ベース名曲・洋楽ベスト20「この曲のベースを聴け」より

レコードコレクタ―ズ執筆陣と編集部が選んだ、「この曲のベースを聴け」101曲。

ベースが全体を引っ張るような、その曲の魅力であるような、60~80年代のロック、ポップス、ソウル、ファンクから選ばれた101曲です。

ランキング形式にはなっていませんが、最初の20曲は見開きページで4曲解説。上位20曲は別格扱いになっています。

目次

ベースがかっこいい、有名曲ベスト20

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ベースがかっこいい、有名曲ベスト20

まず1番最初のページの4曲です。The Whoからスタート。AmazonMusicアンリミテッドを貼り付けていきます。会員は2クリックで聴けます。アルバム評などはアマゾンレビューでご確認ください。

1.ザ・フー(ジョン・エントウィッスル)|マイ・ジェネレーション

2.ザ・ビートルズ(ポール・マッカートニー)|レイン

3.クリーム(ジャック・ブルース)|クロスロード

4.スライ&ザファミリーストーン(ラリー・グラハム)|サンキュー

5.トニー・ジョー・ホワイト(ノーバート・パットナム)|ポーク・サラダ・アニー

6.ブラック・サバス(ギーザ―・バトラー)|N.I.B

7.ジェームス・ブラウン(ブーツィ・コリンズ)|セックスマシーン

8.ドニ―・ハサウェイ(チャック・レイニー)|ア・ソング・フォー・ユー

9.マーヴィン・ゲイ(ジェームズ・ジェマーソン)|ホワッツ・ゴーイン・オン

10.イエス(クリス・スクワイア)|ラウンドアバウト

結成から15年の他界まで唯一ずっと在籍しイエス・サウンドの核であり続けたベーシスト本人も、 “クリス・ スクワイアの真髄”と自認していた曲。リッケンバッカーによる“持ち前”のワイルドなベースの音が繰り出されて随一の“ロックンロール・チューン”をふくらませ、イエス屈指のドライヴィング・ナンバーを走らせている。 アグレッシヴなベースゆえにメタルやパンクの演奏者への影響も大きい人だが、LAバンク・バンドのジャームスが ‘No God’で引用したイントロのギター・パート終盤から、ベースが一気になだれ込んで加勢。 スティーヴ・ハウ所有のギターを弾いてオーヴァーダビングを行なうも、根っこのベースの音がピック弾き特有の硬質な響きだからこそ強靭なリフが地を這ってハジけ、ほぼ攻めの一手で加速する。ビル・ブルフォードとのタイミングの取り方も絶妙で、サビの部分は、アラン・ホワイトがドラマーになってからのライヴでは味わえないスリリングなリズム・コンビネーションである。

11.ステイプル・シンガーズ(デイヴィッド・フッド)|アイル・テイク・ユー・ゼア

12.ベック・ボガード&アピス(ティム・ボガード)|レイディ

13.タワー・オブ・パワー(ロッコ・プレスティア)|ホワット・イズ・ヒップ

14.スライ&ザファミリーストーンラスティ・アレン)|イフ・ユー・ワント・ミー・トゥ・ステイ

15.ラベル(ジョージ・ポーター・Jr)|レイディ・マーマレイド

16.キング・クリムゾン(ジョン・ウェットン)|レッド

アンリミテッドに1974年版無し。

King Crimson – Red (OFFICIAL)

トリオという最小限の編成へと移行する時期のキング ・クリムゾンにおいて、ジョン・ウェットンのベースが 放つ存在感は大きかった。この時期のクリムゾンは、ロバート・フリップのメタリックな音色、かつ幾何学的なフレージングありきであり、それに対して歪んだ音色で音程としてもリズムとしても動き回ることなくルート音 の8分音符連打でドッシリと構えたベースとの相性は抜群だったと思う。

イントロのギターと高音部でユニゾンするベースにまず度肝を抜かれ、中間部のディストーション・ベースによる不気味なラインも印象的。ところどころで入る高音部のフィルも曲のフレーズの一部として頭の中に刷り込まれている。そしてエンディングでは再び高音部でギターのリフをユニゾンして興奮を頂点へ導く。 このインスト曲は、70年代キング・クリムゾンが最もへヴィだった 時期の記録として、ジョン・ウェットンのベース・ラインと共に永遠に忘れられることはないのである。

