その答えを理解するには、ゲノムと遺伝子とDNAの違いを知る必要があります。
ぼくは全く知らなかったです。今回人生で初めて知ったので、シェアしときます。
・簡単にいうと、ゲノムは「設計図」、遺伝子は「文」、DNAは「文字が並んだもの」。
・ゲノムは体の「設計図」だ。
・ゲノムは全身の細胞がどんなふうに並んで、どんな働きをするのかを決める。
・ゲノムは「体質」の基礎をつくっており、生体機能を維持している。
・ゲノムは皮膚や内臓など全身37兆個ある細胞のほぼすべてに1セットずつ入っている。
・細胞の中で唯一ゲノムを持っていないのは「赤血球」。
・ゲノムは「設計図」というからには文字で書かれている。
・本物の文字と違うのは設計図の文字が2個ずつ対になっていること。
・その数は人で33億対。魚のフグで4億対。タマネギは何故か150億対。
・体にとって大切な機能を果たしている「文」を遺伝子と呼んでいる。
・人のゲノムには遺伝子が2万3000個あるが、遺伝子の文字数を全部合わせてもゲノム全体に占める割合は1.5%。
・けれどもこれらの遺伝子に傷がついただけでたんぱく質を正しく作れなくなって病気が発生する。
・DNAは「文字が並んだもの」。遺伝子は「文」でありその文には意味がある。たんぱく質をつくれという指令になっている。DNAはゲノムや遺伝子の正体というべきもの。
・たとえば英語で空を意味するSKY。遺伝子であれば「ああ空という意味か」と考えるが、DNAという視点に立てば「S,K,Yという3個の文字が並んでいるな」となる。文字の並びが示す意味は考えない。
・DNAは「塩基」という小さな物質がつながってできていて、塩基が1つ1つの「文字」にあたる。日本語のひらがなは46種類、アルファベットは26種類あるが、ゲノムの文字である「塩基」は4種類しかない。
・たった4種類の塩基を組み合わせることで、遺伝子は10万種類のたんぱく質を作る指令をだしている。
・2003年にゲノムが解析された当初、98.5%は「ゴミDNA」と言われていた。たんぱく質をつくる指令を出していなかったから。
・けれども実際はDNAのかなりの部分が、遺伝子に働きかけて指令の内容を調節したり活動をコントロールしていた。
・2003年にはじまり現在も継続されているエンコード計画。「ゴミDNA」を含む人のゲノム全体の約80%が何らかの機能を果たしていることが判明している。
いかがでしたでしょうか?なんとなく意味は理解できたでしょうか。興味のある方はもっと突っ込んで調べると面白いかも。
それでは本論行きます。
インフルエンザにならない人は何が違う?
インフルエンザにならない人は何が違う?
日本で毎年12月から3月を中心に流行するインフルエンザ。日本人約6500人を対象に、民間の調査会社が2006年に実施したアンケートによると、これまでに病院でインフルエンザと診断されたことはないと回答した人が約28%もいた。
通常の季節性インフルエンザの感染者数は年によって変動するものの、厚生労働省 年間およそ1000万人と推計しています。日本の人口は2022年初めの時点で 約1億2500万人ですから、毎年12人に1人がインフルエンザにかかる計算です。 インフルエンザの発生率が全員同じであれば、誰もが1年に1度は寝込むことになる。 実際の感染には、環境や生活習慣の違いが大きく影響します。それにしても、生まれてから1度もかかったことのない人が4人に1人以上いるのをどう考えたらよいのでしょうか。
2009年の春に発生したHINIインフルエンザ2009、いわゆる新型インフルエンザは人類史上初めての流行だったため、季節性インフルエンザと違って誰も免疫を持っていませんでした。幸い、感染しても軽症ですんだ人が多かったものの、世界保健機関は検査機関で確認できただけで約1万8500人が亡くなったとしています。この他に米国CDCなどの国際チームによる、死亡者数約28万人という推計もあります。
中国人の患者さんのうち、新型インフルエンザが重症化したグループとしなかったグループからゲノムを採取して、GWASで違いを比較した研究があります。するとCD55という遺伝子にあるSNP、すなわち塩基1文字の違いが重症化と関連することがわかりました。
体には侵入したウイルスと戦う免疫機能がそなわっていますが、ウイルスを攻撃する力が強すぎると自分の組織まで傷つけてしまい、強い症状があらわれることがあります。CD55は免疫機能の暴走をおさえる働きをしているため、1文字でも違うと十分に働くことができず、重症化につながるようです。
新型インフルエンザと季節性インフルエンザでは重症化の道筋が違う可能性はあるものの、おそらく季節性インフルエンザの場合も何らかの遺伝子多型がかかわっていると推測できます。
う~ん、インフルになりにくいのは遺伝子のDNAがたった1文字違うだけだったのか。遺伝子レベルで決まってるんだったら、個人の努力ではどうしようもないよね。
ホリーコールでオニオンガール♪ 自分は複雑な女の子で、1枚ずつタマネギのような層を剥いでいる。あなたは私を救おうとして近くにこないで。泣くことになるよ。という歌です。
病気になりにくい体質はあるみたいですね。
とはいえ、やはり自己管理も大切だと私は考えております。