【確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生】要約読書メモ

「私は運なんてないと思ってます」 なるほど、確率論ですか。

競馬でもイギリス人が、JRAで160億円儲けた話がありましたよね。たしか60億円脱税したとか。あれはビッグデータ分析。なんで日本だったかというと、日本の競馬はデータが一番細かいとか。

著者の場合、運より「意志」の力がつよく影響してる。
①勝てる理屈をみつける
②それをきっちり身につける
③すべての時間を注ぎ込む

たとえば英語を使いこなせたら素晴らしい。だけど②のきっちり身につける、がむずかしい。身につけたあとも、それがほんとに好きじゃないと③ができない。

むかしパチプロの生活をテレビでやってて、年間400万円ほど勝ってるんですが、朝から晩までパチンコ屋にいる重労働でした。

著者もそれに近い。カジノにすべてをささげてる。カジノが好きじゃないと続かない。かりに好きでもここまでふつうはのめり込めない。たぶんこういう意志の強い人は、カジノじゃなくても成功するんじゃないかな。

正社員としての生涯年収を2~3億円とすると、いうほどそんなに変わらないので、リスクを考えると、ふつうの人はサラリーマンのほうがいいような気がしますが。

著者はどうやって8億円儲けたのか?レインマンでダスティンホフマンがやったような方法です。「カード・カウンティング」

カリフォルニア大学の数学者ソープ教授が書いたブラック・ジャックでの必勝法。「ビート・ザ・ディーラー」という本があります。これを著者は読み込みスキルを身につけ実践した。

違法じゃないみたいですが、カードカウンティングがばれると、そこのカジノやホテルから出入り禁止を言い渡される。著者は世界中で出入り禁止になってます。

なぜ世界中なのか?一か所で勝ち続けると、すぐに出入り禁止になるからです。ばれないように少しずつ勝つ。そして未開拓の地を求め、世界中のカジノを回る。

もしあなたがブラックジャックで勝つ方法を身につけたいなら、「ビートザディーラー」を読んだ方がいい。本書は著者の武勇伝を、おもしろく味わう本です。

以下に要約読書メモを。



カードカウンティングとは

トランプはジョーカーを除くと1デック52枚。ブラックジャックは、まだ配られてないカードのナンバーを予測しつつ、カードを引くか引かないか判断し、自分の持ち札を「21」に近づけていく。カウントが有利な場合は、ベット額をつりあげることでより多くの額をかせいでいく。

ブラックジャックでプレーヤーが有利になるのは「10」としてカウントされる、「10」「J」「Q」「K」といったカードが、より多く配れる状況になったとき。それともうひとつ重要なのは、ディーラーは常に手札が「17」になるまで、カードを引き続けなければならないというルール。これはディーラーにとって非常に不利なルール。この2点をまず踏まえる。

残ってるカードに絵札が多ければ、ディーラーがバストする確率は高くなりプレーヤー有利。残ってるカードに「3」~「6」が多いと、ディーラーに有利。

ケースによって状況は変わるが、場が自分に有利かディーラーにとって有利かがわかれば、ベットの多寡に変化を加えることで、プレーヤーは上手に勝ち抜けられる。この場読みを可能にするのが、カードカウンティング。

著者のやり方

ビートザディーラーが刊行されて以来、いくつかのバリエーションが登場したが、基本的に著者は「3」から「6」をプラス1、「10」から「キング」をマイナス1、と数えるカウンティング法を使っている。それ以外のカードは「±0」とカウントする。

(若干かぞえ方が違いますが)

要は「3」~「6」がテーブルに配られたらプラス1、「10」から「キング」が配られたらマイナス1としてカウントしていくだけ。これを延々と続け、プラスカウントが高くなったタイミングを見計らって大きくベットしていく。

これだけならすぐに出来そうだが、そう簡単ではない。その理由はビートザディーラーがベストセラーになってから、カウンティングをマスターした「カードカウンター」たちが荒稼ぎしたため、カジノ側が様々な方法でカウンティング対策に乗り出すようになった。

それらの対策の1つが、トランプのデック数を多くするという措置だった。カードカウンターが現れるまで、どこのカジノもシングルデック(1セット)でゲームを進行させていたが、今ではほとんどのカジノが複数デックを使うようになった。

一般的なのは6デック(カードの合計数312枚)が使われるケースで、カードカウンターは延々と数えることになり、ミスカウントをしてしまう可能性もある。

またもうひとつはシャッフル・マシーンの導入。マシーンだと短時間でシャッフルできるので、1ゲーム終わるごとにシャッフルする。これだと必勝法の効力が発揮できない。マカオやラスベガスのカジノの多くが、このシャッフルマシーンをすでに導入している。

おれはさすらいのギャンブラー♪
さすらい、ギャンブルし続ける♪
とまらないのさ♪

ボブシーガーでRamblin’ Gamblin’ Man♪69年の歌。

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