日本では成人の約半数近くの人が、薄毛を気にして悩んでるそうです。著者はヘッドスパサロン経営者。
「髪を増やすには時間もお金もほとんど必要ない。1日に5分程度自宅で行うだけ。髪の洗い方を少し変えて、簡単なマッサージをすればほぼOK」
遺伝よりも頭皮環境が薄毛を招くそうです。おじいちゃんが薄毛であっても、同じように薄くなるとは限らない。遺伝は薄毛になる要因のひとつでしかない。
ヘッドスパでケアしてると、遺伝よりも「頭皮の乾燥」「血行不良」「ストレス」「眼精疲労」のほうが、よほど髪の健康に悪い影響を与えていると実感する。薄毛になりやすい体質を受け継いでも、他の要因を取り除けば、いくらでも予防できると。
しっかりした髪の毛を育てるポイントは、野菜や果実を育てるのに似ている。食物がよく育つために必要なのは、土、水、太陽。土は頭皮を整える。水は頭皮に毒素を与えない。太陽はじっくり育てる。
本書では、うす毛タイプ別のマッサージ方法、市販の育毛剤より効く自作の安価育毛液の作り方、髪の洗い方、シャンプーの話、シャワーの話、食事などについて語られています。詳細は本書を読んでいただくとして、マッサージ、シャワー、食事について、以下に読書メモを。
薄毛タイプ別のマッサージ
まず薄毛のタイプと体の状態を以下に。
①頭頂部から薄くなる「O字タイプ」
ストレスで筋肉が緊張し血圧が高い。心臓に負担がかかっている。
②生え際から薄くなる「M字タイプ」「A字タイプ」
目を酷使していて眼精疲労がたまっている。ホルモンバランスが乱れている。
③全体的に薄くなる「全体タイプ」と分け目が目立つ「分け目タイプ」
疲れや緊張が抜けず生命力が弱っている。腎臓が衰えている。
④耳まわりから薄くなる「耳まわりタイプ」
精神的な緊張があり、特に首回りが硬くなっている。
タイプ別に体の弱っている部分を改善するマッサージを施すと、育毛の効果がぐんとアップする。いちおう文字でツボの場所書いてますが、わかりにくい場合はググってください。
①「O字タイプ」
・高血圧を改善する小指の爪もみ
手の小指の爪の両脇を、10秒ほどもむ。
・血液をきれいにする「大衝」を押す
大衝は足の甲の親指と第2指の間を足首に向かってたどっていき、2本の骨が接するV字のくぼみにあるツボ。この大衝を足首に向かって押し上げる。
②「M字タイプ」「A字タイプ」
・目の疲れをほぐす。まゆ毛つかみ
目の周りには清明など眼精疲労に有効なツボがたくさんある。これらを一気に刺激できるのがまゆ毛つかみ。まゆ毛を下から親指、上から人差し指ではさむ。目頭から目じりまで、2~3秒x3~4か所をつまむ。
・ホルモンバランスを整える「内庭」押し
内庭は足の甲の第2指と第3指の付け根にあるツボ。人差し指で足首に引き寄せるように押す。
③「全体タイプ」「分け目タイプ」
・生命力を高めるツボ「湧泉」押し
東洋医学では「腎経」という経絡が弱ると活力がなくなり、白髪や薄毛になりやすいといわれている。腎経の巡りを促し生命力をアップするツボ「湧泉」を押そう。湧泉は足の裏にある。足の人差し指を下にたどっていくと、少しくぼんだところがある。そこが湧泉なので、手の親指を押し当て、足の指に向かって押し上げる。湧泉押しは、ゴルフボールをコロコロ転がして踏むだけで行うことができる。
・頭皮の血行を促進する「百会」押し
左右の耳の上端を結んだ線の中心で、頭頂にある百会。ここを両手の中指を使い、頭の中心に向かって押す。
④耳周りから薄くなる
・首のこりをじんわりほぐす
首は神経の束が通っており、細かい筋肉がたくさんある。1周15秒かけてゆっくり回す。
・鎖骨押さえ肩回し
両手の指を鎖骨の上に軽くのせる。後ろに5回、前に5回まわす。
⑤万能型マッサージ
・頭皮持ち上げ。耳の上の頭皮を、両手を使って頭のてっぺんによせるように押し上げるのを5回。
・耳ひっぱりまわし。
脳の疲れは頭皮に現れる。脳がリラックスしてないと頭皮がこわばる。親指と人差し指で耳の中心をつまむ。円を描くように前から後ろに5回、反対も5回まわす。
・眼球回し。眼球を上下左右に動かす。1か所に約7秒。
・究極のトリプル押し。
頭皮のてっぺんの百会を片手の中指で刺激する。足の小指の外側を反対側の足のかかとで踏む(腎経の経路が通る)。腎経の経路の流れを促すお腹の中心をドライヤーの熱風で温める。3つをいっぺんに行うことで、わずか10秒程度で、育毛力がトリプル効果で働きかける。
水道水の塩素は髪にかなり悪い
髪と頭皮によくない「毒素」の最たるものが、水道水に含まれる塩素。毎日塩素が入った水でシャワーしてると、頭皮にいる善玉の常駐菌を殺してしまい、頭皮の環境が悪化する。塩素は一瞬で髪や頭皮に吸収される。
育毛剤は万人に効かない。育毛剤にたくさんのお金をかけるより、塩素除去したほうがいい。シャワーヘッドを塩素除去タイプに交換するだけ。それだけで「かゆみがなくなった」「髪にツヤとコシが出た」「髪が増えた」という人もいる。育毛剤よりよほど安価。
これか。よしぼくも買ってみよう^^
育毛を考えるなら40度以上の水温は高すぎる。髪と地肌に最適な水温は37~39度と少しぬるめがいい。
髪の毛と爪は栄養が後回しになる
海藻よりも、大豆などの植物性たんぱく質を摂取する。わかめなどの海藻には、髪の毛の材料となるたんぱく質はほとんど含まれてない。ただし海藻類に含まれるヨードは血液に流れを促す働きがあるので、間接的に抜け毛を予防する。