サッカーのVAR(ビデオ判定)は弱小国に有利

VAR(ビデオ判定)でサッカーは変わる、こう言われてたけど本当に変わってしまった。これまでは強国有利な判定が多かった。いわゆるジャンパイア。これがVARでひっくりかえってしまった。今回のドイツ-韓国戦もそう。

審判の判定ぐらいでそんなに勝率は変わらん。あなたはそう思うでしょう。ビッグデータ解析をおこなうと、おどろくべき真実が浮かび上がる。

ホームアドバンテージはサッカーが一番ひどい

「スポーツの裏側を読み解く/モスコウィッツ、ワーサイム/2012年」より。

地元チームが勝つ割合は以下。

MLB(野球)⇒53.9%

NHL(ホッケー)⇒55.7%

NFL(アメフト)⇒57.3%

NBA(バスケ)⇒60.5%

MLS(サッカー)⇒69.1%

アメリカの人気スポーツのそれぞれでデータを集め、地元チームが勝った割合を計算したそうです。データ期間はスポーツによって違う。野球は1903年以降全部、NFLは1966年から、MLSは2002年から。どれも結論を出すのに十分なビッグデータ。

なぜ地元チームが有利なのか?

・自分の家のベッドで寝れる。自分の家でご飯が食べれる。
・本拠地のフィールドの特徴に慣れてる。
・観客の後押しがある。

よく言われる説ですが、検証すると証明できなかった。
たどり着いた結論⇒審判の判定

調べると審判の判定はちょっとだけ地元有利に偏っている。野球なら見逃し三振、サッカーならファウルでペナルティキック。サッカーの判定は、勝敗に大きく影響するので、大きな数字になる。審判は、自分でも気づかずに偏った判定をしている可能性が高いと。

審判だって社会的動物だから、地元の観客の興奮に押し流される。ときどきは、すぐ近くにいて大騒ぎしてる大勢のファンを、喜ばせる判定をしてしまうのだそうだ。

こういうのって強国有利です。こっちが勝つべきというチームに有利な判定をしてしまう。いわゆる王&長嶋時代のジャンパイア。今後はVARできっちり判定されるので、弱小国や人種にかかわらない、公平な判定をしてもらえるようになる。

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VARってどんなシステムなの?

「VAR」ビデオ・アシスタント・レフェリー。スタジアムの大型画面で公開判定する。

<対象場面>

①得点

②PK

③一発退場

④警告、退場選手の特定

ロシアW杯では、審判1人、アシスタント・レフェリー3人、リプレーオペレーター4人が、スタジアム外でつねに数台のモニターで試合を監視する。ビデオ判定を行うと判断したときに主審に伝える。また主審が重大な判定ミスを行なった場合はビデオ判定を求めることができる。とはいえ問題点もある。選手や監督はVARを要求できない。すればイエローカードになる

W杯の放映権料はNHKが半分以上負担している(おまけ)

TV業界は企業全体のTV広告2兆円、NHKの受信料収入6700億円、合計2.7兆円を民放4社とNHKで回すという構造。電波料や送信設備負担は半分ほどNHKが負担しているため民放はNHKに頭が上がらない。

ワールドカップの放映権料は二大会で500億円でその60%をNHKが負担して、オリンピックでは80%負担。NHKがお金を払い放映権は民放に渡す。「金を出すから批判をするな」と恩を売っている。

民放が恐れているのは、NHKの一部民営化。2兆円のパイが少なくなり、自分の取り分が少なくなるので、NHKには現状維持して欲しい。だから日本史上最大のNHKを1万人で訴訟した裁判も民放はスルーした。

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