競走馬はなぜ走る?「馬はなぜ走るのか」要約まとめ

タイトルにやられてしまった。なんか哲学的ですよね。

「馬は走るのが好きで走っているのか?鞭で叩かれるのが嫌いだから走っているのか?」

なぜ競馬場で、大勢の馬を相手に、体力のかぎりを使って走るのか?馬は走るために生まれてきた。競走馬はレースに勝つために、横を走ってる馬にかみつくこともある。

本当なのか?答えは本書にて。と書くと、ブーイングが聞こえてきそうなので、本書の答えを以下に。



答えは、「人間がさせているから」

馬は主人である人間が「走れ」と言ってるから走る。鞭で叩かれるのが嫌だから走るのではない。競馬は誰がやるものか?人間がやる。馬ではない。人間がやらせたいと思っていたことを、実現できた動物が馬だったということ。

自然界で馬が必死に走るのは、肉食動物から逃げるとき。群れで逃げる。真ん中にいるのが安全。決して先頭は安全ではない。馬にとって、群れの馬同士の中で、いちばん速く走ることに大した意味はない。

かみつく理由は何か?

社会的な順位づけ行動。順位づけは噛みついたり蹴ったりの、けんかで決まる。レースの着順は関係ない。走る速さは関係ない。走るのは負けた方が逃げるとき。

かみつく馬は、レース中に隣の馬に順位づけの喧嘩をいどんだわけだ。順位づけが終わってなかったのか、リベンジマッチを仕掛けたのか。レース中にする行為ではない。

馬が先頭に立ちたい理由は何か?

「自分の前にほかの馬がいるのが嫌」だから。負けん気や闘争心ではない。正反対の理由で、自分の前に他馬がいるのが怖いのだ。前を走る馬に蹴られそうで怖い、前の馬が跳ね上げる泥や土の塊が怖い。

馬はとても臆病で小心な動物。臆病でなければ生き延びることができない。わずかな危険の兆候も見逃さず、そうやって彼らは生き延びてきた。

馬は逃げる動物である。競馬界でいう、負けん気が強いから追い運動で先頭を走る、というのは誤解である。人の価値観を馬の行動原理に当てはめただけだ。

以下にその他の読書メモを。



家畜の5つの共通点~シマウマはなぜ家畜になれなかったのか?

1.エサの経済的効率がよい。
2.成長に時間がかかりすぎない。
3.繁殖が容易。
4.気性がおとなしい。
5.群れとして生活する習慣がある。

馬はこれらの要素をすべてそなえていた。馬が家畜化されたのは、およそ5~6000年前。3500年前の遺跡にはハミの跡が残っている。

シマウマは手頃で、ハミのはまる歯槽間縁もある。乗ってくださいといわんばかりの動物だが、乗れない。とにかく気性が荒い。子どものころは人のいうことを聞くが、成長するにしたがっていうことを聞かなくなり、やがて人の手に負えなくなる。

シマウマが特別ということではない。ウマ科には7種の動物が分類されているが、そのなかで家畜化されたのは、馬以外には、ロバの野生種であるアフリカノロバだけ。家畜化できたもののほうが少ない。馬がとくにおとなしかったと考えるのが妥当。

有酸素運動と無酸素運動とは何か?根強い誤解

根強い誤解がある。無酸素運動は無酸素状態、つまり無呼吸でするもので、有酸素運動は呼吸をしながらするという。そのくらいのことはみな知ってるだろうと思われるかもしれないが、意外に勘違いしてる人が多い。

無酸素運動と有酸素運動は運動時の呼吸の有無で区別されるのではない。使っているエネルギーが無酸素エネルギーか、有酸素エネルギーかの違いである。

エネルギーの生成過程で酸素を使って作るのが有酸素エネルギー。使わないのが無酸素エネルギー。

スポーツの多くは、無酸素エネルギーと有酸素エネルギーの両方を使う。一般的に軽い運動は有酸素エネルギーだけで賄えるが、運動の強度が上がったり、瞬発的な力を必要とすると無酸素エネルギーが動員される。

馬はゴール板を知っているのか?

武豊は「わかっている」と答え、岡部幸雄は「わかっていない」と答えている。2人の名騎手の見解がわかれたのは興味深い。

武騎手は、半分くらいの馬はわかっているのではないか、という。コースを2周するレースで、1周目のゴール板を通過すると走るのをやめようとする馬がいるという。

岡部氏は、馬がゴール板を過ぎて走るのをやめるのは、あくまで騎手の指示だという。1993年ジャパンカップのコタシャーンの例をあげた。鞍上のケント騎手が、ハロン棒をゴール板と誤認して追うのをやめてしまい2着に敗れた。

答えとしては、馬が騎手の指示が出る場所を学習して、何度か「もう走らなくていい」という指示が出た場所を覚えていて、走らなくなる。

バラに向かって走れ♪
母の輝きと父の強さが 君には受け継がれてる♪
生涯で一度のチャンス ケンタッキーダービーで♪
力のかぎり走るんだ♪

ダンフォーゲルバーグで、Run For The Roses♪
1980年ダンがテレビ局から頼まれて、ケンタッキーダービー用に書いた歌です。

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