ビールの瓶と生、じつは中身は同じもの。
生ビールの「生」とは加熱処理をしていないという意味で、日本のビールはほとんどが生だ。
加熱処理をする理由は、ビールを発酵させる酵母の働きを止めるためで、そのままにしておくと味が落ちてしまうからだ。
現在では濾過技術の向上により、発酵を止めることができるようになった。つまり瓶に入っているか樽(サーバー)に入っているかの違いに過ぎない。
ここで注意点。
うまいビールは炭酸ガスで適正な圧力をかける必要があるが、生ビールの樽は栓を開けた時点からガスが抜けていき、洗浄管理などがしっかりできていないと味が落ちてしまう。
はじめての店で生を飲むなら、注文が切れずに出ているかを確認。それよりも、すぐに飲みきることができる瓶ビールを選ぶというのが居酒屋ファンの常識だ。
生中と中瓶はほぼ同じ値段であることが多い。居酒屋で400~600円ぐらい。同じ値段であれば、生ビールは泡の分だけ量が少なくなる。
一般的な一番搾り生中ジョッキは380m。泡を除くとx0.8の量になる。300mlで400円。
一方で瓶ビールの中瓶は500mlが泡無しで400円。
量の面から明らかに瓶ビールのほうが、お得になっている。
生中ジョッキの容量
一般的な居酒屋であれば、
・小ジョッキは200~300ミリリットル
・中ジョッキは350~500ミリリットル⇒よく見るキリン一番絞りジョッキは380ml
・大ジョッキは700~800ミリリットル
瓶ビールの容量
主なメーカーでは、
・「小瓶」が「330~334ml」、
・「中瓶」が「500ml」、
・「大瓶」が「633ml」です。
以下にその他の読書メモを。
居酒屋ファン、呑兵衛が大喜びするサッポロ赤星
サッポロラガービール。通称「赤星」。
1877年に誕生した、現存する日本最古のビールブランド。
スーパーには置いてないし広告も打たない。国産ビールとしては珍しく熱処理をした味わいは生とは違い、しっかりした深みとほどよい苦みが特徴。居酒屋でも置いてるところは少ないので、見つけたら一度は飲んでおくべきだ。
日本酒度で味がわかる
日本酒のラベルの裏に記載されている日本酒度。
日本酒度は日本酒に含まれる糖度を数値化したもの。特殊な分析器を使って測定され、+3.0や-1.0などと表示される。
水と同じ重さなら日本酒度は±0、水よりも日本酒が重ければマイナス、軽ければプラスになる。一般に「+1.0~5.0」で中辛、「+5.0以上」で辛口。プラスになるほど辛口になるといわれている。しかしこれはあくまで目安。
日本酒の味わい(口あたり)は酸度によっても変わってくる。酸度は日本酒の製造工程で原料から発生した乳酸、クエン酸、リンゴ酸、などの含有量を示したもので、ラベルに表示されていることもある。0.5~3.0程度の数値は、高いほど芳醇で濃厚(辛口)、低いほど淡麗(甘口)といわれている。
居酒屋でひとり飲みを楽しく過ごすヒント
もくもくと本を読んでいれば、隣客が話しかけてくる煩わしさもないし、退屈することもない。短くて軽いエッセイ集なら肩もこらないし、適当なところでページを閉じても大丈夫だ。呑兵衛の必読書4冊をあげておく。ポケットにつっこんで酒場に出かけよう。
散歩のとき何か食べたくなって 池波正太郎 昭和52年
酒肴酒 吉田健一 昭和49年
酒呑みの自己弁護 山口瞳 昭和48年
御馳走帖 内田 百閒 昭和21年