ネトウヨはバカといって炎上してる適菜収。「日本を救うC層の研究」まとめを再掲します

適菜収(1975年生まれ)は古典原理主義者。新聞コラムとかでは世論と反対の耳に痛いことを言う人です。右にも左にもケンカを売ってる。

2013年の記事を再掲します。もともと情弱に関して一家言がある。

「B層社会の拡大が、覚醒した少数者を鍛え上げるようになった。彼らは黙って古典を読み、正気を維持する。『保守』を偽装する全体主義者の正体を見抜き、本来の意味における保守を復権することが大事だ。日本を救うのはC層だ」

「情報過多の時代だ。最先端の情報には多くのゴミが混ざっている。選別する努力が必要だ。歴史の地層によりろ過され、磨きぬかれた古典を読む時間を強制的にでもつくるべきだ。そのためには読書時間の半分以上を古典にあてるのはどうか?読書論は星の数ほど存在するが、歴史上のあらゆる優れた人物が推奨するのは多読ではなく、精選だ。ショウペンハウエルが言うように、良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。人生は短く、時間と力には限りがある」

で、B層って何か?B層のBはバカのBではありません。

2004年に自民党が広告会社につくらせた企画書に登場する概念です。「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略」という企画書のタイトルが示すとおり、郵政民営化を実現するための戦略について述べられています。そこでは国民がA層、B層、C層、D層に分類されている。

適菜収

(A層)
構造改革に肯定的でかつIQが高い層。財界勝ち組企業、大学教授、マスメディア、都市部ホワイトカラー

(B層)
構造改革に肯定的でかつIQが低い層。小泉内閣支持者、主婦層、シルバー層、B層は構造改革の目的を知らないし、知ろうともしない。ただ改革=新しい=なんだか良さそう、抵抗勢力=古くさい=既得権益という程度のイメージしか持っていない。

(C層)
構造改革に否定的でかつIQが高い層。頭のいい保守。

(D層)
既に失業などの痛みにより、構造改革に恐怖を覚えている層。

なるほど、そういう意味だったんですね。時代は変わりました。2008年のリーマンショックを境に、新自由主義は限界が見えた。移民政策に反対したり、自由貿易へ反対する層が過半を超えてるのが世界の趨勢です。C層、D層の人口の方が多いような気がするす。

以下に読書メモを



モンテスキュー

モンテスキューは「低レベルな人間に投票権を与えるな」と制限選挙の必要性を説いた。民主性の原理を突き詰めれば、クジによる抽選で代表を決めることになる。反知性主義につながる。人民に権力が集中すれば、習俗、秩序、自由が破壊されることを見抜いていた。

そこで失われつつある君主や貴族の権利を温存し、急激な民主化を阻止するために三権分立というシステムを提唱した。

日本で進行中の「民主化」もこの類。それは首相公選制、住民投票、裁判員制度、参議院の解体などの形で表出している。

多数決は正しいか

一人のソクラテスより二人の泥棒の意見が尊重されるのが多数決であり、その本質は反知性主義だ。プロが判断すべき領域に多数決原理を持ち込むから世の中がおかしくなる。多数決原理の根本には平等主義が存在する。賢者も愚者も同じ一票を持つ。

著者の提言

「少し黙ってみませんか」と提言したい。「おしゃべりは教養の欠如である」とキルケゴールは言う。ゲーテは「活動的なバカより恐ろしいものはない」と言う。

ところが今では誰もが一家言を持つ。分をわきまえる、一歩下がる、身の程を知る、恥を知るという感覚がすでに社会から失われている。

発言すること自体が悪いのではない。幼稚な思い込み、凡庸な意見、素人の断定を、社会に強制することを当然だと深く信じている人々の「権力」が野放しになっていることが問題なのだ。

⇒誰もがつぶやく時代です。プロの著作家から見たら、タマランチ会長なのでしょう。

丘の上の男は バカと思われている♪
丘の上の男は 人のいうことに耳を貸さない♪
連中こそ バカだということを知ってるからだ♪
人のことをバカというやつは そいつがバカだ♪

ビートルズで、フールオンザヒル♪

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『ネトウヨはバカといって炎上してる適菜収。「日本を救うC層の研究」まとめを再掲します』へのコメント

  1. 名前:のべる・K 投稿日:2020/01/03(金) 00:34:55 ID:23996bac2

    明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

  2. 名前:don 投稿日:2020/01/03(金) 13:03:22 ID:b2274c2e2

    のべる・Kさん、こちらこそよろしくお願いします。