ここまで米大統領選は3選が行われました。アイオワ、ニューハンプシャー、ネバダ。
アイオワはブタジェッジとサンダースが僅差。獲得した代議員数でサンダース氏はブタジェッジ氏に0.1%のリードを許したけど、投票者数で上回った。
ニューハンプシャーとネバダはサンダースが圧勝しました。
なぜサンダースは米大統領予備選、民主党候補者選びで圧勝するのか?
アメリカの民意は何を求めているのか?
以下に過去記事から抜粋を。
なぜサンダースは民主党候補者選びで圧勝してるのか?
バーニーサンダースはピケティの言ってた「富裕税」支持者です。というか経済学が「富裕税」を認め始めてます。もとは富裕税は次の成長のための原資がなくなるとかで経済学で嫌われてましたが、それは本当なのかと。
2020年の大統領選では数人の民主党大統領候補が、富裕層への課税強化を約束しています。
バーニー・サンダースは総資産3200万ドル超の富裕層に年間1%の税率を課す計画を発表。税率は段階的に引き上げられて、総資産100億ドル超では8%となる。
富裕税を強化すると金持ちは他国へ逃げますよね?
これに対して民主党大統領候補の1人、エリザベス・ウォーレンは出国税を課すと言ってます。米国人が税目的で市民権を捨てようとする場合、5000万ドルを超える純資産について、40%の「出国税」を課すと。
世界の9割以上の人が賛成するストック(貯金)への課税。金持ち(資本家)はメディアを抑えてます。ぼくたちはどうやって「富裕税の正当性」を広め、支持を集めていくべきか。今世紀最大の課題だと思います。
それとなぜ78歳のサンダースが若年層に人気が高いのか?
公立大学無償化と学生ローンの免除を打ち出したから。アメリカの大学は平均400万円/年の授業料がかかります(日本だと文系で国公立は60万円、私立が100万円ぐらい)。負担が大きくて一般家庭は政府の奨学金を借りていく。奨学金の返済には40歳ぐらいまでかかる。そのローン残高が150兆円あります。
サンダースはこれを全額免除すると言った。財源はウォール街。リーマンの時ウォール街を助けた。今度は中間層を助けろという理屈。これに4500万人いるという20~40代の大学卒奨学金返済者が歓喜した。あと私立は別として公立大学授業料を無償化するという。
トランプがいなくなれば対中制裁はさらに激化する
2020年に大統領選を控えるトランプは、あまり急激な景気の変化は望んでない。むしろ議会のほうがかなり強硬だ。とくに上院国防委員会などは、マルコルビオなどタカ派が引っ張っており、トランプの対応が甘いと批判しているくらいだ。
下院も上院も共和党に関しては90%以上が中国制裁を評価している。民主党も3分の2以上の議員が中国制裁の強化を支持している。
アメリカ議会全体の80%以上が中国制裁に賛成しているため、トランプがもし大統領を辞任するようなことがあっても、中国制裁の流れは大きく変わらない。
むしろトランプがいなくなった場合、米中貿易戦争は一気に激化する。マイクペンスが副大統領だからだ。マイクペンスは福音派の敬虔なクリスチャンだ。ガチガチの宗教人。人権問題に非常にまじめに取り組んでおり、「中国の人権弾圧は絶対に許さない」と常に発言している。
一方トランプは商売人ということで、すぐにディールをしたがる。そのため2019年4月アメリカ議会はトランプ大統領に対して「安全保障と引き換えとするような安易なディールをするな」という声明を出している。
もし大統領がマイクペンスになると、現在の柔軟性は失われ、中国をガチガチに追い込んでいくため、中国が暴発する可能性も小さくない。
ちなみに2020年の大統領選。共和党はトランプでほぼ決まり。民主党は予備選への立候補者が20数名と完全に分裂。そのなかで有力候補は「パンダハガー(中国に抱きつく人)」のジョー・バイデン前副大統領。
「チャイニーズ・ニュース・ネットワーク」と揶揄されるCNNが、ひたすらトランプ批判を続け、その一方でバイデンを持ち上げている。
アメリカのリベラルメディアはバイデン支持を鮮明に打ち出しているが、ネット世論調査ではバイデンよりバーニーサンダースのほうが人気が高い。2019年7月現在、トランプ再選の可能性が高い。
サンダー♪ ぼくがサンダースだったら、この歌をテーマソングにするw
サンフランシスコで、サンダースは人気がありませんね….