パンと牛乳が体調不良の元という本です。腎臓内科の先生が書いた。「とんでも」じゃなくて、最新の医学でようやくわかってきたことです。
テニス界の頂点、ジョコビッチが実践して、世界中に広まりました。ジョコビッチは幼いころから、鼻づまりやアレルギーに悩まされた。試合中に起こる突然の嘔吐やエネルギーの欠如。試合後の筋肉痛の持続、呼吸困難。検査すると彼の体内にはグルテンへの抗体があった。
ジョコビッチの実家はピザ屋さんで、それを食べて育ってきた。それによって体内にグルテンの抗体ができていた。
「小麦に対する遅延型アレルギー」が診断結果。食べてすぐに症状が現れる通常のアレルギーと違い、数日後に症状が出るタイプ。
あるいはアレルギーというより「その人にとって消化が苦手な食べもの」。彼はグルテンフリー実践後、「そこそこいい選手」からテニス界の頂点に立った。
大谷翔平の躍進もグルテンフリーでした。血液検査で判明して実践した。
いや、パンは昔から人類が食べてきたし、牛乳は栄養の宝庫ちゃうの?
違うそうです。
まずパン。じつは現代の小麦は、古代の西洋人が食べてきたものと大きく違ってきてます。小麦の品質改良を重ねて、肥料に対する反応がよく、すぐ収穫できるよう、成育期間の短いものにしてきた。
かつ、よりフワフワした食感を引き出せるよう、昔の小麦より多くのグルテンを含んでいる。つまり現在の小麦は、本来の形と違ったもので、人の持ってる酵素では消化がしにくいものに変化している。
とくに日本はフワフワ感やもちもち感のあるパンがもてはやされる。なのでグルテンや添加物の多いパンが多い。西洋よりさらに条件が悪い。
続いて牛乳。なぜ牛乳が体にいいというウソが定着したか?1946年スポック博士が育児書を書いた。総売上が5000万部の世界的ベストセラー。そこには「子どもには牛乳や乳製品を積極的にとらせる」と書かれていた。日本でも昭和41年に出版。この内容が栄養士に教育され、母子手帳にも書かれた。こういう経緯があって、「牛乳は身体にいい」が常識化された。
じつは第1版が出版されて40年後、第7版では「牛乳はとるべきではない」と、ひっそり書き直された(笑)。。しかしいまだに「牛乳神話」を信じ込み、栄養士たちはこぞって子どもに牛乳を与えている。第7版は日本で翻訳されてないので、この新情報がいきわたってない。
もうね、マジかっていう。
家族や仕事のために、料理つくる機会の多い人は、ぜひ一読すべき本です。
以下に簡易的な読書メモを残しておきます。
パンを食べるのを止めるべき理由
・小麦製品の中で特に悪いのがパン。含まれる添加物や高温で焼くことの害。
・麺には添加物が少ない。パスタ、うどん、ラーメン、お好み焼きはやめなくていい。
・今の小麦は消化しにくい。未消化のグルテンは体内で異物とみなされ攻撃対象になる。
・体内の抗体はアミノ酸配列で敵を見分け攻撃する。
・グルテンと似たアミノ酸配列は小脳、神経細胞、肝臓、甲状腺、卵巣、膵臓、心臓など。
・上記の体内器官がグルテンに間違われて攻撃される。
・パン食で疑われる病気。数多くの海外論文から(日本ではまだ研究されてない)。腸のトラブル、自律神経失調症、精神疾患、リウマチ、皮膚疾患、糖尿病など。
・パンを食べて未消化物が増えると、内臓脂肪が増える。
・欧米にお腹が太い人が多いのは、肉食ではなくパン食のせい。
牛乳を飲むのをやめるべき理由
・牛乳のカルシウムは人体では利用されず、骨からカルシウムを溶け出させることが判明。
・牛乳に含まれるカゼインというたんぱく質が、小麦のグルテンと同様にさまざまな弊害。
・以前の牛乳と製法が変わり、今の牛乳は「危険な食品」になっている。
・いまの牛乳は酵素活性が失われ、たんぱく質が変性している。
・人間は牛乳に含まれるカゼインを分解する酵素をもっていない。
・牛乳のアレルギー症状は、特に鼻周辺のリンパ組織に出やすい。
・鼻炎、蓄膿症、鼻のポリープが多い。ほか中耳炎、頭痛、関節リウマチ、全身の炎症など。
・牛乳のカゼインからできたモルヒネ様物質から、精神不安や神経障害が起こる。
・牛乳が胃酸と反応すると「乳餅」ができる。乳餅は栄養素の吸収を阻害し鉄不足になる。
・牛乳を飲むと骨からカルシウムが溶け出し、骨が弱くなる。
・日本人は牛乳の摂取量増加とともに、骨粗しょう症の発症率が上昇している。
・日本の成人の8割は、乳糖を分解する酵素がない「乳糖不耐症」。
・日本の成人の8割は牛乳を飲むと、おなかにガス(おなら)がたまったり、下痢をする。
いや~。。パンと牛乳ってサイテーの組み合わせだったんですね。たぶんこういう情報は、大手乳業やパン屋なんかのスポンサーに配慮して、テレビではぜったいにやらないでしょうね。
体の不調を訴える人が多いほうが、医療機関や製薬業界も儲かるし。
ぼくは朝、バナナ1本&牛乳1杯が朝食でした。この本読んで牛乳やめて、野菜ジュースに変更した。伊藤園のやつ。
たった3日で右の鼻詰まりが治ってきた。1日2杯の牛乳が原因だったのかも。じゃっかんプラシーボはあると思うけど。鼻詰まりの頻度が5分の2以下に減った。
それまでは、天迎香や、こめかみ、側頭部、耳近くの頬骨なんかのツボをおして、リンパの流れをよくして、鼻詰まりを治めてました。とくに寝起きに鼻がつまって。歯列のゆがみ、頭蓋のゆがみからくるものだと思って、必死にツボ押してた。
ツボはツボで、しばらく押してると鼻詰まりが治まる。とくに「耳ツボ」はよく効くよ。だけどそれは対処療法で、原因を断たないとダメっすね。
あ、牛乳止めてから、鼻が詰まっても軽めになった。ツボを押す時間も短くてよくなった。少し押すと治るようになりました。
鼻づまりな人は、ぜひお試しあれ。少なくともぼくにとっては有効でした。
ヴィンスギルで、ブレッド&ウォーター♪
ギターの名手ヴィンス・ギル。グレン亡きあと今やイーグルスの一員。ギルのアルバム売上は2600万枚以上なんですが。イーグルスに参加したいんですかねぇ・・パンと水はどんなに貧しい人にも与えられべき、という歌です。