【美貌格差 | ダニエル・ハマーメッシュ】要約まとめ

Linda
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美人なんて皮一枚だけど、ブスは骨身にしみる

ちゃんとした経済学者が書いた本です。美醜による経済格差の論文を書いて、アメリカで2011年ごろ話題になった。

美醜による経済格差は、女より男のほうがひどいみたいです。後述しますが、5段階評価で1~2点と4~5点の人の所得差は男性で25%。女性で7%。人種等を補正前の生データレベルですが。

まあたしかに男の給料のほうがピンキリだから、そうなるのもうなづけます。

これぼくもときどき実感します。会社に温厚で正直なイケメンがいます。とにかく男前で、一緒にいるだけでなんとなく楽しい。やっぱり同性でもイケメンがいい。

たとえばイケメンはみんなに好かれて、ブサイクより仕事の技術なんかを先輩から丁寧に教えてもらえる。素直に吸収さえすれば、給料に差がついてくるという算段です。

見てるとイケメンのほうが、素直な子が多い。これまでみんなに好意的に接してもらってるからかなあ。

みなさんはどう思われますか?

以下に読書メモを。

朝の身だしなみの平均時間

アメリカでは典型的な日の夫たちは、顔を洗い服を着て髪を整えるのに平均で32分かける。奥さんのほうは平均で44分だ。ドイツの夫は39分で、奥さんは42分。文化が違うのに、普遍的な結果となった。

年をとっても同じで、アメリカの70歳以上の独身女性は、そういう営みに43分を費やす。

2008年のアメリカ家庭では、女性用の衣服に平均で718ドル支出。男性用に427ドル。幼児用に655ドル。美容関係に616ドルを使っている。そういう支出を国全体で合計すると約4000億ドルで、年間個人消費の5%を占める。

人の容姿の点数評価

10段階評価はむずかしく、多くの場合5段階評価で行う。評価する人に評点の意味を説明し、対象者を面接か写真にて評点をつけてもらう。

5.すばらしくハンサムか美人
4.容姿がよい(平均以上)
3.同じ年齢や同じ性別で平均的な容姿
2.見るべきものなし(平均以下)
1.醜悪

ミシガン大学(面接評価)での調査の結果は以下。
(18歳から64歳のアメリカ人を対象者として)
5点: 女性 3%、 男性 2%
4点: 女性31%、 男性27%
3点: 女性51%、 男性59%
2点: 女性13%、 男性11%
1点: 女性 2%、 男性 1%
合計:   100%、 100%

3~4点の評価となった人の割合が多い。2点以下は少ない。

中国でも同様の調査をやっており、並の3点が3分の2に及んだ。残念なルックスという1~2点は、男女ともに1%と低かった。



イケてる人はどれだけ余分に稼いでいるか

収入と容姿の関係をアメリカで全国的に調査した。
3点の人に比べてどれだけ収入の差異があるか。

1~2点の女性:△3%
1~2点の男性:△22%
4~5点の女性:+4%
4~5点の男性:+3%

収入を左右する他の要因(教育、人種、家族の出自)等調整後の結果は以下。
1~2点の女性:△4%
1~2点の男性:△13%
4~5点の女性:+8%
4~5点の男性:+4%

仕事人生全体でみると、2010年米国では働き手の収入は平均で1時間20ドル。

40年にわたって年に2000時間働けば、生涯収入は160万ドル(約2億円)。美しい人は醜い人に比べて、生涯通算で23万ドル稼ぎが多くなる。

このデータは何に使われたか

著者の美しさに関する論文が世にでて、マスコミの注目をあつめた。そうすると人身被害の訴訟を扱う弁護士から、多くの依頼が来るようになった。原告の弁護士は、依頼人が事故で失った収入を損害として扱い、補償を求めるようになった。経済学者としての著者の役割は、容姿が損なわれたことでその人の収入が、どれだけ減るかを推定すること。

政治家は容姿に左右される

各国の詳細データは本書にゆずるが、容姿のいい人は当選する可能性が大幅に高くなる。容姿が50点の人と84点の人では(多数の評価グループの評価で)、得票率は15%も違う。ただし現職候補が再選されるかどうかに容姿の影響は少ない。有権者が政治家を信頼するようになってからは、その政治家の容姿が悪くてもあまり関係ない。

アラングリーンスパン

FRB議長になる前は、経済コンサルティング会社を経営していた。エコノミストとして雇っていたのは女性ばかり。べつに女性が大好きというわけではない。いわく、女性は男性と同じぐらい仕事ができるのに、労働市場で差別されてる分だけ安く雇用できる。そのほうが会社が儲かるから。

最近の調査では、新興企業は女性をたくさん雇っているほうがより長く生き延びている、という調査結果が得られている。

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