ベストセラー「黒執事」ができるまで。

マンガ大好きです。

漫画編集者って、憧れの職業ですよね。生まれ変わったら、なってみたい。好きなことが仕事、仕事と趣味の境がない。ずっと仕事してても、苦痛じゃないような気がします。

たとえば、ネジやら原材料やら電子部品なんか、つくったり売ったりしても、あまり自己実現しにくいというか。

仕事というのは煎じ詰めると、コミュニケーションです。そういう意味では、介在する製品やサービスは関係なくて、どんな仕事でも同じとは言えるのですが。

とはいえ好きなことを仕事にする、自分の価値観を世に問える、その快感は何物にも代えがたいと。

著者はライターさんなんでしょうけど、インタビュアーと名乗ってます。5人の漫画編集者に、1人5時間ほどインタビューして、それぞれの仕事に関する思いなんかを語ってもらってる。

著者はその中で姿を消してます。合いの手のコメントもない。漫画編集者が一人語りのように、語っています。村上春樹の傑作「アンダーグラウンド」みたいな感じ。

コミックリュウの猪飼幹太、ヤングマガジンの三浦敏宏、スピリッツの山内奈緒子、Gファンタジーの熊剛、IKKIの江上秀樹。

みんなすごいです。夜昼関係なく仕事してる。そういう仕事といえばそれまでだけど、仕事自体がすごく面白いんでしょうね。出版の編集者になりたいと思ってる人は、必読書だと思います。どんな仕事してるか、ぎっしりと生の情報が300pほど書かれてる。

もちろんいろんな漫画の裏話が書かれてるので、マンガ通にも面白い。スピリッツの副編集長が長かった江上氏の、「一色さんの漫画は、めっちゃ好きですといってはばかりありません。担当したピアノの森、当時のぼくには、その才能をうまく活かし切れなかった・・・花田少年史の死んだお父さんとのキャッチボールの話。ぼくの中では、漫画っていうのはこういうもんだっていう。こんなにいとおしいものがこの世にあるのかっていうくらい」

いやぁ、よくわかります。ぼくも一色作品の大ファンです。30代の時、毎週8冊レンタルコミックを10年間読んでましたが、ベスト作品は「女帝」か「ピアノの森」かという。

HAPPYで浦沢直樹が「テニスはむずかしい。勝ちそうなやつしか勝たない競技だから」。漫画の王道である逆転を描きにくいと。

江川達也の東京大学物語で、取材した函館の進学校ともめた話とか。校長先生が「こんなもんに描かれて」と。東京大学物語、ある種の純愛というかSM本というか。名作ですよね。夢落ちがなかったらよかったのに。エンブレムテイク2と並ぶ、2大夢落ち作品。

旬なところでは今夏アニメが始まった、平本アキラの監獄学園。絵がうまいですよね。



それからマイナー月刊誌連載なのに、21巻で2000万部売った黒執事。19歳の作者を編集が育てるとこからの話は、まさにサクセスストーリー。黒執事の作者が書いた、編集者とのやり取りを描いたマンガが面白かったので貼っときます。

漫画編集者

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