました」と別の物件をすすめてくる。こういうことがまかりとおる業界。
不動産は免許制になっている。これまで自由競争は起こりにくくなっていた。そういう状況は崩れつつある。免許で競争を抑制することはもうできない。
アマゾンはこういう規制された業界を攻撃するのが得意。
アマゾンが不動産取引に進出する10年後。そこではあらゆる物件が「アマゾンレビュー」の対象になっている。価格もいまは不動産屋が勝手に考えた価格。市場原理で決まってない。
アマゾンが不動産を取りあつかえばアマゾンレビューを見ればいい。食べログみたいに物件もレビュアもすべて評価の対象になる。そうすれば不動産屋は無茶な値付けができなくなる。
非モテ相談オフ会の結論
著者が何度か開いたイベント。最初のうちは「まあまあ。とりあえずこのオフ会にいる隣の人と即席のカップルになって、その辺を30分ほど散歩してきなよ」なんてアドバイスしていた。100人以上の相談に乗ると大まかな傾向が見えてきた。
まとめると8割は「すごく魅力的な相手だったら本気で好きになれるけど、それほど魅力的と思えない相手と付き合うのはお金や時間の無駄」ということを語っていた。彼氏彼女は欲しいけど、恋愛はコスパが悪いと。
美人とか年収が高いとかバカでもわかる「個性」。自由恋愛市場のなかでそういうイケてる個性を持った上位グループと付き合える人は限られてる。では恋愛市場で中位、下位グループで付き合うかといえばそうはならない。ネットを見れば美人やイケメンだらけなのに、わざわざイケてない人と付きあおうという気にはならない。
VR酔いをなくす方法
VR酔いしてしまう人が多い。1秒間に表示するコマ数、フレームレートを上げて、1秒間に120コマとか表示を増やすと酔いが減ってくる。その一方で解像度は低い方がいいらしい。
緻密な映像を秒間30フレームより、ひと昔前のゲーム機の解像度で秒間120コマのほうがどうも快適らしい。
ドワンゴの川上量生によると、高フレームレート低解像度のVRで過ごしたあとで、ヘッドマウンドディスプレイを外すと、現実世界に酔ってしまうそう。
つまり現実世界は人間にとってノイズが多すぎる。人間の脳は周りの風景をすべて認識しているわけではない。
貴族の趣味とは?
労働者階級はスポーツやギャンブルに熱中する。ちょっと上の中産階級は文化に熱中する。ところが貴族は違う。
貴族文化の研究をしてる人に聞いた話。「中国でも日本でもヨーロッパでも、世界中の貴族は最終的に1つの趣味に行きつく」という。
貴族が熱中する趣味は「生命創造」。
庶民からすると「趣味はバラ栽培です」なんていわれると、「へえ、庭で花をいじるなんて、のんびりした趣味だなあ」とおもう。
ところが貴族のそういう趣味は「神の真似事」。
貴族階級は自分たちの血筋は尊いという幻想によって成立している。ならば「血筋とは何か」に興味を抱かざるを得ない。
だからもっと脚の速い馬を作ろうとするし、さまざまな犬を生み出すし、美しい庭園に見たこともない色のバラを咲かせようとする。
バラのことを考えると♪
わたしの心は震えはじめる♪
ジョニミッチェルでRoses Blue♪
donさん、こんにちは^^
愛人が80人!
愛人は2、3人でも、さぞかしマメなのかな、大変だろうな~と
思うので、オドロキですね(笑)。
不動産にAmazonが介入とは、なかなか斬新ですね。
いまは賃貸なのですが、将来的にはワンコをお迎えしたいなぁと
考えていて、いずれペットが飼えるマンションを購入したいです。
でも、ホリエモンの本を読んだら、賃貸でもいいかとか、
購入じゃなくてもいいのかなぁとか、悩みます~。