17.ジョニ・ミッチェル(ジャコ・パストリアス)|コヨーテ

18.シック(バーナード・エドワーズ)|グッド・タイムス

19.アイアン・メイデン(スティーブ・ハリス)|ファントム・オブ・ザ・オペラ

ヴォーカルを筆頭にパンクっぽかった初期アイアン・メイデンの中で、最もプログレ・テイストを濃く展開する7分半近い尺のナンバー。当時のニュー・ウェイヴ・ オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル勢は曲を簡潔にして歌がメインになっていたが、インスト・パートの比重の高い曲としても際立つ。リーダーのスティーヴ・ハ リスのベースが常にアイアン・メイデンの肝だが、特にこの曲は前のめりでバンド全体を引っ張っている。 影響を受けたベーシストから抜粋解釈するとしたら、 クリス・スクワイア (イエス)の音数の多い演奏をピー ト・ウェイ(UFO)の指弾きで体現したようなサウンドだ。終始スラップ・ベースのようなアタック感の強いベ ースが光り、人差し指と中指の筋力が必要なパーカッシ ヴな音で曲の緩急を司り、フィンガー・ピッキングでしか出せないまさに強靭な音のハジキ出し。 ツイン・ギターと一緒に“ハーモニー”をとるパートも聴きどころで、 侘び寂び含みのよく歌うベースの音でもある。

20.デイブ・リー・ロス(ビリー・シーン)|シャイ・ボーイ



ベースがカッコイイ曲・個人的ベスト3

101曲の中から個人的に好きな3曲を。むかしLPレコードでよく聴いた楽曲です。

1.ポール・ヤング(ピノ・パラディーノ)|エブリタイム・ユー・ゴー・アウェイ

近年は、ジョン・エントウィッスル亡きあとのザ・フーを支えるプレイヤーとしての印象が強いかもしれないが、80年代好きのリスナーにとってピノ・パラディーノはフレットレス・ベースの名手として一世を風靡したことが強く記憶に残っているだろう。彼の名演は枚挙にいとまがないが、中でもポール・ヤングの代表作としておなじみの本曲でのプレイはインパクト絶大、一聴しただけでは何の楽器かわからないほどだ。 ポジションにとらわれず自由に動くフレーズは官能的ですらあり、かつ “止め”の上手さも際立っている。 印象的に差し込まれるエレキ・シタールのフレーズとベースが有機的に絡み、この時代の録音に顕著である硬質な手触りを緩和する役割も見事に果たしている。

Paul Young – Everytime You Go Away (Official Video)

2.ボズ・スキャッグス(デイヴィッド・ハンゲイト)|ロウ・ダウン

ボズ・スキャッグスとデイヴィッド・ペイチの共作による曲。 この曲が入っている「シルク・ディグリーズ」にはペイチを始め、後のTOTO のメンバーが参加している。そのリズム隊はデイヴィッド・ハンゲイトとジェフ・ポーカロ。たくさんの名セッションを作ってきた二人だ。 シンプルなドラムスで何気なく曲がスタート、すかさず入るスラップ・ベース、この時点で曲の印象がほぼ決まるくらいの説得力だ。 ハンゲイトのプレイは引き算されつくした感のあるスラップ。 曲の展開以外は一貫してずっとこのフレーズだ。シンプルな繰り返しのフレーズがグルーヴ感を呼び込み曲全体を固めていくということがよく分かるプレイだ。 そんなハンゲイトのプレイはクールに聞こえて実は熱いのだ。

Boz Scaggs – Lowdown (Official Audio)

3.ルーサー・ヴァンドロス(マーカス・ミラー)|シーズ・ア・スーパー・レイディ

ウェルドン・アーヴィンやトム・ブラウン、オマー・ハキムなど、優れたミュージシャンを数多く輩出したニューヨークのジャマイカ・クインズ地区。そこからの出世頭が、77~78年頃からスタジオ・シーンで頭角を現わしたマーカス・ミラーだ。 当初はフュージョン系プレイヤーと目されたが、マイルス・デイヴィスの抜擢に前後して、スタジオ仲間ル ーサー・ヴァンドロスのソロ・デビ ュー盤で歌モノもイケることを強力アピールした。 ソリッドなスラップを武器にしたしなやかなグルーヴが持ち味で、それが超絶ファンキーなこの曲に凝縮されている。それでもベースが浮かず、アンサンブルを引き締める役割を担っていたのは、マーカスが当時から制作者目線を持っていた証左だろう。

Luther Vandross – She's A Super Lady (HQ)

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