話題作「三茶のポルターガイスト」の横澤丈二さんって守護霊がついているそうです。
もともと霊感は強かったみたい。守護霊にこの世界の仕組みを教えてもらって、本書はその内容をまとめたものです。それでは読書メモ、早速いきます。
死んだ後はどうなるのか?
①生まれ変わり
②生命体(現世で霊と呼ばれるもの)
③エネルギー体(現世で霊と呼ばれるもの)
④守護神(現世で守護霊と呼ばれるもの)
死後の世界に天国と地獄は存在せず、あるのはこの選択肢のみだそうです。死んですぐ、この4つの中からどの進路を選ぶべきか魂が自問自答をはじめます。未練があるなら49日間生命体になって、生まれ変わるのか、エネルギー体になるのか、守護神になるのか決める。生まれ変わりを選ぶと、その後水の中に入り、同時に生まれ変わる準備が整う。
4つの選択肢を具体的に。
①生まれ変わり(転生)
「生まれ変わり」は魂を成長させるための最良の選択です。これを選んだ場合、次の空間で前世で築いた魂のレベルに合った家庭環境に割り振られます。点数の高い魂は恵まれた環境に、点数の低い魂は劣悪な環境に生まれ変わることになります。
高い確率で自身のDNAに近い血縁関係の家庭に生まれ変わるため、我々がよく聞く「先祖を大事にする」という考えは善行を積み重ねることですから理にかなっているそうです。 ただ、生まれ変わる場所は、現世とは違う別空間になります。また、生前に血筋を超えるほどの偉大な功績を残して人生をまっとうした人は、その行いに見合った環境に生まれ変わります。常に魂レベルに合うキャスティングをされるそうです。
②生命体(幽霊。49日間限定でこの世を彷徨える存在)
生命体は、肉体が消滅して残った幽体と似た位置付けです。「生命体」というと、何か実体がありそうな印象を持つかもしれませんが、体は持っていません。あるのは魂と過去の記憶のみ。生前のオーラのようなものだけが残った状態です。 生命体になることを選んだ場合、49日間だけ現世に留まることができ、会いたい人に会ったり、行きたい場所に赴いたり、現世への思い残しをなくすために活動しながら、次に「生まれ変わる」のか「エネルギー体」になるのかを悩むモラトリアム期間が与えられます。
ただ、その49日の間に「この人のためなら命を捧げられる」と思えるほどの人間に運命的に出会った場合、その人の魂に宿り、守護神になることができます。しかし、その人間の肉体的な死と共に、守護神は永久に生まれ変わることはできない「エネルギー体」になることが確定します。
③エネルギー体(幽霊。浮遊霊、未成仏霊、地縛霊)
エネルギー体は、一般的に語られる幽霊のことです。「地縛霊」や「浮遊霊」と呼ばれるものも、このエネルギー体です。生前、著しく魂のレベルが低い場合は、エネルギー体になることが最初から決定してしまい、生まれ変わることもなく、永遠にあてどなくこの世を仿徨うことになります。
生前に抱いていた強い念だけが残り、それ以外の記憶が消え、人間界を去ることもできない上、次の世界にも行けず、成長もなく、無意味な存在です。空虚な時間を過ごすことで魂のかたちをさらに汚していき、原形すら留めていない場合があります。
生命体と違うのは、冷静な記憶を失ってインパクトの強い記憶しか持っていないことです。 死ぬ瞬間だったり、誰かを恨んでいた記憶だったり・・・。一般的によく聞く心霊現象で、幽霊が人間に向かって「死ね」などネガティブな言葉を囁くのも、自分の死に囚われているからです。
また、迂闊に心霊スポットに行くのは危険だといわれるのも、エネルギー体はもともと魂のレベルが低い状態で亡くなった人が多いからです。
一方で、本来、生まれ変わりを選べたはずなのに、エネルギー体になる者もいます。49日間、生命体として現世に留まった際に、やはり思い残したことが多すぎることに気づいて、この世への執着が生まれた場合です。何者かによって殺害された人間などは、犯人が捕まるまで見届けたいと思ってしまうだろうし、災害で亡くなった人は家族が心配で49日以降も残ろうとしてエネルギー体になってしまうことがあるのです。
しかし、エネルギー体になっても残の形が美しければ、生まれ変わりへのステップへ進めることもあります。誰かに祈ってもらったり、自力で半導体を探して空間を移動することができれば、彼らにも生まれ変わるチャンスが与えられるのです。しかし、時間が経ちすぎるとチャンスはどんどん遠のきます。この世への執着がますます強くなり、魂の形が乱れてくるからです。
亡くなった人が49日を過ぎてもこの世に残っているような気がする時は気をつけてください。彼らには我々の声が聞こえていますから、「どうか、この世のことは忘れて次のステップに行ってください」とお願いしてあげてください。
④守護神(守護霊)
守護神は一般的にいう守護霊です。ですが、霊というよりも神に近い存在だとてっちゃんは話しています。生命体として49日間現世を浮遊している際に、守るべき人を見つけてその人に宿り、その人間の死と同時に自分はエネルギー体になる存在です。守ってもらった側の人間は、死んだ際に守護神が持っていた魂の点数分が加算されます。
守護神は、その犠牲心の見返りとして、生命体の中でも高いレベルの存在となり、ほかの空間に自由自在に行き来することが可能になります。たまに、血族関係もないまったくの赤の他人が守護霊としてついている人がいますが、その人は49日の間に運よく見初められた人です。ですが、守護神は、必ず永遠に守り続けてくれるわけではありません。宿った人間が殺人など道を外れた行動を犯した場合、その人間から離れてしまいます。
魂レベルの上げ方
2点重要のポイントがある。
生前に「犠牲」を払うこと、そして「向上心」を忘れないこと。自分の欲を度外視して誰かのために尽くすことが魂を美しく育てていく。誰かに無償の愛をささげるのもいい。
生前の行いが悪い場合、生まれ変わりを選んでも、次に進む空間で非常に厳しい環境下に生まれ変わってしまう。
生前に殺人を犯した者や自ら死を選んだ者は、減点数が非常に高い。自殺は周りの人を大きく傷つける。ただし精神疾患による避けられない自殺や、戦争での殺人は原点に含まれない場合が多い。戦争は国や家族を守るためという犠牲心が働いているから。
守護神をつける方法
守護神をつける方法、知りたいですよね? 守護神がいる人は、何か困った時には助けてもらえますし、死んだ後も、守護神分の点数が魂のレベルに加算されます。
ではどうすれば守護神に振り向いてもらえるのでしょうか? 答えは「たくさん恋愛をすること」だそうです。とにかく「モテる」ことが大事。周りから愛される人間や華のある人間は、数値化できない利点だから価値が高いそうです。また、人と付き合うエネルギー自体もとても尊いものだそうです。
霊たちは「モテまくっていいから隣人を愛せ」と言っています。今の時代にそぐわないアドバイスかもしれませんが、不貞をしていても全員から愛されているならば浮気もOKだと言っています。この後にお話をします生まれ変わった先の世界では、どうせ自由な恋愛はできません。現世でできるだけ多くの人を愛し、愛される人の方が、霊たちからは好まれるようです。また愛のある極上のセックスをすることも「向上心」として評価されます。
守護神をつけるのにもう一つ重要なこと。それは「弱者に寄り添う気持ちを忘れてはいけない」ということ。
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