すべての父親と息子へ。1987年初版世界のベストセラー。
すばらしい1冊。おもわず読後に購入しようと思うくらい。少なくとも息子達には、社会に出るまでには読ませたいです。といっても、読めと置いても読んでくれませんが。
ビジネスマン(経営者)の父親が、息子が高校時代から40歳くらいまで、転機にあわせて書いた手紙形式のアドバイスです。城山三郎がうまく意訳してるので、滋味あふれる名文となってます。よんでて涙が出る箇所がいくつかありました。
この手紙の存在に気づいた出版社からの要請を、個人的なものだからと2年以上も断り続けたらしいです。
本書からの金言を以下に。前後の文脈があってはじめて浮き立つものなので、機会があれば図書館でご一読を。
宴席で作法を守るように、人生の作法を守ることを忘れてはいけない。ご馳走がまわってきて、自分のまえに来たら手を伸ばして、礼儀正しく一人分をとる。次にまわっていくのをとどこおらせることのないように。まだまわってこないうちから欲しそうにしないで、自分のまえに来るまで待つように。子供についても、妻についても、地位についても、富についても同じことである。
byエピクテートス
三世代で作業着から作業着へ
byアンドリューカーネギー
他人が自分の思い通りにならないといって腹をたてることはない。自分自身でさえ、思い通りにならないのだから
byトーマスアケンピス
読書の価値「1冊の本しか読まない人に気をつけよう」これ以上付け加える必要があるか
by聖トマスアクイナス
若いうちに数回失敗することは、非常に有益である
byトーマスヘンリーハックスレー
戦わないで征服する人はいない
byガブリエルビール
人の世には潮があり満潮に乗り出せば幸運をもたらし、そうでなければ、浅瀬に乗り上げ不幸におわる
byシェークスピア
浸透作用。何であれ、ある面の生活に完全に浸っているとその面を吸収せざるを得ない。優れた資質の人に囲まれよう
byキングスレイウオード
読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする
byフランシスベイコン
馬鹿をさらけだすより、黙っていて馬鹿と思われるほうがましである
by故事
ひとりの父親は百人の教師に優る
byジョージハーバード
信用は細い糸のようなもので、ひとたび切れると継ぐことは不可能に近い
byアユブカーン
企業家 労働と資本の仲立ちをする請負業者
byオックスフォード辞典
大きな取引にはふつう、大きな危険がともなう
byヘロドトス
失敗には色々な道が考えられるが、成功にはひとつの道しかない
byアリストテレス
どのような防御も礼を尽くすことには及ばない
byエドワードルーカス
幸福の定義
・フロイトは快楽によってもたらせられると考えた
・アドラーは権力の追及
・フランクフルは達成感
・モンテーニュは心の持ちよう
カーラボノフで手紙♪
父から手紙をもらったことはないけど、カーラのこの歌と同じ状況は経験しました。
男は読まないけど、女は読むんですよね。。