ユニクロがおしゃれの勝負を終わらせたそうです。
上質なものであれば、みんなと同じでいいじゃないかという。
ユニクロの服は主張がないから「部品」になれる。服を着るために正しい理由が必要な時代になった。みんな倫理的に正しいものにお金を使いたい。
かつておしゃれは競うものだったけど、もうおしゃれを頑張らくていい。ファッション誌がおしゃれを疑い出した。やることがなくなったファッション誌は、「JJ」なんかは犬や猫特集をやるようになった。時代は健康とヘルシーへ流れ、今は運動できる服が最先端。ファッションからライフスタイルの時代になった。
「くらし」をおしゃれにする時代になって、女性たちも錆びない身体づくりに目覚めた。
男たちは村上春樹化しはじめた。朝早く起きてラニングをし、音楽を聴きながらスパゲッティを茹で、自分で選んだ下着をタンスの引き出しに並べることに、人生における小さな幸せを感じる。
以下に読書メモを。
エシカルファッションとは何か?
倫理的消費のこと。毛皮とかありえない。モヘアも国内外のアパレルが2020年までに使用を中止する。脱プラスチックでZARAとかもレジ袋を紙製にした。
消費者の意識が高まってエシカルファッションの時代になった。2019年1月の日経新聞の調査によると、「エシカルな商品の提供が企業イメージの向上につながるかどうか?」について、65.2%が「そう思うと」「どちらかといえばそう思う」に回答している。
2019年は「CLASSY.」も「ヴァンサンカン」もエシカル特集を組んだ。自分だけじゃなく世の中にいいものを選びたい。環境や人にやさしいファッション。地球LOVEなエシカルファッション。浪費に直結するファッション消費ほど避けられる。
ユニクロのステートメント。完璧なコピーライト。
『服に個性があるのではなく、着る人に個性がある。そうユニクロは信じています』
『私たちの服は、シンプルで上質で、長く使えるという日本の価値観をもとに、時代の新しい息吹を取り込んで作られています。だからこそ私たちの服は、あなたらしいスタイルを形作れる部品になれる』
アスレジャーとは何か?
アスリートとレジャーを組み合わせた造語「アスレジャー」が、数年前からノームコアに次ぐキーワードとして注目されている。
アスリートのように、今すぐ運動できるファッション。あるいは今すぐレジャーに出かけられるようなファッションを指す。
ランウェアやヨガウェア、アウトドアファッションの要素を取り入れたスタイルである。2019年春夏はハイブランドも大々的に「アスレジャー」をコンセプトに取り入れており、流行がないとされるファッションの世界で唯一の流行。
アスリートとレジャー。運動と余暇こそ健康の源であり、現在人々が求めている「ヘルシーなファッション」そのもの。
筋肉こそ最高のアクセサリーの時代
ただ細いだけでは健康的ではない。エステで作りあげる人工的なボディは過去のものになろうとしている。
現在主流となっているスニーカーを中心とした抜け感のあるファッションに似合うのは、ヘルシーに鍛えられたボディである。
もうラグジュアリーなブランドバッグやゴージャスなアクセサリーはいらない。それよりも割れた腹筋や意思を感じさせる脚。筋肉こそ最高のアクセサリーという時代がやってきた。
日々のワークアウトをこなし、食事にも気を配り、「ていねいなくらし」を実践する。
GUのメッセージTシャツ
シャネルのデモから2年後、ディオール初の女性デザイナーであるキウリが、2017年春夏のコレクションで発表した1枚のTシャツが大きな反響を呼んだ。ランウェイに登場したモデルが、「We should all be feminists(私たちはみんなフェミニストであるべき」というスローガンが書かれた白いTシャツを身につけていたからだ。
SNSを中心に話題になったディオールTシャツであるが、実際に着ることができたのはセレブだけだった。なぜならそのTシャツは日本円で7万9千円という価格がつけられていたから。
GUは2017年秋冬のアイテムとして、ディオールと同じような白いスローガンTシャツを発売した。「Yup,I’m feminist(はい、私はフェミニストです)」と書かれていた。価格はディオールを意識した790円である。
その見事な呼応に、マスコミも「7万9千円のディオールと、790円のGUは、同じ夢を見ている」と書いた。
マドンナでVogue♪ Vogueはフランス語で「流行」のこと。マドンナの下積み時代のことを歌った歌。辛いことだらけだけど、そういうときはダンスフロアで踊って自信を取り戻すの。カモン流行。あなたは流行に乗れるはずよ。音楽は人生を切り開いてくれる。あなたはスーパースタ―。人生は舞踏会みたいなもの。さあダンスフロアへ♪