アフターデジタルとは?OMOとは?書評と要約

すごい時代になってきました。

本書はサラリーマンの必読書です。

中国のことバカにしてたんですけど、今やテクノロジーは日本より先に行ってます。いわゆるリープフロッグ現象。ぼくなんか未だにしわくちゃの現金使ってますが、海外の現状は以下。

●中国はインターネット人口が8億人を超え、その97%がスマホを保有し、スマホ保有者の98%がモバイル決済を行っている。アリババのアリペイとかテンセントのウィチャットペイが2大陣営。

日本でもソフトバンクが必死にペイペイで抑えようとしてるけど、これを抑えられるとどうなるのか?

たとえばアリペイが生命保険で遊んだら、既存の生保がヤバくなるという話。いつも使ってる「アリペイ」に、ある日突然保険商品の案内が表示される。原始的な相互型の保険。100人が加入した状態で1人がケガをすると100人で医療費を負担するという。保険の起源となる考えをデジタルで再現した商品。

アリババは管理費を10%だけ徴収。6億人が毎日使ってる財布アプリにゲーム感覚でこんなことやられると、既存の会社はひとたまりもない。

紹介ボタン1つで加入でき、加入は無料。2週間で2000万人が加入したそう。加入者全員のワリカンで母数が増えるほど負担が減る。芝麻信用(ジーマクレジット)の信用スコアで650点以上のユーザーのみが参加できる。

中国の凄いところは、この有名なジーマクレジットで民度が格段に上がったところ。人民1人1人を信用スコアで評価しちゃうという。欧州のGDPRとは反対の考え方ですよね。

欧州では個人データとプライバシーの保護は基本的人権。違反企業は売上高の4%か2000万ユーロの罰金。一方の中国は中央集権。土地も国有資産で国から国民に貸し出される。データも国民みんなで効率よく活用する。共産主義ならではw。ある意味スゴイ。

●次にスウェーデン。ここもキャッシュレスは当たり前でQRコードすら過去の遺物。人間の体内に注射で埋め込んだマイクロチップでデジタル決済を行っている。電車に乗るとき、改札口でチップを埋め込んだ手の甲をピッとかざして電車に乗る。チップには移動データや個人情報まで入ってる。レストランやショップの会計も手をかざすだけ。まるでSFの世界。

●エストニア。国民の個人情報がオープン化されてる。日本人がエストニアに行くと力士の把瑠都の個人情報がオンラインデータで見れる。内容は多岐にわたって、所有する不動産などの資産、あらゆる納税額や土地の登記、登録している免許など。逆に把瑠都側からは日本から来た人が自分のデータを見た履歴がわかる仕組み。

メリットはある。例えば強盗が起きる。その時点で急に所持金が増えてる人をスクリーニングする。犯罪抑止になる。

例外は生命と結婚に関するライフイベント。オンラインだけではムリで証明書発行のため役所を訪れる必要がある。

以下に読書メモを。

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アフターデジタルとは何か?

モバイルやセンサーなどで、デジタルが至るところに浸透し常時接続が当たり前になると、すべての行動データがオンラインデータになり、IDにひも付けられるようになる。

オフラインがなくなった世界のことを「アフターデジタル」という。オフラインの世界が中心で、そこに付加価値的にデジタル領域が広がってるという多くの日本人の捉え方は「ビフォアデジタル」。

OMO(online merge offline)とは何か?

ソファに座って口頭でフードデリバリーを注文することや、家の冷蔵庫にあるミルクが足りないことを察知してショッピングカートへの追加をサジェストすることは、もはやオンラインでもオフラインでもない。この融合された環境をOMOと言い、ピュアなECからO2Oに変わった世界をさらに進化させたもの。OMOの発生条件は4つ。

・スマホとモバイルネットワークの普及。

・モバイル決済浸透率の上昇。

・幅広い種類のセンサーが高品質安価で手に入り、あちこちに行き渡ること。

・自動化されたロボット、人工知能の普及。

米国のレモネードとは何か?

米国の自動車保険アプリ会社。この会社はユーザーの運転データを取得しており、急ブレーキを踏む回数が多かったり、カーブで粗っぽい曲がり方をするとマイナスのスコアが加算され、ある一定のスコアまで上がると保険料が上がっていくシステム。

今までの保険は安全運転の人も危険運転の人も、一律で同じ保険料を課せられていた。これに対してレモネードはユーザーの運転を取得し、安全運転をする人は安い保険料を、ある一定の安全運転ができない人からは相応の保険料を請求する。

そうなると何が起こるか?普段から安全運転を心がけている人から順に、こうした仕組みの保険会社に加入する。保険会社は優良顧客を奪われたくないので、どこも同じ仕組みを取り入れていく。

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無人レジには大した価値はない。真の目的は?

コンビニは在庫管理の作業や品出しの作業が重要。在庫管理作業が8割を占めるといわれている。レジが無人になっても結局この8割の作業が残ってしまい、じつは大きなコストカットにつながらない。

先行した中国でもたくさんの無人店舗が誕生したが、その多くは潰れた。社会実験ともいえる「無人レジ」で勝ち残った店には共通項がある。

レジは無人だが店にはスタッフがいる。スタッフは何をしているかというと、挨拶や案内をしたり、お客さんの欲しい商品を探したり、ホットミールを作ったり。ユーザーとのコミュニケーションや、きめ細やかなサービスを提供している。

金銭のやり取りは、心地よい顧客体験の邪魔になる。そこにデジタル決済を使えば、顧客の顔認識で過去の注文データを照合して、本来のサービスに時間を使える。

YouTube授業の意義は?

機械を通じた授業は無機質に見えるが、教室での授業は教師が個別対応するのは難しい。授業でついていけなくても生徒は質問しずらい。逆に理解してる生徒は「動画なら早送りできるのに」と思いながら聞いている。ユーチューブの授業のほうが自分自身のスピードで学ぶことができる。

カーンアカデミーが提案してるのは、生徒はまず自宅でユーチューブの授業を聞いて予習して、学校ではわからなかった個所を生徒同士で教えあったり教師に質問したりするという方法。この方法のほうがずっと効率的で、学校での学び方は変わりつつある。

ニールヤングでアフターザゴールドラッシュ♪

年とってもロックな人ですよね。モンサントをディスったり、スタバをディスったり。そういう歌こそロックだと思う。このアルバムは美しい。

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