【事故物件怪談 恐い間取り】感想|松原タニシは5年以内に・・

この本怖いです。何度もゾっとした。読むんじゃなかった・・・

著者は松原タニシ。「事故物件住みます芸人」だそうです。

事故物件芸人になったきっかけは、「北野誠のおまえら行くな」というTV番組。

事故物件で幽霊が撮影出来たらギャラがもらえるという企画。

仕事がまったくない若手芸人時代に藁をもつかむ思いで挑んだそうです。

著者が住んだ6軒の事故物件で経験した怪奇現象や、心霊スポットでの出来事などを紹介。

定点カメラに「オーブ(白い光)」が写ったり、動画配信すると何かが写りこんだり。

本書は6万部以上売れてるそうです。

仕事もますます増えて、稲川淳二の後継になるかもしれません。

だけど本書に書かれてますが、死相が出てるそうです。命を削ってますよね。

以下にいくつかの読書メモを。



松原タニシは5年以内に・・・

2016年のショッピングセンターのイベント。お客さん1人1人と撮影した。ところどころで「ギャッ」と悲鳴が上がった。「どうしたんですか?」話を聞くと悲鳴を上げた人全員、写真に写った僕の顔が真っ黒という。ラジオ番組で日蓮宗蓮久寺の住職と共演した際に、この写真を見てもらった。「タニシさん、5年もたないですね」「死ぬという意味じゃない。あと5年ですべてのものを失うという意味。死ぬより辛いです」

「道ですれ違った人やお寺に相談に来る方にも、こんな風に顔の黒い方がいらっしゃる。わかりやすくいえばこれは虫歯みたいなもの。色が黒くなって痛くなるのは患ってからずいぶん先。じつは霊障の多くもそう」

住職はある人物のことを語りだした。同じように事故物件を渡り歩く男のことを。最初は健康な青年であったが、目に見えて衰弱していき、ついには自ら死を選んだ。「彼の写真もね、黒かったんです。5年前から」

大阪の2大事故物件

不動産屋がいうには、大阪には事故物件の2大巨頭が存在する。その2つは全国的にもニュースになった凶悪殺人事件があった場所で、不動産界隈では「いわくつき」の代名詞になっているとのこと。

1つはもともと幽霊マンションと噂されていたマンションで殺人事件が起き、住人が一斉に出ていったもの。著者がその部屋に住んだので本書で詳細が語られている。

そしてもう1つが子どもの死体遺棄事件があったマンションで、その残酷さから犯人の名前をつけた「Sマンション」と通称で呼ばれている。今でも亡くなった子供の泣き声や足音が聞こえると噂される。

「Sマンション」は「パカパカマンション」ともいわれる。不動産屋曰く「このマンション、各部屋の玄関のポストが勝手に空くんですよ。僕らの間では有名ですよ。たぶん子供の幽霊のいたずらでしょうね」

僕専用に事故物件を世話してくれる人物

ある時期から、僕専用に事故物件を探してくれる人が現れていた。不動産仲介業の大石さん。まだ20代前半。

「やっぱり孤独死が多いですね」大石さんが持ってきてくれた物件情報は20件ほど。「心理的瑕疵あり」と表示された物件をしらみつぶしに当たってくれていた。「心理的瑕疵」とは事故物件の不動産用語。「心理的瑕疵あり」もしくは「告知事項あり」と物件情報の備考欄に書かれていれば、それは前入居者が亡くなっている物件。

しかし実は事故物件はそう簡単に見つからない。事故物件を持つ大家は他の住民が嫌がって退居するのを防ぐために、しばらく様子を見ることもある。

通常は死因は明記する必要はない。大石さんは大家と管理会社からすべて聞き出してくれる。ありがたい存在だった。

大石さんが集めた事故物件でもっとも多いのが孤独死だった。20件のうち7割がそうだった。高齢化社会では独居老人が人知れず息を引き取り、腐敗した異臭で近隣住民が発見するパターンが多い。

2015年の全国の孤独死は年間3万人(推計)。ということは1日に全国で1日80件の孤独死による事故物件が誕生しているのだ。多いわけだ。



事故物件ロンダリング

「じつは私の持つマンションの一室で自殺がありましてね。その部屋を放置したまま3年が経ちます。なんとか稼働させたいのですが、募集を出すと、このマンションが事故物件であることを公示しないといけないじゃないですか。そうなると今住んでる住人が出て行ってしまうんじゃないかと心配で」

大石さんの上司は相談を受け「その事故物件を消してくれる人がいますよ」

事故物件は基本、前の住人が亡くなっていることを次の住人に告知しなければいけない義務がある。しかし一度でも誰かが入居すれば、告知義務がなくなるというルールがある。

「タニシさん、この物件はどうですか?」

「前の住人は仏壇で首を吊ったそうです」仏壇でどうやって首を吊るのだろう・・・

60代の男性が80代の父親を介護し、父が亡くなったあと、そのあとを追うように父の位牌の前で首を吊ったそうだ。

ぼくはその部屋に住むことに決めた。

ネットの配信番組のときこの部屋から中継した。「壁を黒い影が通りすぎた」と視聴者からコメントが続々と寄せられた。影の形は「死神のようだった」と。その影が通り過ぎた場所は、前の住人が首を吊った仏壇が置かれていた場所だった。

あ・あ・ま・た・し・す|須磨の踏切事故

読書メモの前に。

兵庫県で有名な怪談話。80年代大学生だったころ、ぼくも何度か語ったことがある。

「明石から須磨まで、開かずの踏切やら死亡事故多いやろ」「うんうん」「明石から須磨までの駅名の頭の文字をつなげてみて」「明石、朝霧、舞子、垂水、塩屋、須磨」「あ・あ・ま・た・し・す」「きゃ~」という展開。

本書では一駅ごとの恐い話が語られています。この区間は異様に鉄道の人身事故が多い。須磨には、年間126人が飛び込み、67人が亡くなったといわれてる踏切がある。

2005年~2014年までの10年間のデータが東洋経済オンラインのニュースになった。その記事によると自殺者数は東京のJR中央線が群を抜いて1位。首都圏以外ではJR神戸線が1位だった。

妙見山のしおき場

読書メモの前に。

これも80年代によく聞いた怪談話。大阪と兵庫の間に妙見山がある。妙なものを見る山と書く。ここは心霊スポットで、友人が夜中に肝試しで車で行くと、トンネルの中で手形が窓にいっぱいついた。怖かったとか言ってた記憶がある。以下は本書からのメモ。

妙見山には「しおき場」という、心霊スポットとして名高い処刑場の跡地がある。しおき場の由来は諸説ある。1つは、能勢家と多田家の領地争いが暴力沙汰になり、豊臣秀吉が和睦を命ずるが納得せず、お互いの領民10人ずつを差し出して斬首することになったという話。その処刑場が妙見山の「しおき場」だったという伝説。

朝の4時♪

誰かがベッドルームを叩く♪

そこに誰もいないはずなのに 声が聞こえる♪

たぶん君だとおもう ずっと昔に亡くなったのに♪

ぼくは 憑りつかれている♪

デッドオアアライブで、サムシング・イン・マイ・ハウス♪

常識的な内容で役立つ一冊。

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