都市伝説は恐くない。「検索禁止」まとめてみました。

検索したらいけない言葉。

読んでよかったです。タネあかしされると怖くない。ほとんどが虚言。グロい画像とか、ハスコラとか、ウイルスとか。実害のあるものだけ避けてたらいいかと。

以下にさっそく読書メモを。怖いものに弱い方は閲覧注意です。自己責任でどうぞ。

グロ画像は、本記事に載せてません。安心してどうぞ。



グロ系の検索禁止ワード

悲惨な遺体写真や人体損壊の画像など。

(グリーン姉さん)

腐乱した半裸女性の遺体写真。全身が緑色に変色してるからグリーン姉さんと呼ばれる。女性は硫化水素を吸い込んで自ら命を絶った。

(モタ男)

モーターサイクル男の略。目から下が潰れた男の画像。顔の下半分がなくなっている。バイク事故で顔面を損壊した直後の画像。

電波系の検索禁止ワード

電波系とは荒唐無稽な妄想や意味不明な主張を、周囲に広言するような人を称する言葉。電波系の言葉は検索すると、わけの分からないサイトにたどり着く。意味のない幾何学的な画像や音楽が、延々と続いている。それを見ても具体的にどうなるというわけではないが、中には精神が不安定になる人もいるという。

(gyatei)

現在は閲覧できない。サイトは般若心境のギャーテイギャーテイから取られたものであろう。

ウィルス系の検索禁止ワード

そのワードを入力してサイトを開くと、パソコンがウイルスに冒される。

都市伝説系の検索禁止ワード

オカルト板に掲載された怖い話がネットで話題になり、検索禁止ワードになったもの。その多くは最後まで聞くと精神に異常をきたすとか、死亡すると言われる。それらは実態がなかったり、荒唐無稽な話。

(くねくね)

田んぼにある白い影がくねくねと動き出す。

「お兄ちゃん、あれ何だろう?」

「わからない。いや正体がわかった、でもわからないほうがいい」

それを見てからずっと、お兄ちゃんは正気を失ってる。

この話がネットで爆発的に広がり、「くねくね」を目撃したものが相次いだ。

「牛の首」や「鮫島事件」のように、実態のわからない恐怖が描かれた都市伝説。実態がないぶん、人々の創造力によってどんどん広がっていく。

(カシマさん)

戦後すぐのころ、加古川市の路上で若く美しい女性が数人の米兵にレイプされる。レイプ後米兵らは、女性の四股に銃弾を撃ち込み彼女をもてあそんだ。手足を切断しなければならないほどの重傷を負わされた女性。失意のあまり彼女は線路に飛び込んだ。女性の身体は列車にひかれ引き裂かれた。警察は遺体を拾い集めたが、なぜか首だけは見つからなかった。それから事件現場周辺で謎の変死事件が相次ぐ。

死亡者はみな、息を引き取る寸前に不気味な物体が迫ってくるのを見たという。それは首も手足もない女の胴体だった。その姿を目撃すると必ず死んでしまうのだ。

ある日のこと1人の男が高砂市にある鹿島神社に駆け込んできた。女性の幽霊を見てしまったという。男はお祓いを受けた。「カシマさん、カシマさん、カシマさん」と3回叫べば、彼女の霊を追い払うことができるという。この話を聞いてしまったら、必ず女の白い胴体が現れる・・

この話がゾッとするのは、最後に恐怖の矛先が聞き手に向けられるところ。カシマさんには数多くのバージョンが存在するが、どれも同様なチェーンメールのような構造。

(コトリバコ)

20センチ四方ぐらいの木箱。島根県に伝わる呪いの箱。子取り箱と書く。敵対する一族を根絶やしにするためにつくられたもの。コトリバコを贈られた家の女子供は次々と死に絶え、一族は滅びてしまう。

製法は以下。まず箱の中をメスの畜生の血で満たし、しばらく置く。1週間後間引いた子どもの身体の一部を箱の中に入れる。生まれた直後の子どもはへその緒と人差し指の先とはらわたから絞った血を入れ~7歳までの子は~~中に入れた子どもの数が多いほど、呪いの力は増大する。

箱が作られたのは明治初期の頃。隠岐の島の乱により、本土に逃亡してきた島民によって伝えられたという。島根県のその地域は、権力者から不当な弾圧を受けた村落があり、コトリバコを贈られた権力者の家の女子供は、血反吐をはいて苦しみぬいて死んだという。そのとき作られたコトリバコは16個あり、その所在はわかってない。現在では検索禁止ワードの中でも、最も怖いとして恐れる人が多い。

