会社の人らとカラオケ行くと、必ずAKBや坂道系歌う人がいます。盛り上がるし。
なので彼女らの楽曲はけっこう知っています。ほとんどの大ヒット曲は耳なじみがある。
じつは楽曲のクオリティは極上です。ティンパンアレイ方式なので、歌詞も楽曲もパフォーマーも良質。
十代が夢中になるのも理解できる。
AKBグループと、坂道系のベストプレイリストを作りました。AKB、NMB、欅坂、乃木坂から合計24曲。いまいちな楽曲は何度か入替したので、捨て曲無しのベストなプレイリストになってると思います。
売り方を批判する人がいますが、本当に優れた楽曲群です。よかったらシェアください。
プレイリスト24曲中、いちばん気に入ってる曲がこれ。サビのメロディがクセになるかんじ。
なぜAKBはすごいのか?
楽曲はおまけというシステムを世界に先駆けてつくった
AKBはアルバムとシングルの総合売上が6000万枚を超えています。たしか日本一。まだだったとしてもいずれそうなります。
握手券で売ってると批判が集まりますが、仕組みを考えた人が偉い。じつは海外も同じ状況になっています。世界がAKBに追い付いてきた。
2019年NYタイムズの記事ですが、アーティストはビルボードの1位という勲章を手に入れたいために、CDをおまけで配布するようになりました。
・去年ビルボードチャート1位の39タイトルのうち、少なくとも18タイトルはチケットやグッズの同梱品(バンドル)だった。アルバムはおまけ。
・テイラースイフトは、彼女のウェブサイトからパーカーやTシャツ、その他グッズを購入した人に、次の新作アルバムを配布する。
・昨年1位のバンドラーはトラビス・スコット。彼のCDはキーホルダー、帽子、チケット購入のおまけだった。
・2位のバンドラーはテイラースイフト。彼女はアルバムの発売も決まってないのに、彼女のウェブで服を買うとCD先行予約となる。パーカーが65ドル、Tシャツが40ドル、スマホ立てが20ドル。仮に30万人がテイラーのTシャツを買うと、CD発売初週に30万枚売上となる。
・同様の手法はボンジョビ、バックストリートボーイズもとった。
・アルバムのおまけ化現象の原因は音楽の聴かれ方の変化。2015年から2018年の間にCDは52%売上の減少、ダウンロードは53%売上が減少した。ちなみに2018年アメリカの音源売上比率は以下。CD:ダウンロード:ストリーミング=12%:11%:75%。残りの2%は映画等の使用料。あたり前の話だがストリーミングはCD実売と比べるとカネにならない。
・レーベルやミュージシャンはカネのために売り方を変えた。
・ストリーミング1400回でアルバム1枚売上換算。ビルボードの上位を狙うために、アルバム音源をチケットやグッズのおまけとして同梱した。
・テイラーは最近始めたわけではなくて、2012年の「RED」のときも22ドルのピザのおまけにCDをつけた。
AKB48がすごいのは「猿飛佐助」と同じということ
猿飛佐助とは白土三平のマンガ「サスケ」に出てくる忍者のことです。猿飛佐助、じつは個人名ではない。それは「術」の名前。あるいは「型」の名前といってもいいです。
その「型」を習得したものが名乗るのが「猿飛佐助」という名称。それゆえ「サスケ」のなかには猿飛佐助が何人も出てきます。たとえ敵にころされてもまた現れる。その意味で猿飛佐助は不死身でした。
AKB48も個人じゃない。メンバーは常に新陳代謝するのでいつもフレッシュ。ファン層となるティーンも代替わりする。ファンもメンバーも入れ替わりながら続いていく。サステナブル。
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