著者が調べると、ほんとにあるかどうか限りなく怪しいそうだ。島根にも隠岐の島にも、このような伝説は出てこないと。

コトリバコに似てる呪術は、古代中国の「蠱毒(こどく)」がある。これは実際にあった呪法で、古代書や医学書にその方法が詳しく記されている。密閉されたツボの中に様々な毒虫を入れる。ツボの中で毒虫を淘汰させ、最後に勝ち残った生物を神霊として祀り上げ、相手を呪い殺す。蠱毒に呪われたものは必ず命を落とすと言われ、政敵の暗殺などに使用された。

日本にも伝わり、陰陽道の秘術として使われた。奈良時代の養老律令には、蠱毒は危険な術として使用を禁止する条文が記されている。ネットでは、封印された蠱毒が形を変え、コトリバコになったのではないかと推察される。



(トミノ地獄)

トミノ地獄とは、大正から昭和にかけて活躍した詩人、西條八十が22歳の時に発表した詩である。「かなりや」「青い山脈」などの作詞者。現在ネットでは「トミノ地獄」という詩は、決して検索してはならないと恐れられている。

この詩は黙読する分にはかまわないが、声を出して読むと死ぬ。もしくはとんでもない凶事が起きると言われている。

「トミノ地獄姉は血を吐く、妹は火吐く、可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。ひとり地獄に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無き。

鞭で叩くはトミノの姉か、鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。叩けや叩けやれ叩かずとても、無間地獄はひとつみち。暗い地獄へ案内をたのむ、金の羊に、鶯に。皮の嚢(ふくろ)にゃいくらほど入れよ、無間地獄の旅支度。

春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、くらい地獄谷七曲り。籠にや鶯、車にゃ羊、可愛いトミノの眼にや涙。啼けよ、鶯、林の雨に妹恋しと声かぎり。啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、狐牡丹の花がさく。

地獄七山七谿めぐる、可愛いトミノのひとり旅。地獄ござらばもて来てたもれ、針の御山の留針(とめばり)を。赤い留針だてにはささぬ、可愛いトミノのめじるしに」

(暗い日曜日)

1933年にハンガリーで発表された歌。フランスのシャンソン歌手ダミアが歌って世界的にも知られる。

この歌は「自殺ソング」「自殺の聖歌」と呼ばれる。当時この歌を聴いて自殺するものが相次いだという。世界中で数百人が命を絶ち、イギリスのラジオ局は放送を禁止した。

聴くと自殺したくなるという「暗い日曜日」。現在でもネットでは、検索してはいけない言葉として怖れられる。歌を聴いただけで死にたくなるとは思えないのだが、ネットにはその事実を裏付ける情報があふれる。

この歌は1930年代の初め、ブタペストにあるレストランのピアニスト、レジョー・セレッシュによって作曲された。ネットによると以下。

レジョーは恋人と別離したあと、その傷心の思いをこの歌にこめた。「暗い日曜日」が世界的なヒットを遂げ、レジョーはよりを戻そうと、かつての恋人に連絡を取る。だが彼女は自殺していた。さらにレジョー自身も自殺を引き起こす魔の歌の作曲者として非難を受け、自宅アパートの窓から飛び降りたとされる。

このうわさを聞いた新聞記者はハンガリーまで行き、レジョーが勤めていた料理店を訪問。ボッコイという古株のピアニストに話を聞く。

1983年の本がある。この歌の調査。数百人のハンガリー人が自殺したというのはウソ。レジョー作詞の原曲は秋の寂しさがテーマだった。後に友人のラズロ・ヤーヴォルが、現在の詩をつけた。一部が死をにおわせたため、世相と相まって暗いイメージが定着した。恋人は自殺していない。妻も自然に亡くなった。レジョーの自殺は事実であるが、歌が理由ではない。彼が死んだのは1968年。暗い日曜日を作曲後35年の年月が流れていた。レジョーは68歳だった。ノドの病気を患い思い悩んで命を絶った。

以下に「暗い日曜日」の歌詞を。

(作曲:レジョー・セレッシュ、作詞:ラズロ・ヤーヴォル、訳詞:岩谷時子)

腕に赤い花を抱いて♪
吹きすさぶ 木枯らしの中
つかれはてて 帰るあたし
もういない あなただもの
恋のなげき つぶやいては
ただひとりで むせび泣く
暗い日曜日

ローソクのゆらめく炎♪
愛も今は 燃え尽くして
夢うつつ あなたを思う
この世では 逢えないけど
あたしの瞳は 云うだろう
生命より 愛したことを
暗い日曜日

世界ではレイチャールズ、ビリーホリデイなどが歌ってます。
日本では淡谷のり子、越路吹雪、美輪明宏などがカバーしている。

ダミアのフランス版で♪

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